道の駅「スワン44ねむろ(写真)」は、北海道根室市にある日本最東端にある道の駅。名称の「スワン」はオオハクチョウを、「44」は釧路と根室を結ぶ国道44号を意味します。
道の駅の前にある風蓮湖は北海道で6番目に大きな湖で、淡水と海水が混じりあう汽水湖。ここでは、日本で見る事が出来る野鳥の半数以上の約300種が確認されており、ラムサール条約(湿地保存に関する国際条約)で登録された湿地に囲まれ、全国でも有名な野鳥の楽園として知られています。
また、道の駅から約3.7km離れた場所にある春国岱(しゅんくにたい)は、湖と海を仕切るように位置した堆積した砂の陸地で、砂丘上に出来たアカエゾマツの純林は世界でも2例しかなく、もう1例は北方領土の国後島のみです。
道の駅の建物の風蓮湖側は、写真のようにガラス張りとなっており、建物の中から風蓮湖の大パノラマが広がります。
正面入口から入って少し進むと、観光インフォメーションコーナーがあります。写真の通り、建物内側に双眼鏡や望遠鏡が備えられており、風蓮湖の野鳥を観察する事が可能です。また、テレビ型望遠鏡で風蓮湖や春国岱の雄大な自然も楽しめます。
風蓮湖には例年10月上旬から12月、3月中旬から5月までの間、オオハクチョウ(写真)が飛来します。時期によっては湖面を覆いつくすほどの数になることも。またタイミングが合えば、オオワシ、オジロワシの姿を見る事が出来るかもしれません。
風蓮湖周辺には、春から秋にかけてタンチョウも生息しています。タンチョウといえば釧路湿原が有名ですが、近年、北海道東部各地の湿原に生息域を拡げています。風蓮湖周辺がタンチョウにとって生息しやすい環境であるため、「道の駅スワン44ねむろ」から野生のタンチョウを観察できることがあります。
レストラン「Bird Pal」は、ガラス張りの店内(写真)から風連湖の抜群の景色と共に、根室の海の幸、ご当地メニューを楽しめます。ご当地メニュー以外にもラーメン、カレー、そば、うどん、ソフトドリンク、アルコールも提供。アルコールには根室の地酒・北の勝もあります。
根室といえば花咲ガニ。暖かいラーメンを食べたければ、根室産花咲ガニのむき身を使用した塩ラーメン「花咲ガニラーメン(写真)」がオススメ。このほか、花咲ガニの釜飯もあります。
また、根室漁協で牡蠣の養殖を行っているため、実が大きく食べ応え十分な牡蠣を使ったメニュー(カキフライ定食やカキ釜飯)もあります。サンマの漁獲量が多い町・根室ならではの秋刀魚ネギトロ丼も、特に旬である秋には極上のうまさです。
エスカロップ(写真)とは、タケノコ入りバターライスの上にとんかつを載せ、デミグラスソースをかけた根室市の郷土料理です。1963年頃、根室市にあった洋食店「モンブラン」のシェフが考案し、1975年頃から急速に普及。現在では根室市民には「エスカ」の愛称で呼ばれています。もちろん「スワン44ねむろ」にもあり、月替わりランチなどと一緒に人気のメニューです。
ショップ「Bird Pal」は地元根室の土産品が充実しています。道の駅「スワン44ねむろ」オリジナル商品といえば、まずレストランにもあるメニュー「花咲がにラーメン」のカップ麺(写真)です。レストランとほぼ同様に、花咲ガニのむき身をレトルト加工した塩味ラーメン。根室の名産・花咲ガニを使用したオリジナル商品が少なく貴重なので、花咲ガニラーメンをレストランで食べられなければカップ麺でぜひどうぞ。
ショップ「Bird Pal」には、道の駅限定販売のクッキーが4種類あります。うち3種類は“ねむろ春国岱物語”となっており、1つ目はシマフクロウをイメージした「しまちゃんクッキー」、2つ目は春国岱の夕日をイメージしたオレンジ味でキャラクターがオオハクチョウの「スワンの涙(写真)」、3つ目は冬の結氷した風蓮湖をイメージした水色に冬に風蓮湖にやってくるオオワシ、オジロワシを題材にした「氷上の鷲の下に」です。
もう1種類のオリジナルクッキーは、ミルクバタークッキーの「風蓮湖の詩季」。このほか根室を代表するお菓子である「元祖オランダせんべい」が人気商品となっています。
ショップ「Bird Pal」の奥にある鮮魚販売コーナー「東光 道の駅店」は、根室で水揚げされたばかりの花咲ガニなど新鮮な魚介類を中心に、各種魚介類や水産加工品が並びます。
なかでも東光自慢の地元特産品は、高品質である北方領土の貝殻島周辺で6月に採れる、葉が薄く柔らかい「棹前昆布(写真)」です。
住所:北海道根室市酪陽1番地
電話:0153-25-3055
営業時間:(7月〜9月)9:00〜18:00
※11月〜3月は〜16:00、4月〜6月は〜17:00
休館日:11月1日〜翌年4月末までの月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日〜1月5日)
アクセス:JR根室駅前バスターミナルより、根室交通「根室-厚床線」、「中標津空港連絡バス」で約25分。白鳥台センター下車すぐ
中標津空港より「空港連絡バス」で約1時間25分、白鳥台センター下車すぐ
車の場合、根室市街より国道44号利用で約20分
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索