写真:風祭 哲哉
地図を見る観光や出張で大阪駅を訪れたことのある方は多いと思いますが、大阪駅周辺は今もなお再開発が進んでいて、行くたびにどこかが新しい景観に変わっている、と言っても過言ではありません。ただ地元の方でない限り、大阪駅に行っても普通は阪神や阪急の梅田駅側に出ることが多く、その反対、北側に足を向ける方はあまり多くはありません。
ところがこの大阪駅、北側から見ると意外にカッコいいのです。正面には大阪ステーションシティの巨大な吹き抜けのドームと屋上庭園が、駅前には豊かな水と緑に彩られた空間が広がっています。
写真:風祭 哲哉
地図を見るこの大阪駅前の広大な空間は、大阪駅北口に広がる国内最大級のショッピングタウン、グランフロント大阪の「うめきた広場」。水の都、大阪の玄関口にふさわしく、水と緑にあふれる約10,000平方メートルの空間で多彩なイベントが催されています。
この広場の水の中で気持ちよさそうに座っている緑のクマは、フランスの現代美術家、ファブリス・イベールの「TED HYBER(テッド・イベール)」。2018年はグランフロント大阪オープン5周年を記念して、このほかにもさまざまなアート作品が展開されています。
写真:風祭 哲哉
地図を見るさて、このグリーンベア越しに北の方を望むと、広大な再開発地帯の向こうになにやら主張の強いビルが見えますね。これが今や梅田だけでなく大阪を代表するランドマークタワーと言われている「梅田スカイビル」なのです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る梅田スカイビルは、1993年完成の新梅田シティ内にある超高層ビルで、地上40階、高さ173メートルの屋上部分だけが繋がったツインタワー。ほぼ全面がガラス張りというクールな外観とともに、その異形は海外でも高く評価されていて、多くの外国人観光客が訪れています。
写真:風祭 哲哉
地図を見る梅田スカイビルの屋上は空中庭園展望台となっていて、大阪市内はもちろんのこと、神戸や京都、奈良方面への360度の眺望が楽しめます。
展望台へは3階から空中エレベーターで35階にあがり、そこからシースルーのエスカレーターに乗り39階へ。ショップやカフェ、レストランのあるフロアを抜けると雲上の庭園と呼ばれる屋上のスカイウォークへと上がることができます。
わざわざシースルーエレベーターに乗り換える、という演出が、またいいですね。
写真:風祭 哲哉
地図を見るところでこのビルの途中にあるこの恐ろしく怖そうな連絡通路、気になりませんか?
これは高さ22階にある「空中ブリッジ」で、普段はこのオフィスで働く人しか通れない連絡通路。下から見ると中空にさらされている怖い通路のように見えますが、きちんとガラスのドームに囲まれていて安全です。
通常の展望台入場券では行くことができませんが、スカイビルのガイドツアーに参加すると渡ることができますよ。
<梅田スカイビル 基本情報>
住所:大阪府大阪市北区大淀中1丁目
アクセス:JR大阪駅より徒歩約10分
写真:風祭 哲哉
地図を見る大阪駅のすぐ横に阪神高速の梅田出口があるため、大阪駅の西側は高速道路の本線と出口への分岐車線が複雑に入り乱れているのですが、なんだかこのビル不思議だと思いませんか?
写真:風祭 哲哉
地図を見る近づいてみるとあら、不思議。道路がビルの中に吸い込まれているではありませんか。
このビルは「TKPゲートタワービル」といい、全館貸し会議室として利用されているビルなのですが、このビルの5階から7階だけは「阪神高速道路」様がテナントなのです。いやホントに。
写真:風祭 哲哉
地図を見る確かによく見るとこの道路、ビルに入る手前に高速道路の道路標識が見えますね。
実はこの土地の地権者がビルを建て替えようとしたのですが、都市計画により高速道路が通ることになっていたため認可が下りず、そこで両者が長年に亘って交渉し、阪神高速がビルの中を貫通することで落ち着いたのです。
地元の人にとって見れば日常そのものの風景のようですが、初めて見ればこれぞ名(迷)建築ですよね。
<TKPゲートタワービル 基本情報>
住所:大阪府大阪市福島区福島5-4-21
アクセス:JR大阪駅桜橋口より徒歩8分、福島駅より徒歩3分
写真:風祭 哲哉
地図を見るJR大阪駅・阪神梅田・阪急梅田、これらの駅間を地上から乗り換える際、よく渡るのが梅田新歩道橋。普段はなにげなく通りすぎることが多いのですが、よく見るとビルの間に何か不思議な物体が立っていませんか?
写真:風祭 哲哉
地図を見るこのシュールな建物は「梅田吸気塔」。1963年に完成した梅田地下街の吸気塔として、建築家・村野藤吾氏によって設計されたもの。
無機質なステンレスの塊のような塔が現代的なビルの谷間で異彩を放って佇む様子は、アート作品そのもののよう。
写真:風祭 哲哉
地図を見るけれどもこの吸気塔、御堂筋をはじめとする大阪駅前の大きな三叉路の中央分離帯のような場所にありますが、車通りの多い道には横断歩道もなく、一般の人は容易に近づくことができません。歩道橋の上か、地上に降りて通りを挟んだ正面から眺めるのみとなりますのでご注意ください。
写真:風祭 哲哉
地図を見る大阪駅の連絡通路から東の方にふと目をやって、思わずびっくりして二度見をしたことはありませんか?
そう、そのガラスの向こうから、つぶらな瞳でこちらを見つめているのは空調メーカーとしておなじみ、ダイキン工業のキャラクター「ぴちょんくん」。
このモニュメントの名前はなんと「大ぴちょんくん」。高さ13メートル、横幅11メートルの巨大なフルカラーLED看板で、その日の温度や湿度、気象情報などを教えてくれています。
写真:風祭 哲哉
地図を見るこの大ぴちょんくん、大阪駅からよく見える場所にありますが、設置されてるのはエストと呼ばれるショッピングモールの近くにあるビルの屋上。大阪駅から歩くと5分程度で、意外と近いところにあるのです。
ぴちょんくん、時々いろんな表情をする仕掛けもあるようですので、ぜひ探してみてくださいね。
写真:風祭 哲哉
地図を見るぴちょんくんのあるビルの横に、よく見ると小さな社があります。
これが日本で唯一、歯の神様と言われている「歯神社」。本殿にある「なで石」の、歯の痛い部分をさすれば痛みが和らぐと言われていて、今でも歯の健康や長寿を祈願する参拝者が絶えないのです。
大ぴちょんくん探索のあとには、ぜひここにもお詣りしてみてください。
大阪駅北口を起点に、5つの名(迷)建築をご紹介した順に反時計回り巡ると、ゆっくり散策しても2時間程度。観光や出張途中の梅田でのスキマ時間、梅田で宿泊した翌朝の散歩にちょうどいいコースだと思いませんか?
ぜひ知られざる名(迷)建築の宝庫、梅田で大阪B級スポット散策をお楽しみください!
2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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