琵琶湖で唯一!珍しい木造灯台が湖面を照らす滋賀「出島灯台」

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琵琶湖で唯一!珍しい木造灯台が湖面を照らす滋賀「出島灯台」

琵琶湖で唯一!珍しい木造灯台が湖面を照らす滋賀「出島灯台」

更新日:2018/09/11 10:56

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員

日本一の広さを誇る琵琶湖。そんな琵琶湖では、湖上に浮かぶ島々とのあいだを結ぶ定期船や遊覧船、漁船、レジャー用のボートなどが往来し、人々の暮らしを支えています。そんな水上交通を守っている施設があります。出島灯台です。今回は琵琶湖唯一の灯台である出島灯台の歴史とその構造をお伝えしましょう。

水上交通の要衝に設置された出島灯台

水上交通の要衝に設置された出島灯台

写真:乾口 達司

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「出島灯台(でけじまのとうだい/でじまとうだい)」は滋賀県大津市にある灯台。出島灯台のある堅田(かたた)地区は、南北に細長くのびる琵琶湖のなかで東西の幅がもっとも狭いところで、中世以来、「堅田湖族(かたたこぞく)」と呼ばれる人たちの活動拠点でもありました。琵琶湖における水上交通の要衝というべきところであるといえるでしょう。

そんな堅田の地に出島灯台が出来たのは、1875年(明治8)のこと。満芽丸の転覆事故により、47名の人命が失われた大事故をきっかけに、水上交通の安全を目的として設置されました。以来、琵琶湖唯一の灯台としての役割をにない、1951年(昭和26)、灯台としての役割を終えるものの、その希少価値を惜しまれ、再開。1991年(平成3)には、大津市有形民俗文化財にも指定されています。

現在、灯台の横にはベンチも置かれており、腰をおろしてゆっくり灯台を眺めることが出来ますよ。

黒塗りの外観と琵琶湖の安全を守る光源

黒塗りの外観と琵琶湖の安全を守る光源

写真:乾口 達司

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出島灯台をより近くでご覧ください。灯台の色といえば、白を思い浮かべる方が多いでしょうが、出島灯台は黒一色。黒い灯台というのは珍しいのではないでしょうか。

最上部にあるのは光源部分。1918年(大正7)までは灯油ランプが使われており、地元の方々が交代でランプを見守っていましたが、現在は白熱灯に替えられ、夜になると灯りがともります。

木造黒塗りの胴体部

木造黒塗りの胴体部

写真:乾口 達司

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胴体部を間近で観察すると、出島灯台が木造であることがわかります。木造の灯台というのも全国的に珍しいものです。明治初年代に建立されただけありますね。

階段側には木戸も据え付けられています。内部には必要な機器類が置かれていますが、もちろん、一般の立ち入りは認められていません。

心柱で支える下部構造

心柱で支える下部構造

写真:乾口 達司

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では、そんな胴体部はどのような下部構造によって支えられているのでしょうか。写真をご覧いただくと、5本の足が胴体部を支えているのがおわかりいただけるでしょう。

心柱で支える下部構造

写真:乾口 達司

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なかでも、もっとも重要なのは、中心に据えられた木造の心柱。いわば、出島灯台の屋台骨というべきものであり、湖面から吹き付ける風が強い琵琶湖にあって、長年にわたり、灯台を支えて来ました。ほかの箇所と同様、表面は黒く塗られていますが、据えられたその姿は切り出された自然木そのもの。その力強さが出島灯台の長い歴史を指し示しているかのようです。

琵琶湖の雄大さを満喫!出島灯台からの眺め

琵琶湖の雄大さを満喫!出島灯台からの眺め

写真:乾口 達司

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出島灯台からは、ご覧のような雄大な眺めを堪能することが出来ます。

写真に写っているのは、琵琶湖大橋。西岸の大津市と東岸の守山市とを結ぶ全長1キロメートル以上もある橋で、琵琶湖をわたすようにかけられています。

琵琶湖の雄大さを満喫!出島灯台からの眺め

写真:乾口 達司

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琵琶湖のなかでもっとも狭いところに位置しているゆえ、出島灯台からは対岸の守山市がすぐそこに見えます。はるか向こうに見えているおむすび型の山は「近江富士」の俗称で知られる三上山。出島灯台から滋賀県ならではの風景を堪能しましょう。

いかがでしたか?出島灯台がいかに貴重な灯台か、おわかりいただけたでしょうか。琵琶湖をバックに出島灯台を眺め、その珍しい造形をご堪能ください。

出島灯台の基本情報

住所:滋賀県大津市今堅田1丁目
電話番号:なし
アクセス:JR堅田駅より徒歩25分

2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/08/14 訪問

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