写真:アシュ 飯田
地図を見るトンレサップ湖はひょうたん型をした南北に延びる湖です。湖の北端は、アンコール・ワットのあるシェムリアップから車で約30分ほど。そして湖の観光は、小さいボートを使ったクルーズが一般的で、クルーズ船が出発する港には、たくさんの船が繋留されています。
こちらの港、あまりにも大きいのですでに湖のほとりかと思いきや、実はまだトンレサップ湖に入っていないんです。ここは湖に繋がるトンレサップ川の下流の玄関口。これから始まるクルーズのスケールに、期待感が高まってくるでしょう。
写真:アシュ 飯田
地図を見るボートに乗り港を出発すると一転、川幅は狭くなります。ボートが2隻ほどしかすれ違うことができない幅となり、茶色い川を飛沫を上げて進みます。船のタイプにもよりますが、柵のない舳先に乗せてくれたらラッキー!風を感じながら、エキサイティングな船旅を楽しむことができます。
写真:アシュ 飯田
地図を見る写真は乾季から雨季に切り替わる、4月上旬。この時期はまるで陸地のように見えますが、雨季の最盛期にはここが4、5mもの深さになります。そのために岸にある祖先を奉る祠なども、雨季の一時期は水の中に沈んでしまいます。
そのため、岸辺に家を建てている住人も、雨季は湖上の家に住み、漁撈で生計を立てています。
写真:アシュ 飯田
地図を見る港から20分ほどボートで川を下ると、川幅が一気に広がる瞬間が訪れます。そう、トンレサップ湖に入った瞬間です。
ほどなくして、水面にポツポツと浮かぶ集落の屋根が。実際に人々が生活の一切合切を営んでいる、水に浮かぶ家々を間近に見ることができます。
写真:アシュ 飯田
地図を見る湖上の集落にはスーパーや病院などもあり、一つの町として完全に機能をしています。
写真はトンレサップ湖に浮かぶ小学校。子供の安全のためか、比較的しっかりと造られており、かつ新しさを感じます。
手漕ぎのボートや、嘘のみたいな話ですが一寸法師のようなタライで学校に通う子もいます。
写真:アシュ 飯田
地図を見る普段陸上で暮らしている私たちには、想像に難い湖上の生活。100万人以上が暮らしているとも言われ、住民の多くは湖で獲れる淡水魚を主食としています。また、獲れた魚を都市部で売って、生活の糧としています。
そして、多くの人が住むトンレサップ湖には数々の問題も存在します。
湖上に住む方の多くが無国籍者。貧しいカンボジア人の他にも、戦争から逃れてきたベトナム人が暮らしているのだそうです。
そんな話を聞くと、観光地というだけではない、現地の方の切実な暮らしを考えさせられます。
写真:アシュ 飯田
地図を見るトンレサップ湖には、観光者向けに道の駅のような施設が存在します。施設内にはお土産屋さんをはじめ、レストランなど色々なブースが。中にはトンレサップ湖に住み着いているワニの剥製なども。子供のワニにお祈りポーズをさせているのも、見方によっては複雑な気持ちになってしまいます。
写真:アシュ 飯田
地図を見るこちらはワニの生け簀。昼間は暑いせいか、ほとんどのワニは死んだように微動だにしません。エサやりの体験ができるので、勇気があれば試してみるのもいいかもしれませんね。
その他に、大きなニシキヘビを首に巻きつける体験もでき、一種のテーマパークのよう。ニシキヘビは大人しく、噛む事もないのでオススメです!
トンレサップ湖での実際の生活と、観光客に見せる部分のコントラストを実感いただけましたか?湖上でたくましく生きる現地の方の生命力を感じると共に、観光客相手の商売魂溢れるたくましさも感じられることと思います。
シェムリアップを拠点に、半日もあれば観光ができてしまうので、ぜひ予定の一コマとして組んでみてください。
住所:Tonle Sap Lake Cambodia
アクセス:シェムリアップのオールドマーケットから車で約25分
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索