東京都美術館「BENTO おべんとう展」で、見る・聞く・触れるを体験しよう

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東京都美術館「BENTO おべんとう展」で、見る・聞く・触れるを体験しよう

東京都美術館「BENTO おべんとう展」で、見る・聞く・触れるを体験しよう

更新日:2018/10/04 16:51

橋本 菜摘のプロフィール写真 橋本 菜摘 アートブロガー

「お弁当」は人と人とをつなぎ、記憶や物語を紡ぐもの。上野の東京都美術館では「BENTO おべんとう展−食べる・集う・つながるデザイン」を2018年10月8日(月)まで開催しています。お弁当をめぐる作品は、見るだけではなく、聞いたり、触ったり、香りをかいだり、いろいろな体験ができます。大人もこどもも、ひとりでも楽しめます。時間にゆとりをもってお出かけください。

お弁当はコミュニケーション

お弁当はコミュニケーション

写真:橋本 菜摘

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お弁当と聞くと、遠足や花見を思い浮かべる人が多いでしょう。お弁当をつくる人と食べる人、誰とどこで食べるかなど、お弁当のまわりにはたくさんのコミュニケーションが生まれます。この展覧会はお弁当が生み出すコミュニケーション・デザインに注目、お弁当の世界を五感で体験することができます。

お弁当を包む風呂敷のような赤と白のギンガムチェックがシンボルです。会場にはこの柄の小さな袋を肩に提げたファシリテーター「フロシキー」が鑑賞のサポートをしてくれます。フロシキーといっしょに展覧会を楽しんでください。

お弁当はコミュニケーション

写真:橋本 菜摘

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地下3階の「ギャラリーA」を上から覗いてみると、カラフルな六角形がたくさん集まっています。このギャラリーAを大きなお弁当に見立ててつくられた作品です。鮮やかな色と光にあふれています。会場に入ったらどんな風になっているのか、ワクワクしてきます。

歌って踊ろうお弁当

歌って踊ろうお弁当

写真:橋本 菜摘

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最初は地下3階の「ギャラリーB」です。江戸時代のひょうたん型や楼閣の形のお弁当箱は食べるときは小さな箱に分かれ、実用性と遊び心を兼ね備えています。アジア、アフリカ、ヨーロッパの竹、籐、アルミなどの素材で形もさまざまなお弁当箱も並んでいます。

歌って踊ろうお弁当

写真:橋本 菜摘

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お弁当箱に触れるコーナーもあります。赤い漆のお弁当箱には杯や小さな箱がきちんと収まります。銀色のタイのお弁当箱は縦に重なり、4つに分けることができます。両方とも持ち運びに便利な工夫です。会場で貸出している白い手袋をはめて重さや形を手でじっくり味わってみてください。

歌って踊ろうお弁当

写真:橋本 菜摘

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《おべんとうDAYS》はこの展覧会のために小倉ヒラクが制作したアニメーション作品です。お弁当をつくるリズミカルでゆかいな歌詞と踊りは思わずまねしたくなります。

同じスペースに、お弁当をつくることと食べることのコミュニケーションに注目した作品が2点。

朝日新聞デジタルの企画連載が元になった《あゆみ食堂のお弁当》は、読者の「誰々にこんなお弁当をつくってあげたい」というお便りに応えて、大塩あゆ美がお弁当をつくり、読者にレシピとお弁当箱が届けられたプロジェクト、撮影は平野太呂。《ひるけ》はお弁当ハンター阿部了の作品、お弁当を食べる人の姿からつくった人の想いまでが想像できるような食事の風景です。

リボンの森で精霊の声を聞こう

リボンの森で精霊の声を聞こう

写真:橋本 菜摘

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上から覗いた「ギャラリーA」に入ってみましょう。
食べることをデザインするオランダ在住のイーティング・デザイナーのマライエ・フォーゲルサングの作品《intangible bento》です。見る・聞く・触れる、香りをかぐ体験をとおして、お弁当が環境問題や未来の食料にもつながっていることに気がつくでしょう。

ここでは、お弁当の精霊が「精霊フォン」を通してお弁当の触ることや見ることができない側面についてのお話をしてくれます。お話を聞きながらリボンの中に入ってみましょう。お弁当箱にいる小さな精霊からスタートします。

リボンの森で精霊の声を聞こう

写真:橋本 菜摘

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精霊フォンを耳にあてて、長さや色も違うリボンをかき分けながら小部屋に入っていくと、さまざまな精霊たちに出会えます。

外側のリボンは白、内側にはちょっと短い青いリボンが揺れています。足下が光で照らされているのは「水」について考える場所です。

リボンの森で精霊の声を聞こう

写真:橋本 菜摘

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紙でできたリボンをくぐっていくと、長い机がある「記憶」。短冊にお弁当の思い出やお弁当をつくってくれた人への感謝を綴って、つるします。短冊を見ると、自分と同じ想いを見つけたり、誰かの想いに気づいたりします。静かに自分の想いも書いてみましょう。

夜店のような「おすそわけ横町」を探検しよう

夜店のような「おすそわけ横町」を探検しよう

写真:橋本 菜摘

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地下2階には、にぎやかでカラフル、アジアの夜店のような横丁が出現します。北澤潤はお弁当を分け合って食べるおすそわけからうまれるつながりに着目して《FRAGMENTS PASSAGE ―おすそわけ横丁》をつくりました。誰かがおすそわけしたいと思ったものが展示されている「市場」、お花見のように座ってひとやすみすることができる「広場」、おすそわけするためのボックスを貸出している「ライブラリー」の3つに分かれています。
写真は市場を入口から覗いたところ、通りの奥に広場が見えます。

夜店のような「おすそわけ横町」を探検しよう

写真:橋本 菜摘

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奥のライブラリーには、来場者におすそわけボックスを貸し、おすそわけの品を入れて持ってきてくれたボックスが並んでいます。一定の期間をおいて、市場にも展示されます。(*「おすそわけBOX」の貸出しは9月26日で終了しています。)

お弁当をデザインしてつくろう

お弁当をデザインしてつくろう

写真:橋本 菜摘

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「ギャラリーC」では、これからのお弁当のコミュニケーション・デザインを考える空間です。
森内康博《Making of BENTO》は、中学生が親の手を借りず自分たちでお弁当をつくる様子を子供たち自身がドキュメンタリー映像にするワークショップを行い、そのプロジェクトを映像作品にしたものです。
テーブルにあるお弁当箱のふたを開けると、中学生が自分で中身を決め、買い物をして、料理をつくり、その様子を別の中学生が撮影した映像が流れます。

お弁当をデザインしてつくろう

写真:橋本 菜摘

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小山田徹《お父ちゃん弁当》は、小学生の姉が幼稚園児の弟のためにお弁当の指示書を書き、父親である小山田がお弁当をつくる作品です。その指示書と完成したお弁当の写真を展示しています。左から3番目「野原のウサギ」は遠足の日、原っぱで遊ぶ想定での題名、いただきもののソラマメもおかずになりました。コメントから親子の日常が垣間見えるようです。

後ろのテーブルは、題名と誰のためにつくるかをルーレットで決めて、「おべんとう画」を描くワークショップ、来場者の作品も展示されています。

お弁当をデザインしてつくろう

提供元:東京都美術館

http://bento.tobikan.jp地図を見る

「BENTO おべんとう展」の図録は2冊セットで1800円(税込)。
1冊目を買うと2冊目が12月末に届きます。

1冊目「いただきます編」は、お弁当箱コレクション紹介、出品作家へのインタビュー、担当学芸員の小論やコラムを収録。
2冊目「ごちそうさま編」は、インスタレーションやワークショップの記録を収録。

「BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン」の基本情報

会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C
住所:東京都台東区上野公園8-36
電話番号:03-3823-6921(代表)
アクセス:JR上野駅「公園口」より徒歩7分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅「7番出口」より徒歩10分、京成線京成上野駅より徒歩10分

会期:2018年7月21日(土)〜10月8日(月・祝)
開室時間:9:30から17:30まで(入室は閉室の30分前まで)、金曜日は20:00まで夜間開室されています。
休室日:月曜日、ただし、10月1日(月)、8日(月・祝)は開室
観覧料:一般 800円、大学生・専門学校生 400円、65歳以上 500円、団体(20名以上) 600円、高校生以下は無料

2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。


掲載内容は執筆時点のものです。 2018/08/25 訪問

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