フランスで学ぶ!多くの画家に愛される「紙」の歴史

フランスで学ぶ!多くの画家に愛される「紙」の歴史

更新日:2018/09/03 10:12

木蓮のプロフィール写真 木蓮 フランスの小さな村専門コーディネーター
みなさんは、「紙」の原料といえば何を思い出しますか?
紙と言っても様々な種類がありますが、和紙を思い浮かべた方は、「コウゾ」や「ミツマタ」、もしくは「パルプ」を想像する方が多いのではないでしょうか?
今回はフランスのオーヴェルニュ地方に残る小さな水車小屋で作られる「紙」をご紹介いたします。

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紙の材料はコウゾやミツマタだけではなかった!

紙の材料はコウゾやミツマタだけではなかった!

写真:木蓮

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フランスのおへそにあたるオーヴェルニュ地方は、美しい中央山塊から流れる水に恵まれた地域として知られています。名水として有名なヴォルヴィック、シャテルドンは、フランスに来られたことがない方でも耳にしたことがあるはず。

そんな水の都であるオーヴェルニュ地方の小さな街、アンベール(Ambert)にある「ムーラン ア パピエ リシャー ドゥ バ(Moulin a papier Richard de Bas)」。14世紀から伝わる製紙技術を頑なに守り続け、ここで製造された紙は、ノーベル賞や1958年に制定されたフランス第五共和国憲法に使用されるなど、高級紙としても珍重されています。

紙の材料はコウゾやミツマタだけではなかった!

写真:木蓮

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こちらの小さなミュージアムの中に入ると、目につくのがこちらの白い布。
実はこの工房で作られる「紙」の原料は、日本でよく聞かれるコウゾやミツマタではなく、古い綿布なのです。

この製紙技術は遥か中国から、フランスに伝わりました。
長い間、中国はこの技術を隠し続けてきましたが、751年に起こった「タラス河畔の戦い」によって、イスラム世界に一気に広まることとなりました。この戦いによって捕らえられた捕虜の中に、唐の紙職人がいたためで、そこからイスラム諸国に製紙方法が伝わり、長い時を経てヨーロッパまで伝わっていったのです。

紙の材料はコウゾやミツマタだけではなかった!

写真:木蓮

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アンベールにてこの製紙工房ができたのは1326年。その頃から、コットン紙の作り方は基本変わっていません。古布は細かく裁断された後、24時間水車の動力によって動く粉砕機にかけられます。製紙作りには、大量のきれいな水を必要とするため、牛や羊などの家畜たちが寝ている夜の12時からお昼の12時という時間帯に、労働者たちは働いていました。

もちろん、ここオーヴェルニュにおいても製紙技術は極秘であり、労働者たちは製紙技術の流出を防ぐため、7年間は外出することができませんでした。

しかし、17世紀初め、ヨーロッパでは紙の原料であるぼろ布が急騰したため、社会問題となり、布以外のものでなんとか紙が作れないかと模索されるようになりました。1719年、フランス人のルネ・レオミュールによって、スズメバチの巣が木でできていることが解明され、その後、様々な研究の末、ドイツにて木材パルプによって紙を作る技術が完成し、この伝統的な手法は次第に廃れていきました。

守り続けられる伝統技法を見学してみよう!

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写真:木蓮

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こちらの工房は、オーヴェルニュ地方において、14世紀の製紙技術を守り続ける最後の「手漉きコットン紙」の工房となっています。

漉き枠で漉かれたコットン紙は、羊毛フエルトの上に置かれ、圧搾機のような機械にかけ手動で水分を絞り出していきます。

守り続けられる伝統技法を見学してみよう!

写真:木蓮

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写真:木蓮

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その後、夏で2日から3日、冬は5週間ほど時間をかけ乾燥させていきます。この小さな工房では、現在でも1日に200枚のコットン紙が作られ多くの「紙ファン」の方へ届けられています。

夏に訪れると(主に7月、8月)、スタッフたちが、庭で咲いている花や小川の傍にあるシダなどの野草を使って、華やかなコットン紙をデザインする姿が見られるので、子供たちも興味津々。大人も子供も楽しめるミュージアムとして人気です。

紙好きさんには特にオススメ!

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写真:木蓮

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見学が終わった後、こちらの小さなショップで、様々なコットン紙を購入することができます。メモ帳や便箋だけでなく、画家さんやカリグラファーの方のための専用コットン紙もたくさん揃えられています。人とちょっと違ったお洒落なお土産にも最適!

紙好きさんには特にオススメ!

写真:木蓮

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この手漉きコットン紙の工房があるアンベールは、オーヴェルニュのAOPフロマージュ(チーズ)である「フルム・ダンベール(Fourme d’Ambert)」の産地でもあります。美味しいチーズに舌鼓をうちながら、美しい自然の中で、伝統ある手漉きコットン紙をじっくり見学してみませんか?

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Moulin a papier Richard de Basの基本情報

住所: Moulin Richard de Bas, 63 600 Ambert FRANCE
電話番号:+33-0473-82-0311

2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/07/29 訪問

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