写真:藤田 聡
地図を見る能取湖(のとろこ)はサンゴ草の群生地が複数あることで知られ、群落全体の規模は日本一を誇ります。秋には美しく紅葉し、湖畔一面に「真紅のカーペット」が広がります。
サンゴ草は葉が無い植物で、茎が紅葉する一年草です。葉の紅葉ではありませんが、葉が無いコキアが紅葉と呼ばれるのと同様に、秋に赤く色付く現象はまさに紅葉です!
写真:藤田 聡
地図を見るサンゴ草は塩湿地に生息する塩生植物で、海跡湖とよばれる海を閉じ込めた塩湖である能取湖は、まさに最適な生育環境。日本では他に類を見ない程の群生地になっており、秋の北海道では必見の観光地です!
写真:藤田 聡
地図を見るサンゴ草は能取湖が有名ですがアッケシソウが正式名称で、日本では釧路市に近い厚岸町で発見されました。しかし、厚岸町の自生地は、カヌーで行くような奥地に少数残るだけです。
サンゴ草は本州や四国でも塩田跡などで見られましたが、塩田の減少により激減。本州唯一の自生地が岡山県浅口市寄島町で、サンゴ草保護の為普段は立ち入りを規制。毎年10月上旬から下旬の「アッケシソウ祭り」期間中のみ、間近に見ることができます。
このように、サンゴ草は本当に貴重な植物。それを自由に見学出来るのですから、能取湖の存在は本当に有り難い限り。貴重さを知れば、風景も一層美しく見える気がします!
写真:藤田 聡
地図を見る能取湖サンゴ草群落は、卯原内(うばらない)・能取・美岬(みさき)・平和の4つの地区があります。中でも、おすすめは最大規模の卯原内群生地です。
卯原内群生地がおすすめなのは、写真のように遊歩道が整備されているから。サンゴ草は海水の湿地帯で生育しているので、地上から近づくのは難しいのです。遊歩道があれば、安全快適にサンゴ草の紅葉狩りを楽しめます!
なお能取湖は海と繋がっているので、満潮時にはサンゴ草は水没します。一面の紅葉を見るには干潮前後がおすすめ。満潮時には最後に紹介する能取岬に最初に行くのもいいでしょう。干潮・満潮の時刻は気象庁のホームページで確認出来ます。(記事最後の「この記事の関連MEMO」内にリンクあり)
写真:藤田 聡
地図を見る卯原内の遊歩道には、途中に半島のように張り出した部分があり、サンゴ草の紅葉を至近距離で観察出来ます。湿地帯の上にある遊歩道が橋のような構造をしている事も分かり、撮影ポイントにも最適。様々なアングルでインスタ映えを狙ってみましょう!
写真:藤田 聡
地図を見るサンゴ草群生地の遊歩道先端から振り返ると日本一と呼ばれるだけあり、手前の陸側にもサンゴ草の紅葉が一面に広がっています!
写真:藤田 聡
地図を見る卯原内サンゴ草群生地には遊歩道が縦と横にあり、様々なアングルでサンゴ草の紅葉を楽しめます。写真は一番手前の様子で、看板があるので記念撮影に最適。説明パネルもあり、サンゴ草について学習することもできます。
さらに手前には駐車場と立派な公衆トイレも完備。9月上旬には能取湖サンゴ草祭りの会場になります。ただし、祭りは景気付けの前祝いで、サンゴ草の紅葉見頃は9月中旬以降です。
写真:藤田 聡
地図を見る先程の看板の横で写真を撮影すると手前側に紅葉が無く、少し寂しい印象になります。やはり縦に伸びる遊歩道を活用して、サンゴ草の紅葉をアップで撮影しましょう。
他の遊歩道の無い群生地では、こうした状況に直面する場合があるので、遊歩道のある卯原内サンゴ草群生地が断然おすすめなのです!
写真:藤田 聡
地図を見る能取湖でサンゴ草の紅葉を楽しんだら、近くの能取岬にも立ち寄りましょう。ジャニーズの5人組・嵐が出演したJAL先得「旅の写真編」のCMロケ地になった場所です。
能取岬灯台を背景に「旅の写真」のテーマ通りに、嵐の5人が本当に仲良く楽しい、思い出に残る記念撮影をする様子がダイジェストで流れるCMでした。北海道旅行の楽しさと、嵐5人のメンバーの仲の良さと面白さが伝わるCMで、ロケ地が気になった人も多かったに違いありません。
特にリーダーの大野くんが、遠近法を利用して灯台に寄り掛かるような写真を撮影していたのが印象的で、そのポーズを真似してみるのも旅の記念になるに違いありません!
住所:北海道網走市卯原内60-23
電話番号:0152-47-2301 卯原内観光協会(能取の荘 かがり屋内)
例年の紅葉見頃時期:(色づき始め)9月上旬、(最盛期)9月中旬〜9月下旬
アクセス:JR石北本線網走駅から常呂行きバス18分、サンゴ草入口下車すぐ
2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/4更新)
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