二つの顔を持つ「カリニャーノ宮殿」で見る北伊・トリノの歴史

二つの顔を持つ「カリニャーノ宮殿」で見る北伊・トリノの歴史

更新日:2018/09/05 17:23

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
カリニャーノ宮殿は北イタリア・トリノの中心部にあり、イタリア初代国王が生まれた宮殿。世界文化遺産に登録され、サヴォイア家の宮殿として利用された後は国会議事堂として使われました。

西側は赤身を帯びた色調と曲線を描いた建物、東側は白亜の建物と二つの顔を持ち、展示室は27室。フランス革命から第一次世界大戦に至るまでのトリノやイタリアの歴史資料が展示されています。
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「二つの顔」を持つカリニャーノ宮殿

「二つの顔」を持つカリニャーノ宮殿

写真:Hiroko Oji

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イタリア北西部のピエモンテ州都であるトリノ。アルプスを北西に眺め南に山岳地帯の広がる自然の中、ミラノに次ぐイタリア第二の工業都市。バロック風の佇まいが残る中心地は都市計画の結果、碁盤の目のように通りが延び、整然とした特徴の町並みです。

トリノの一番の見所は、世界遺産に登録されているサヴォイア家の王宮群。その中でも、カリニャーノ宮殿は荘厳で建築的に価値の高い建物です。1798年にカルロ・アルバート(サルデーニャ王国の第7代国王)、1820年にはヴィットリオ・エマヌエーレ2世(イタリア初代国王)が生まれた宮殿としても知られており、グァリーノ・グァリーニによって1679年〜1684年に設計されたバロック様式の宮殿です。5年の修復工事を経て、2011年リニューアル・オープンしました。

カルロ・アルバートの騎馬像がある広場に面しているのが、一つ目の顔、東側の白亜の美しいファサードを持つ建物です。

「二つの顔」を持つカリニャーノ宮殿

写真:Hiroko Oji

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一方、煉瓦造りの中央が丸みを帯びた建物が西側のカリニャーノ広場に面して建っています。二つ目の顔としてのこちら側正面で、建物の上に飾られた銅板に刻まれているのは「ヴィットリオ・エマヌエーレの生誕地」の文言。

東西で色からして異なるファサードを持つ、一見して同じ建物とは思えない建物から成るカリニャーノ宮殿は、トリノ・バロック建築の名作といわれています。

「二つの顔」を持つカリニャーノ宮殿

写真:Hiroko Oji

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ロの字型に建物が取り囲む中庭から眺めても、美しい外壁の建物です。内部はイタリア統一国立博物館として公開されています。

イタリア統一国立博物館入口

イタリア統一国立博物館入口

写真:Hiroko Oji

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イタリア統一国立博物館の神殿風の柱が美しい入り口は、白亜の建物の方にあります。

イタリア統一国立博物館入口

写真:Hiroko Oji

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入り口を入ると、中も素晴らしい装飾で覆われており、階段の間から見学が始まります。

イタリア統一国立博物館入口

写真:Hiroko Oji

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柱頭装飾のあるコリント式の柱が支える階上にはたくさんの紋章が並んでいます。

イタリア半島は中世以降地域ごとに分裂していたのですが、ひとつの国家として統一されていく中心地となった、その中心地がトリノなのです。

内部はイタリア統一運動の歴史そのもの

内部はイタリア統一運動の歴史そのもの

写真:Hiroko Oji

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イタリア統一運動はリソルジメントと言われ、1815年から1871年に起こったイタリア統一を目的とした政治的・社会的運動をいいます。

内部はイタリア統一運動の歴史そのもの

写真:Hiroko Oji

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展示室は年代毎に纏められています。1787年の貴族の反抗から始まったフランス革命時代、1799年にクーデターを起こしたナポレオンによる支配下時代、ウィーン体制から第一次世界大戦に至るまで、イタリア王国成立時の貴重な文書からイタリア史を綴る資料や遺品などが展示されています。

内部はイタリア統一運動の歴史そのもの

写真:Hiroko Oji

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詳細な資料が並ぶ展示内容もさることながら、展示室自体の装飾にも目を奪われてしまいます。特に天井画の素晴らしさ!どうぞ上にも目を向けてくださいね。

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興味深い展示物

興味深い展示物

写真:Hiroko Oji

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広い宮殿内は、統一運動の各時期の指導者の肖像や各時代を皮肉った風刺画はじめ、印刷物や新聞、たくさんの旗、軍服や軍装など、幅広い展示が続きます。

興味深い展示物

写真:Hiroko Oji

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国旗を織る機械や、昔の印刷機なども興味ある展示物の一つです。

興味深い展示物

写真:Hiroko Oji

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馬車の座席の背景にあるのは、識字率の低かった当時、出来るだけ多くの人々に普及されるように工夫されたアルファベットのポスター。デザイン的にも見る価値があるものです。

装飾の美しい議事堂や大ホールも見逃せない!

装飾の美しい議事堂や大ホールも見逃せない!

写真:Hiroko Oji

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もともとサヴォイア家の宮殿として使われていた建物は、1848年5月6日にピエモンテ議会の下院議会の議事堂として、さらに、1861年統一イタリア国家の議会が初めて開かれた議事堂としても知られています。

現在残されている議事場は、円形に並ぶ豪華な議員席に加え、背後の壁面や天井に施された、立体感のあるフレスコ画の素晴らしさに目を奪われます。

装飾の美しい議事堂や大ホールも見逃せない!

写真:Hiroko Oji

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また、大ホールでは巨大な絵画を展示しているのですが、床の美しいモザイクにくわえ・・・。

装飾の美しい議事堂や大ホールも見逃せない!

写真:Hiroko Oji

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壁面のレリーフや天井画がとても素晴らしい空間になっています。

展示内容だけでなく建物そのものの素晴らしさが堪能できるカリニャーノ宮殿。世界遺産に登録されている「サヴォイア家の王宮群」の一つで、トリノ王宮と共に中心地にあり訪れやすい立地です。トリノに来られたら是非足を運んでみて下さいね。

カリニャーノ宮殿の基本情報

住所:Via Accademia delle Scienze, 5, 10123 Torino
電話:+39-011-564-1791
開館時間:9:00〜18:00

2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/07/16−2018/07/17 訪問

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