旧ソ連の面影が残る、モルドバの首都「キシナウ」で訪れるべき場所5選

旧ソ連の面影が残る、モルドバの首都「キシナウ」で訪れるべき場所5選

更新日:2018/09/04 09:25

カジヤマ シオリのプロフィール写真 カジヤマ シオリ ヨーロッパ女子ひとり旅専門家、アートライター
東ヨーロッパに位置するモルドバは、旧ソ連やロシアの影響を受け続けてきた国です。首都キシナウは、第二次世界大戦の際にいちど焼け野原となったものの、旧ソ連の指導のもとで現在の街並みへと生まれ変わりました。

キシナウの見どころは、街のメイン通り「シュテファン・チェル・マレ大通り」沿いに集まっています。公共交通機関を使わなくても、徒歩で観光できるボリュームです。キシナウでおすすめのスポットを紹介します。

街のシンボル「キシナウ大聖堂」と「勝利の門」

街のシンボル「キシナウ大聖堂」と「勝利の門」

写真:カジヤマ シオリ

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まずは街のシンボル的な建物を、二つ紹介します。いずれも、モルドバを訪れた観光客の写真撮影スポットとして、いつも賑わっているスポットです。

「勝利の門」は、観光の際の目印にもなる、ひときわ目立つモニュメントです。重厚感のある正方形のフォルムが印象的。門の下には、つねにモルドバ国旗が掲げられています。

勝利の門という名前の由来は、19世紀後半の露土戦争の勝利を記念して作られたものだから。当時、モルドバは帝政ロシアに併合されていました。モルドバを支配するロシア側が戦争に勝ったことを記念し、パリの凱旋門をモデルにしたと言われています。

祝日には、門の前で音楽の演奏やイベントが開催され、より賑やかな雰囲気に。夜には華やかにライトアップし、ひときわ目立ちます。

<勝利の門の基本情報>
住所:Piata Marii Adunari Nationale, Chisinau
電話番号:+373-22-201-707
アクセス:キシナウ中央駅から徒歩33分

街のシンボル「キシナウ大聖堂」と「勝利の門」

写真:カジヤマ シオリ

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勝利の門の後ろに建つ「キシナウ大聖堂」は、1836年に建てられたモルドバ正教の大本山。

春になると、大聖堂の前は花のじゅうたんで彩られます。休日になると、子ども連れでにぎわいます。地元の人々にとって、春の訪れを感じさせる光景です。

<キシナウ大聖堂の基本情報>
住所:Piata Marii Adunari Nationale 12, Chisinau
電話番号:+373-22-222-418
アクセス:勝利の門からすぐそば

何でもそろう、キシナウの賑わいスポット「中央市場」

何でもそろう、キシナウの賑わいスポット「中央市場」

写真:カジヤマ シオリ

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キシナウの人々の生活を肌で感じるなら「中央市場」を覗いてみては?無数のテントと地元の人で賑わい、少し東南アジアのような混沌さがある市場です。

食料品から家電、雑貨までなんでも揃います。特に肉や野菜は新鮮かつ安いので、現地で自炊をすることがあれば重宝します。

<中央市場の基本情報>
住所:Strada Mitropolit Varlaam 63, Chisinau
電話番号:+373-22-542-134
アクセス:勝利の門から徒歩15分

シュテファン大公が見守る「シュテファン・チェル・マレ公園」

シュテファン大公が見守る「シュテファン・チェル・マレ公園」

写真:カジヤマ シオリ

シュテファン・チェル・マレ公園は、モルドバの歴史を語る上で外せない、シュテファン大公の像が立つ場所です。頭には立派な王冠を据え、左手に持った十字架を高々と掲げて、人々を見下ろしています。像の台座には、モルドバの国旗にも記されているベッサラビアの牛がデザインされています。

シュテファン大公は、モルドバ公国建国の父とも呼ばれる人物です。ルーマニア正教会に、多くの教会や修道院を献じたことでも知られています。像の後ろには、いくつも歩道のある公園が整えられており、観光の休憩や散策にもおすすめです。

<シュテファン・チェル・マレ公園の基本情報>
住所:Bulevardul Stefan cel Mare si Sfint, Chisinau
アクセス:勝利の門から徒歩3分

金と青のコントラストが美しい「聖ティロン大聖堂」

金と青のコントラストが美しい「聖ティロン大聖堂」

写真:カジヤマ シオリ

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中心部から20分ほど歩きますが、聖ティロン大聖堂もおすすめしたい場所です。
空の下で輝くちいさな金のドームと、よどみのない、さわやかな青い外壁が目を奪います。

聖ティロン大聖堂は19世紀半ばに建てられ、現在も人々が日常的に祈りを捧げる場所です。現在は使われていませんが、古い鐘も残されています。
ルーマニア正教の、美しいイコン(聖像)で装飾された聖堂内は必見。女性は入り口でストールを借り、頭に巻いてから祈りを捧げましょう。

<聖ティロン大聖堂の基本情報>
住所:Ciuflea, Chisinau 2001
アクセス:勝利の門から徒歩23分

旧ソ連時代の面影が残る街を歩く

旧ソ連時代の面影が残る街を歩く

写真:カジヤマ シオリ

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キシナウ中心部を徒歩で観光する際は、街並みに注目しながら歩くのも、楽しみ方のひとつ。西ヨーロッパではあまり見ることのない、整然とした街並みです。

モルドバは長らく、旧ソ連の構成国のひとつでした。第二次世界大戦を経て、首都キシナウは旧ソ連の指導をもとに、街の復興をすすめました。国として独立した今も碁盤の目のような、整然とした街並みが見られるのはそのためです。街並みひとつをとっても、旧ソ連に影響を受けた歴史を感じることができます。

モルドバの首都・キシナウの街歩き

モルドバと聞くと、どんな国なのかイメージがわかないかもしれません。観光資源に恵まれた国とは言えないものの、高いクオリティのワインを安い値段で楽しめ、郊外ではのどかな大自然を満喫できます。

なお、首都のキシナウであっても英語が通じる場所は少ないので、公用語のルーマニア語またはロシア語の指さし会話帳があると安心です。治安はひときわ悪いということはないものの、中央市場などの混沌とした場所でのスリや、野犬には注意しましょう。

モルドバは、国として独立してからまだ20余年。ヨーロッパの中では、決して裕福なほうとは言えません。入場料のかからない教会や大聖堂でも、「また訪れたい」と思えば寄付をしましょう。少しの寄付でも大きな助けとなります。ろうそくを購入して祈りを捧げるのもおすすめです。

※2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/04/15 訪問

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