写真:SHIZUKO
地図を見る上高地に行くには、電車やツアーなど、たくさんの方法がありますが、絶対おすすめなのが「さわやか信州号」で行く0泊2日。
日帰りツアーだと上高地滞在時間がたったの3時間くらい。電車で行っても現地で1泊しないと、なかなか上高地を楽しめません。しかし、上高地直行バス・さわやか信州号なら、現地滞在時間10時間強!東京方面からも関西方面からも、夜21時台か22時過ぎに出発して、朝5時半前後に上高地バスターミナルに到着です。
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地図を見るハイシーズンなら、すっかり夜が明けて明るくなっている時間ですが、8月後半からは夜明けまでに少し時間がかかることも。暗い道をスタートすることも考えて、ヘッドランプは必携。
宿泊者しか体験できない夜明けの上高地を散策できるチャンスです!
日の出の時間を調べておいて、まずはバスターミナルにある公衆トイレで身支度をしましょう。トイレを利用する際は100円の協力金をお忘れなく。ターミナルにはテーブルとベンチもたくさんありますから、持ってきた食糧で朝食もすませましょう。
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地図を見るそして、忘れてはいけないのが登山届け。焼岳に登る時にも必ず提出しましょう。
焼岳の登山口は、上高地バスターミナルの一つ手前の停留所・上高地帝国ホテル前の方が近いのですが、トイレや身支度を考えると、バスターミナルで降りることをお勧めします。
また、釜トンネル手前の中の湯側から登ることもできますが、バス停から登山口まで1時間弱歩く必要があります。中の湯のバス停にタクシーが待機していますが、必ずタクシーがいるとも断言できませんので、ご自身でご判断ください。
写真:SHIZUKO
地図を見る上高地への玄関口、釜トンネルを抜けるとまず目に飛び込んでくる焼岳。
一夜にして梓川をせき止め大正池を出現させた1915年6月の大噴火。その後1962年にも大爆発を起こし、それ以来、長く登山規制がかけられていました。30年後の1992年、登山規制が解除され、北峰への登山が可能になりました。とはいうものの、焼岳は、いまでも山頂付近に硫黄臭が漂う活火山です。標高は2444メートル。上高地との標高差はおよそ950メートル。上高地からの往復標準コースタイム、7時間30分です。
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地図を見る上高地ルートの登山口は、河童橋を渡り、梓川を下流に向かって歩いて35分。立派な西穂高岳登山口を越えて、林道を進むと右手に標識があります。
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地図を見る登山道に入っても、しばらくはなだらかな樹林帯が続きます。早朝の冷たい空気が辺りを満たし、山に来たことを実感できるはず。
登山道を進むこと40分ほどで、やっと視界が開け、左手に峠沢が見え始めます。この辺りから少しずつ斜度が急に。ゆっくりと息を吐きつつ登りましょう。短い梯子がかけられた道を行き、見上げれば、荒々しく白い岩肌の焼岳山頂から続く岩壁が頭上を取り囲んでいます。焼岳登山の最大の難所は、長い垂直梯子。確実に手足を置いて、慌てずに登りましょう。
写真:SHIZUKO
地図を見るはしごを越えた後は、笹原のジグザグ道を行けば、出発からおよそ2時間30分で焼岳小屋に到着。1962年の噴火で、前の小屋が火山灰で押しつぶされ、1968年に建てられた定員25名の山小屋。
下山後にここで飲むトマトジュースは最高ですから、お楽しみに。
<焼岳小屋基本情報>
住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷中尾
電話番号:090-2753-2560
※10名様以上の団体宿泊は、要予約です。
アクセス:登山口から徒歩2時間30分
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地図を見る小屋から10分で展望台と呼ばれるひらけた場所に。
迫力ある焼岳が目の前にドドーン! 風向きによれば硫黄臭がすることも。振り向けば西穂高岳から続く穂高連峰の峰々。左奥に槍ヶ岳。左手前に笠ヶ岳と、名だたる北アルプスの山々を一望。ここまで来て、コースタイムよりかなり遅れていると思ったら、展望台をゴールとして引き返すのもいいでしょう。風が強い日などは予定よりも時間がかかることもあります。山頂往復には、あと2時間かかると考え、ご自身で判断してください。
写真:SHIZUKO
地図を見る山頂に行く人は、いったん峠まで下って、山頂への岩の道を登ります。
山肌が黄色くなっている部分から白い煙。火山ガスです。山は生きています。そのそばを通って、南峰からの道が合流して、右を見上げれば、山頂へのペンキマークが。最後まで、気を抜かず、進んでいきましょう。登り切ると、そこには遮るもののない大展望。焼岳北峰登頂おめでとうございます。眼下には大勢の人が行き交っている上高地が見えています。
写真:SHIZUKO
地図を見る登った道をゆっくりと下り、焼岳小屋でトマトジュースを飲んでリフレッシュしたら、お楽しみの温泉へと参りましょう。
お勧めは、田代橋にほど近い上高地温泉ホテル。上高地でかけ流しの天然温泉を楽しめるのは、お隣の上高地ルミエスタホテルとともに2軒だけ。透明の弱アルカリ性のさらっとしたお湯は、快適。お肌ツルツル間違いなしです。
<上高地温泉ホテル基本情報>
住所:長野県松本市安曇上高地4469−1
電話番号: 0263-95-2311
アクセス:上高地帝国ホテル前バス停から徒歩7分
写真:SHIZUKO
地図を見る木に囲まれた木製の湯船に、大きな樽の露天風呂。焼岳が産む5つの源泉を楽しむことができます。写真がないのが残念ですが、ぜひ、ご自身の目でお確かめください。
外来入浴は7時から9時と12時30分から15時。ちょうど下山時間に入浴可能となるので、空いてるはず。入浴券は、ホテルエントランスの右手、外来入浴入り口のそば自動販売機で購入します。
写真:SHIZUKO
地図を見るもし下山が遅れても、少しくらいは大丈夫。
無料の足湯があります。暑くて汗をかいていても、ちょっと足をつけていれば、疲れが吹っ飛びますので、ぜひお試しを。
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地図を見るさて、山の中で行動食や水分補給をしていても、早朝から8時間近く行動して、お風呂に入れば、もうお腹はペコぺコ。ランチは上高地名物・山賊焼きにしてみてはいかがでしょう。
上高地西糸屋という旅館でもいただけますが、ちょっと頑張って河童橋まで戻って「河童食堂の山賊定食」がお勧め。
<河童食堂基本情報>
住所:長野県松本市安曇上高地
電話番号:0263-95-2111
アクセス:上高地バスターミナル徒歩5分
写真:SHIZUKO
地図を見る長野県の郷土料理の山賊焼きは、鶏もも肉をニンニクを効かせた醤油だれに漬け込んで、片栗粉をまぶして揚げるもの。
とっても大きな鶏のから揚げという感じですが、外側はサクサク。たれに付け込まれたやわらかな肉はとってもジューシー。大きさも大満足。
写真:SHIZUKO
地図を見る梓川沿いの大きな窓からは、河童橋が。その向こうに穂高の山々。最高のロケーションで0泊2日の旅を締めくくりましょう。
あとは、バスに揺られて、のんびりと帰路につくだけ。
上高地は高低差のない山岳リゾートが身上ですが、夜明けと同時に上高地に入ると、観光地はまだ眠りの中。梓川沿いのゆったり散策も素敵な時間。でも、もう少し上高地の魅力に踏み込むなら、やはり山に登ることです。穂高方面へは時間的に無理なので、焼岳にチャレンジしてみましょう。山に登ってこそ、上高地の本当の魅力を感じることができるというものです。
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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