写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る南紀白浜ICより国道42号線を南下し、椿温泉街を少し過ぎた右手に道の駅「椿はなの湯」がある。道の駅としては少々小さめだ。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る中へ入ると、イマドキの道の駅とは異なり、小さな物販コーナーと小さな食事処、そして温泉の受付だけである。高速道路で言えばサービスエリアというよりパーキングエリアと言った感じである。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る物販コーナーの販売物を見てもお土産物的なものはほぼ無く、お菓子やインスタントラーメン程度である。これほど商売っ気のない道の駅も珍しい。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る浴室はお世辞にも広いとは言えず、街の小さな銭湯程度の広さである。浴槽はタイル張りの浴槽とおひとり様サイズの小さな槇(まき)風呂の2つだけで、露天風呂は無い。
しかし、こちらの温泉の素晴らしいところは、温かい加温されたタイル張りの浴槽も、源泉そのままの槇風呂のどちらも源泉かけ流しで提供されていることだ。
さらに温泉は源泉よりタンクを介さず直接浴槽に投入している。源泉温度は32℃程度のため、槇風呂はひんやりする。また、加温かけ流しの浴槽も槇風呂も浴槽サイズに比べ湯量が豊富なため、とても新鮮な温泉に浸かることが出来る。
浴感は驚く程ツルツルする。それもそのはずで、pHはなんと9.9のアルカリ性。ツルツルを超えて自分自身が”うなぎ”にでもなったかのような感覚が味わえる。これは肌の表面の角質を溶かすクレンジング効果によるもので、全国屈指の「美肌の湯」と言っても過言ではない。そして泉質名は単純硫黄泉ゆえ、硫黄由来の甘い芳醇な香りが漂う。また、硫黄成分はメラニン色素を分解する働きがあるため「美白の湯」とも言える。女性には非常に喜ばれる温泉である。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見るさらに嬉しいことにカラン及びシャワーから出る水及びお湯も温泉である。一般的にはカランやシャワーは水道水であることが多いため、温泉入浴後に温泉効果を持続させるには、シャワーを浴びないほうが良いと言われているが、ここ「椿はなの湯」では、入浴後にシャワーを浴びても温泉効果を持続させることが出来る。
また、備え付けのシャンプー&リンスは日帰り温泉施設としては贅沢な資生堂の「TSUBAKI」だ。
昨今、温泉の湯量に見合わないサイズの大きな浴槽や露天風呂の施設が見受けられるが、ここ「椿はなの湯」は、ダイレクトに新鮮な温泉を味わえる貴重な日帰り温泉施設だと言える。温泉の質に拘る方にはきっと満足頂けるだろう。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る「椿はなの湯」には無料の足湯もある。時間がない方は是非足湯だけでも楽しんで頂きたい。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見るさらに温泉水も販売している。なんと50ℓたったの100円。全国的に見ても破格の安さだと思われる。お持ち帰り出来る方は是非。
椿温泉は湯治型の温泉地として繁栄したが、時代の変化と共に徐々に寂れてきた。しかし、良質の温泉自体は変わらず滾々と湧き出している。そのお湯を気軽に味わえるのが道の駅「椿はなの湯」である。
関西の方なら誰もが知る人気の白浜温泉から車で約30分という立地。白浜温泉に行かれた際には是非「椿はなの湯」に立ち寄ってみては如何だろうか。白浜温泉とは全く異なるお湯にきっと驚かれるだろう。
住所:和歌山県西牟婁郡白浜町椿1058-1
電話番号:0739-46-0617
アクセス:南紀白浜ICより国道42号線を南へ約15分
2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
温泉ソムリエぐっち
消毒無しの源泉かけ流しの温泉をこよなく愛する大阪在住の40代。特に好きな泉質は「アルカリ性の硫黄泉」。只今全国の温泉を時間の限り、温泉行脚を行う。サイト「源泉かけ流しどっとねっと」を主宰し、訪れた中で…
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(2025/1/18更新)
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