幸せの朝食!大阪「ホテルザフラッグ心斎橋」の美食と美空間の類集

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幸せの朝食!大阪「ホテルザフラッグ心斎橋」の美食と美空間の類集

幸せの朝食!大阪「ホテルザフラッグ心斎橋」の美食と美空間の類集

更新日:2018/10/02 13:54

赤松 珠抄子のプロフィール写真 赤松 珠抄子 フォト・エッセイスト、インテリアデザイナー

大阪には数多くのホテルが林立していますが、今一番、注目されているのが「ホテルザフラッグ心斎橋」です。
ビジネス、シティホテルといった既存の概念を超え、「和の心ある空間で、世界一の朝食を」という想いを込めた、次世代をいく『コンセプト・ホテル』なのです。

今後、ホテルの定番は個性ある『コンセプト』必至、その第一歩がここから始まっています。まさに、泊まる価値ある、選ぶべきホテルです!

美し過ぎるデザインと優しい素材にフワリと包まれた空間

美し過ぎるデザインと優しい素材にフワリと包まれた空間

写真:赤松 珠抄子

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心斎橋駅からすぐ、周囲の喧騒が嘘のように、静かな主張あるファサード(建物正面)が迎えてくれます。

ガラスとコンクリに挟まれ、栃の無垢一枚板が強い印象のエントランス。無垢材は1本の木から切り出すので、木の持つ温もりや風合いを直に感じます。

栃は“杢目(もくめ)”が面白いですね。“木目”は年輪の層を差しますが、“杢目”は模様のこと。この扉は“虎杢”という杢目で、赤身(左の濃い部分)があり、趣ある表情はホテルの意思を象徴しているかのよう。入る前から期待が高まります!

美し過ぎるデザインと優しい素材にフワリと包まれた空間

提供元:ホテルザフラッグ心斎橋

https://www.hoteltheflag.jp/地図を見る

2階のフロント、木の色味でモザイク画のように組んだ壁面は、整然とした美しさ。
カウンター前の床材は2種類使用。視覚的にスペースを区切り、間に真鍮のラインでキリッと境界を意識させています。さりげない素材選び、さすがです。

左奥にはロビーがあり、名作家具も。ほのかな照明と暖炉の炎で、別荘気分で寛げますよ。

美し過ぎるデザインと優しい素材にフワリと包まれた空間

写真:赤松 珠抄子

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エレベーター横のサインも美しい。カッチリとしたゴシック文字、角度がついて陰影さえも綺麗に見えてきます。

エレベーターに乗っても同系色の違ったサインがあり、気分が削がれることがありません。想いを形にしようと編み出される渾身のアイデアに、驚かされるばかりです。

斬新で機能的、シンプルさに色彩を載せた完成度の高い客室

斬新で機能的、シンプルさに色彩を載せた完成度の高い客室

写真:赤松 珠抄子

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ホテル全体の色味は、木目、グレー、紺、黒、差し色に植物のグリーン。そして淡いグレイッシュピンクも、1階のパネルやコーヒーの紙コップ、スタンダードダブルの壁面にあり、女性らしさも見受けられます。

このデラックスツインには、イームズの“ラ・シェーズ”(右の白い曲線の寝椅子)と渡辺力の“ソリッドスツール”(手前の木製座面の椅子)が置かれています。シンプル・モダンな空間に贅沢なアクセントですね。

室内を実用的に仕切っているのも魅力の一つ。手前はデスク、木製パネルの右にはベッドから見えるテレビ、左には冷蔵庫など備品、その奥はハンガーラックに。これらをまとめて部屋の中程に置く発想は大胆ですが、理に適った納得の配置です。

斬新で機能的、シンプルさに色彩を載せた完成度の高い客室

写真:赤松 珠抄子

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部屋を仕切った部分、テレビ側から見ると奥に水廻りが見えます。左の鏡は姿見ですが引戸を兼ね、バス&トイレ空間を仕切ってプライバシーを保持します。

鏡に映ったテレビ裏側、白い台の下には冷凍冷蔵庫や金庫、お茶類、“デロンギ”の電気ケトルを収納。他にも厳選されたデザイン家電、デスク上のコンセントはスリムな家具用を選ぶなど、美への追求が凛然とした空気を作り上げています。

斬新で機能的、シンプルさに色彩を載せた完成度の高い客室

写真:赤松 珠抄子

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水廻りには、“グローエ”の水栓金具、“デュラビット”の洗面ボウルとドイツ製の無駄のないシャープなデザイン。どこを見ても溜息が漏れるほど、惚れ惚れします。

素敵なキッチンが出現!朝日が降り注ぐ中「世界一の朝食」を

素敵なキッチンが出現!朝日が降り注ぐ中「世界一の朝食」を

写真:赤松 珠抄子

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朝食は「Dining Room Be.zen(ビ・ゼン)」で。“禅の世界へ”という意味合いで、無の境地のような真っ白な心で扉を開けてください!
シルバーの調理器具がキラリと異彩を放ち、劇場が迫り出したかのような独特なブッフェ台。厨房を凝結した存在感があり、鮮麗なお料理を眺めるだけで、幸せな気分に包まれます。

定番のハムや卵料理を始め、ヒジキや卯の花など健康的な和食、野菜も10種以上あり葉物をバリッと食べられます。洋食はラタトゥイユや揚げた魚をマリネしたエスカベッシュなど、夕食レベルの料理ばかり。手作りの焼菓子や果物もあり、朝から食を満喫、元気が漲ります。

素敵なキッチンが出現!朝日が降り注ぐ中「世界一の朝食」を

写真:赤松 珠抄子

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ダイニングには10タイプの椅子が並び、素朴でラスティックな雰囲気に。
古木やアイアン、モコモコ生地など、統一された色の中で遊び心ある素材がユニーク。奥にはソファ席もあり、ゆったりとした朝を過ごすにはオススメです!

素敵なキッチンが出現!朝日が降り注ぐ中「世界一の朝食」を

写真:赤松 珠抄子

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ドリンクが並ぶカウンターは、全て違うガラスのサーバーがとってもキュート!
奈良県十津川村で切り出してもらった、質朴な丸太の台で高低差をつけてリズミカルな印象に。滴受けにも手を抜かず、淡いグレーの角皿で統一。
見ているだけで、愛おしくなるコーディネイトですね。

何から何まで手作り!地元食材を日本製食器で頂く、忘れられない料理

何から何まで手作り!地元食材を日本製食器で頂く、忘れられない料理

写真:赤松 珠抄子

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こんな『サーモンマリネ』は初めて!噛む程に、記憶の奥にある日本的な風味が微かに広がります。その正体は、何と山葵(わさび)です!
 
表面の粒が生山葵ですが、すり下ろしただけではない、もっと柔らかな味わいを感じます。
この特製ソースは、生山葵にある優しい辛味に蜂蜜を合わせ、老若男女、世界中の誰もが食べやすい味に仕上げています。それでも山葵を感じるので、とても繊細に調理をしているのでしょう。

絶妙な厚みも、サーモンを感じるのに丁度良い肉厚。紫玉葱やミョウガを添えると和に寄り、永遠に食べていたい一品です!

何から何まで手作り!地元食材を日本製食器で頂く、忘れられない料理

写真:赤松 珠抄子

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お肉のオススメはイタリア料理『ポルケッタ』。豚バラをローズマリー、タイム、バジル、塩でマリネして巻き、低温調理で6時間かけて仕上げます。そのお陰で、旨味がギュッと凝縮、脂には爽やかさがあり、全体にフワッと感じる甘味で、朝からいくらでも食べられます!

味変には『麹ドレッシング』が一押しです。国産の麹を醤油に漬け込み、玉葱やパプリカ、緑オリーブ、ヒマワリ油、体に良い亜麻仁油も加えて作っています。
とにかく、飲み干したくなる!素材本来の味が詰まっており、『ポルケッタ』の隠れた旨味の可能性を引き出してくれます。

更に粗挽き黒胡椒を振れば、立派な“絶品朝食”に!
ここの粗挽きは、香りが立つ最適な大きさに、わざわざ包丁で実を砕いています。噛む度に涌き立つ香りに新味を感じる、料理長の細やかなこだわりです。

何から何まで手作り!地元食材を日本製食器で頂く、忘れられない料理

写真:赤松 珠抄子

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ホテルの朝食ブッフェとは思えない、お皿の数々!
一見、フランスやイタリアの器かと思いますが、全て日本製“マルミツポテリ”の陶器です。木の器はドリンクサーバーの台同様、十津川村で制作。
食器と料理の色合いやバランスが、一皿一皿、楽しい気分になる器好きには堪らないセレクトですね。

細部の細部まで、ここまでこだわるホテルは他にありません!

細部の細部まで、ここまでこだわるホテルは他にありません!

写真:赤松 珠抄子

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客室ドアには「起こさないで」の表示ですが、ここではマグネットに!
こんなの見たことありますか? 妥協なきこだわりは、美しさへ迷わず繋がりますね。

細部の細部まで、ここまでこだわるホテルは他にありません!

写真:赤松 珠抄子

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オリジナルのアメニティ類は、並べると標本のよう。
水のボトルは黒い蓋で名前入り、室内用カップはオリジナルで文字が旗形(フラッグ)に。コースターは珍しく白ですが、エンボス加工で文字を刻む工夫が。
右下、クラフト紙は部屋のカードキー入れ、ホテル名は旗形。小さな紙は朝食券で、懐かしい電車のチケットのよう。下に敷いたベッドスローは、太めのヘリンボーンに縫製された特注品です。

視覚に入るモノ全てのこだわりが幾層にもなって、揺るぎない魅力へと昇華しています。他にもまだあるので、隠れロゴを探してみて!

細部の細部まで、ここまでこだわるホテルは他にありません!

写真:赤松 珠抄子

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気を抜きがちなランドリールームですが、完璧です。
“エレクトロラックス”の洗濯機と乾燥機、横に両替機、製氷機、自販機を設置。全て黒のシートを貼りイメージを統一しています。
製氷機の氷用カップはバガスというサトウキビ繊維で作られたもので、ザラッとした触感が良い味を出し、洗濯に使う無料の洗剤は小さなクラフト袋に入れる徹底ぶり。

ホテルを眺めながら、「妥協したくなかった」と呟いた代表。その少年のような澄んだ眼差しが、ここまでの空間を作り上げたのでしょう。想いが隅々にまで行き渡るホテル、なかなか出会えませんよ!

居心地の良い「ホテルザフラッグ心斎橋」を旅の拠点に

2018年にオープンした「ホテルザフラッグ心斎橋」。不動産業界から参入しコンバージョンした、1件目のホテルです。
構造を生かして違う用途に変更するコンバージョンは、実は新築を建てるより大変な作業。しかもデザインにこだわると押し付けがましくなりがちですが、ここはデザイン性が高いのに好感が持てます。

やはり『コンセプト』に基づいたアイデアと技術で、思い描く世界を妥協せず形にしたからでしょう。まっさらな状態で、理想を現実に築き上げた、これからは信念ある『コンセプト・ホテル』が主流になってきます。

美味しい朝食と美しい空間、そして心からのおもてなし。全てが揃ったホテルを後にする時、忘れかけていた「名残惜しい」という美しい日本語が思い出されます。旅の途中で羽を休めるには、最高のホテルです。

■2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/08/23 訪問

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