奈良「長谷寺ぼたんまつり」&全長10mの御本尊を足元から参拝!

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奈良「長谷寺ぼたんまつり」&全長10mの御本尊を足元から参拝!

奈良「長谷寺ぼたんまつり」&全長10mの御本尊を足元から参拝!

更新日:2014/03/17 11:54

奈良県・桜井市にある長谷寺は、一年を通じて様々な花が咲き誇る「花の御寺」として知られています。特に春の桜が非常に有名ですが、もうひとつ忘れてはならない名花があります。それは「牡丹(ボタン)」です。毎年4月から5月にかけて開催される「長谷寺ぼたんまつり」の様子と、毎年春と秋に特別公開となる、日本最大級の木造仏「本尊・十一面観世音菩薩立像」の大迫力の様子をご紹介していきます。

平安時代から変わらぬ風景…牡丹の艶やかな美しさ

平安時代から変わらぬ風景…牡丹の艶やかな美しさ
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奈良県桜井市にある長谷寺では、例年4月から5月にかけて「長谷寺ぼたんまつり」が開催されます(開催日については長谷寺公式ホームページをご確認ください)。長谷寺と言えば、桜のイメージが強いかも知れませんが、実は牡丹の名所でもあるのです。なんでも、すでに約1100年前から御本尊(十一面観世音菩薩立像)への供花と、境内の荘厳花として植えられていたとの事ですから、平安時代の人々もおそらくこの美しい風景を楽しんだのでしょう。

なんと150種・7000株の牡丹が境内に咲き誇る!

なんと150種・7000株の牡丹が境内に咲き誇る!
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長谷寺の牡丹は、5月のゴールデンウィーク頃に見頃を迎えるようですが、境内に足を踏み入れてまず驚くのが、何とも華やかな色とりどりの大輪が種類豊富に咲き誇っている事です。その数、なんと150種・7000株!一度にこれほどの種類の牡丹が見られるのは日本でもかなり珍しいでしょう。
1100年前から牡丹の栽培が始まったとの事ですが、そのルーツは、唐の皇妃・馬頭夫人(めずぶにん)が寄進した牡丹の苗がきっかけと伝わっています。馬頭夫人は長谷寺の観音様の霊験により美女に変身したという伝説の人。その霊験のお礼に、牡丹を長谷寺に献木したのが始まりであるとされています。

長谷寺参道のグルメや歴史ある建築物も必見!

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長谷寺の見どころは、もちろんその建築物にもあります。本尊が収められている国宝の本堂は初瀬山(はつせやま)の中腹に建ち、起伏に富んだ立体感のある美しい景観を作り出しています。また、入口の仁王門(上記写真参照)から本堂まで399段という非常に長い廊下を持つ「登廊(のぼりろう)」は、重要文化財に指定されています。これらの建築物は、艶やかで芯の強い美しさを放つ牡丹と同様、非常に力強い雰囲気です。繊細な雰囲気の寺院も日本にはたくさんありますが、長谷寺は山寺らしく、どこか素朴な強さを感じる魅力があります。
長谷寺は古来から貴族の信仰を集め、時代が下ると庶民にも篤く信仰されました。そのためでしょうか、仁王門に向かうまでの参道にはお土産店や和菓子店などが軒を連ね、これも参拝の楽しみとなっています。長谷寺一番の名物は「草餅」!ヨモギ餅が焼ける香りについ引き寄せられてしまう観光客も多いようです。

本尊・十一面観世音菩薩立像の特別公開は春と秋の年2回

本尊・十一面観世音菩薩立像の特別公開は春と秋の年2回
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さて、国宝の本堂ですが(上記写真参照)、この建物、遠くからでもその巨大さに驚くかと思います。なぜこんなに大きな建物かというと…。実は、この本堂に収められている本尊の「十一面観世音菩薩立像」にその答えがあります。室町時代に製作され、重要文化財に指定されているこの仏像、なんと全長10メートル18センチ!!国内最大級の木造仏なのです。この巨大な仏様をお納めするために、本堂もこのような巨大な規模になっているんですね。
こちらの十一面観世音菩薩立像、いつでも参拝できるわけではありません。現在は春と秋の2回のみ特別公開しています。特に春は、ご紹介しているボタンや桜の時期でもあり、それらの名花と合わせて大変見応えのあるものとなっています。特別拝観の時期は長谷寺公式ホームページに毎年アップされていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
さあ、いよいよご本尊とご対面です。

全長10メートルのご本尊を足元から仰ぎ見る大迫力!

全長10メートルのご本尊を足元から仰ぎ見る大迫力!
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本堂に入り受付を済ませると、手のひらに、ひと匙ほどのお香の粉を頂戴します。これがシナモンのような大変良い香りで、本堂全体も良い香りに包まれています。更に「五色紐」も頂戴し、これを手に携えて本尊にお参りします。この五色紐ですが、この五色紐を付けると、各方面の仏に守護されて、心と体の健康と魔除けの作用があると信じられているそうです。密教思想とも関連があるようです。
いよいよ、ご本尊にご対面です…といっても、まず目に飛び込んでくるのは巨大な足のみ!そう、この10メートルの立像のちょうど足元、しかも触れる事ができる位置に参拝者は立っている事になるのです。
その巨大な足から垂直に視線を天に移していくと、これまた巨大なご本尊の全容にようやくご対面となります。余りにも近くてのけぞってしまいそうなほどの距離感と迫力に圧倒されます。右手に錫杖(しゃくじょう)、左手に水瓶を持っているのですが、この道具の巨大な造りにも目を奪われます。(下記・MEMO参照)
ご本尊の周囲はすぐ壁となっており、かなり密室感のある狭い空間です。濃密な空間の中でご本尊と対峙できるだけでなく、足にも直接触れる事ができるこの素晴らしい体験が可能なのは、おそらくこの長谷寺だけではないでしょうか。

【名称】長谷寺
【電話番号】0744-47-7001
【アクセス】近鉄大阪線長谷寺駅から徒歩約15分
      (近鉄奈良駅から長谷寺駅まで一時間弱)

おわりに

長谷寺のぼたんまつりと本尊・十一面観世音菩薩立像の特別拝観、いかがだったでしょうか?長谷寺は牡丹のほかにも桜、シャクヤク、アジサイ、紅葉と、四季を通じて楽しめるのが特徴です。近鉄奈良駅から一時間弱、長谷寺駅から歩いて15分ほどですので、奈良観光の一つにぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/05/11 訪問

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