国生み神話の神秘の島:淡路島の離島「沼島」に行こう!

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国生み神話の神秘の島:淡路島の離島「沼島」に行こう!

国生み神話の神秘の島:淡路島の離島「沼島」に行こう!

更新日:2018/09/04 13:43

菊池 模糊のプロフィール写真 菊池 模糊 旅ライター、旅ブロガー、写真家、古墳ナビゲーター

兵庫県の淡路島南に浮かぶ小さな島である沼島は、国生み神話の神秘の島でパワースポットとして注目されています。また美しい海水を誇る海水浴場があり、夏の穴場スポットとしてもオススメ。島を一周するクルージングもあります。沼島の歴史と地質探索も興味深いものですので、ぜひ一度沼島を歩いてみてください。

沼島概要 港風景

沼島概要 港風景

写真:菊池 模糊

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沼島は淡路島の南に浮かぶ勾玉の形をした神秘の小島。国生み伝説の「おのころ島」の最有力候補で、最近はパワースポットとして人気が出ています。

南あわじの土生港から沼島汽船の客船(一日10便)が出ており、神戸方面からは日帰りで沼島に行けます。土生港には沼島行き客船発着場すぐのところに駐車場(有料)があるので、ほとんどの方がマイカー利用です。
土生港を出ると、わずか10分で沼島港に到着。ターミナルには自動販売機やトイレがあり休憩可、沼島観光の行き帰りに利用しましょう。

沼島概要 港風景

写真:菊池 模糊

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北西側の真ん中、つまり勾玉のへこんだ位置に港があり、集落も密集しています。沼島は紀淡海峡と鳴門海峡の真ん中にあり、潮流が絶好で古来おいしい魚が獲れる漁場として栄えてきました。現在も主要産業は漁業で、登録漁船数が128隻もある沼島漁港の風景が見られます。

アジ、イカ、タチウオ、タイなどが水揚げされ、特に高級魚ハモが名物で京都に出荷。島内でも夏季はハモ料理が味わえます(要予約)。

沼島概要 港風景

写真:菊池 模糊

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客船ターミナルから西へ、港に沿って歩いて5分くらいのところの左側に、沼島八幡神社がそびえていますが、その横手に沼島総合観光案内所「吉甚(よしじん)」があります。漁船クルーズ申込などの観光案内はもちろん、沼島の手作り土産や喫茶コーナーもありますので、ぜひ行ってみましょう。

沼島の海の魅力

沼島の海の魅力

写真:菊池 模糊

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港に沿ってさらに西に歩いた港の西端にあるのが沼島海水浴場。小さな海水浴場ですが、海水が実に美しく安全で夏の穴場スポットです。海の家はなく水上バイクやバーベキュー、キャンプも禁止で、俗化していない雰囲気は素晴らしいもの。この綺麗な場所を大切にするために、ゴミ持ち帰りなど、利用者はマナーを守りましょう。

沼島の海の魅力

写真:菊池 模糊

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せっかく海水浴場に来たら、西側の波止に上がって景色を鑑賞すべき。沼島の特徴であるハエ(岩礁)が連なり、海岸美の一端を手軽に知ることができます。このように岩礁が連なるのは、沼島は兵庫県でただひとつ中央構造線の南側に位置しており、かたい変成岩である結晶片岩で構成された島だからです。島の石垣にも、この結晶片岩が使われていますので観察してください。

沼島の海の魅力

提供元:沼島総合観光案内所 吉甚

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海水浴場に行く手前の辻にある道標に従って、沼島の中央を横断するように南へ20分ほど歩けば上立神岩(かみたてがみいわ)の見られる海岸に出ます。上立神岩は、海岸に佇立する高さ30mの巨岩で沼島のシンボル。国生み神話にある天の沼矛(あめのぬぼこ)あるいは天の御柱のモデルといわれています。最近は中心にあるハート型のくぼみを恋愛成就のシンボルと見立て、パワースポットとしても注目されています。

沼島に宿泊して早朝訪れると写真のような上立神岩の朝日の絶景が見られますので、余裕のある方はチャレンジしてください。

自凝(おのころ)神社

自凝(おのころ)神社

写真:菊池 模糊

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海水浴場の近くに「←おのころ神社」の小さな道標がありますので、ぜひ参拝しましょう。少し急ですが山道と長い階段を10分ほど登ると、「おのころさん」と呼ばれる全体が神体の山の頂上に、自凝神社が見えてきます。社殿の中には、国生み神話を題材とする二枚の絵額が飾られています。

自凝(おのころ)神社

写真:菊池 模糊

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おのころ神社の横には、伊弉諾(イザナギ)、伊弉冊(イザナミ)の二神が天沼矛を持った銅像があります。

『古事記』と『日本書紀』によると、イザナギ、イザナミの二神が天上から天沼矛で青海原をかき回し引き上げたところ、矛の先から塩が滴り落ち一つの島(オノコロ島)ができました。二神はその島に降りて夫婦となり、順に淡路島、四国、隠岐島、九州、壱岐、対馬、佐渡、本州を生んだとあります。

ここは日本創生神話の現場であり、日本最初の結婚といえることから、恋愛系のパワースポットともされています。

自凝(おのころ)神社

写真:菊池 模糊

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おのころ神社の奥には、戦没者を祀る忠魂碑があります。沼島は小さい島でありながら、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦に戦没者を出しています。忠魂碑の横には沼島地区戦没者芳名碑が立っており、すべての戦没者の名前が刻まれています。圧倒的に多いのが第二次世界大戦の戦没者で、多くのことを考えさせられ手を合わせて祈らずにはいられません。

西光寺と沼島八幡神社

西光寺と沼島八幡神社

写真:菊池 模糊

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沼島漁港から西へ5分ほど歩くと、西光寺があります。ここは、流れ着いたという伝承のある阿弥陀仏を本尊とする浄土宗のお寺で、毎年5月下旬に沼島名物のハモを供養する「鱧供養祭」が行わる名刹です。鱧供養祭とは、西光寺での法要の後、関係者が船に乗り込み上立神岩のそばでハモを一斉に海へ放流する儀式です。この後、ハモ漁が解禁になるわけです。

西光寺と沼島八幡神社

写真:菊池 模糊

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西光寺から集落の中を東へ歩くと沼島の中心である沼島八幡神社の前の大通りへ出ます。石段を登り参拝しましょう。

沼島八幡神社は、鎌倉幕府随一の御家人であった梶原氏の創建と伝えられ、豪壮な社殿には沼島の歴史に関連する多くの巨大絵馬が掲げられており必見です。

神社の後ろに広がる森は、神域として大切にされてきたもので、シーボルトが学会で紹介したホルトの木(ユズリハモドキ)やスダジイ、キノクニスゲなどが生い茂り、大自然のエネルギーを感じさせます。

西光寺と沼島八幡神社

写真:菊池 模糊

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沼島八幡神社からは、沼島の集落と港が見下ろせます。沼島の中心部を一望できるビュースポットですので、忘れずに写真を撮りましょう。

周遊漁船沼島おのころクルーズなど

周遊漁船沼島おのころクルーズなど

提供元:沼島総合観光案内所 吉甚

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沼島の特徴である岩礁や奇岩を見て回るのには、島一周する漁船によるクルーズが最適。沼島の漁師さんが自分の漁船で島をぐるっと一周して見どころを案内してくれるのです。海からでないと味わえない沼島の表情を存分に楽しめるアクティビティーといえるでしょう。

実質40〜50分くらいの乗船時間。漁船を使いますので料金は多人数だと安くなります。詳しくは観光案内所吉甚へお問い合わせください。

周遊漁船沼島おのころクルーズなど

提供元:沼島総合観光案内所 吉甚

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おのころクルーズの見どころのひとつが、鞘型褶曲(さやがたしゅうきょく)です。平成6年に発見された金太郎飴のような同心円の形をした構造で、地球のしわとも称される非常に貴重な岩石。「南あわじの鞘形褶曲」として日本の地質百選にも選ばれました。ここは、地上の道からは行き難い場所にあり、引き潮の際のクルーズでしか見学できないものです。

周遊漁船沼島おのころクルーズなど

提供元:沼島総合観光案内所 吉甚

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沼島には観光ボランティアガイド「ぬぼこの会」というのがあり、予約すれば沼島の観光地を案内してくれます。それぞれの史跡にまつわる歴史なども聞くことができます。詳しくは、観光案内所吉甚へご相談ください。

沼島の基本情報

所在地:兵庫県南あわじ市沼島
電話番号:0799-57-0777(沼島総合観光案内所 吉甚)木曜休み
アクセス:土生港から沼島汽船の客船で10分、沼島港へ到着後は徒歩で島内観光
土生港へは、神戸淡路鳴門自動車道の西淡三原ICで降りて、南へまっすぐ県道(31号と76号)を走ると、30分くらいで到着

2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/08/02−2018/08/03 訪問

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