迫力満点!奈良「春日大社」の神事「鹿の角きり」は必見!

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迫力満点!奈良「春日大社」の神事「鹿の角きり」は必見!

迫力満点!奈良「春日大社」の神事「鹿の角きり」は必見!

更新日:2018/09/07 13:41

金長 たぬ子のプロフィール写真 金長 たぬ子 調理師、京都検定3級

奈良といえば鹿!人懐っこくて可愛らしい「奈良の鹿」ですが、世界遺産「春日大社」で毎年行われる「鹿の角きり」は古都奈良の秋を彩る伝統行事です。平安時代から「神鹿」として保護敬愛されてきた「奈良の鹿」が、人々に危害を与えたり鹿同士突き合って死傷することを防ぐため、江戸時代より継承されてきた大切な神事「鹿の角きり」。立派な角のオスジカと勢子たちが繰り広げる、息をのむ勇壮な歴史絵巻は必見です!

国の天然記念物「奈良の鹿」

国の天然記念物「奈良の鹿」

写真:金長 たぬ子

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世界遺産「春日大社」は今から約1300年前、平城京を鎮護するために茨城県鹿島神社より武甕槌命(たけみかづちのみこと)を御祭神として迎え建立されました。その時に武甕槌命が白鹿の背に乗って現れたという伝説から、「奈良の鹿」は平安時代ごろより「鹿神」として神聖視され、保護敬愛されてきました。

国の天然記念物「奈良の鹿」

写真:金長 たぬ子

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春日大社境内、奈良公園内やその周辺に群棲する「奈良の鹿」は、古来神鹿として愛護されてきたこと、苑地に群れ遊んで人々にエサを求める様がなごやかな奈良の点景をなしていることから、1957年に国の天然記念物に指定されました。

人と鹿の共生は世界でもここ奈良だけ!大切に守りながら、「鹿せんべい」の「エサやり」や写真撮影を楽しんでくださいね!「奈良の鹿」は人に慣れていますがあくまでも野生動物、時に人を攻撃するような仕草もみられます。特にお年寄りや小さなお子様連れの方はご注意を!

国の天然記念物「奈良の鹿」

写真:金長 たぬ子

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春日大社の境内でも、灯篭の間からひょこっと顔を出す小鹿の姿はとってもキュート!つぶらな瞳で「鹿せんべい」をねだられると断れませんね(笑)

勇壮な伝統行事「鹿の角きり」

勇壮な伝統行事「鹿の角きり」

写真:金長 たぬ子

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「鹿の角きり」は、鹿が発情期に角で人に危害を加えたり、お互いに突き合って死傷することのないように、江戸時代初期に奈良奉行が当時鹿の管理者であった興福寺の許可を得て始めたと伝えられています。オスジカにとって大切なシンボルである角を切ってしまうのは可哀そうな気もしますが、鹿と人との共生の歴史の中でうまれ、現在まで続いている伝統行事です。古都ならではの、秋を彩る勇壮な神事ですね!

角きりは春日大社参道横の「鹿苑(ろくえん)角きり場」で、十月半ばの三日間、30分間隔で各5回ずつ行われます。毎年大変な人出なので、時間に余裕をもってお出かけくださいね。

勇壮な伝統行事「鹿の角きり」

写真:金長 たぬ子

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1回目の「角きり」は混み合うのですが、安全祈願祭が行われ、神聖でちょっと緊張した雰囲気を味わうことが出来るので絶対おススメです。古式「鹿の角きり」は安全祈願祭から始まり、春日大社の神職によって角きり場内を清め行事の安全を祈願します。「角きり場」の少し高い場所に設けられた祭壇前で神官役や勢子(せこ)が神妙な面持ちでお祓いを受けます。勢子とは「角きり」で鹿を追い込んだり捕まえたりする役の人たちです。

鹿と勢子との真剣勝負は迫力満点!

鹿と勢子との真剣勝負は迫力満点!

写真:金長 たぬ子

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安全祈願祭が終わると、いよいよ「角きり」の始まりです。

勢子と呼ばれる人たちが赤旗を持ち、立派な角のオスジカを場内に追い込みます。オスジカの群れが場内に入ると太鼓が鳴り響き場内も盛り上がります!

鹿と勢子との真剣勝負は迫力満点!

写真:金長 たぬ子

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勢子たちが勢いよく駆け寄るオスジカも恐れず、隊列を組み堂々と鹿を追い込むと、捕獲具の「十字」を持つベテラン勢子がタイミングを見計らって十字を投げ、鹿の角を捉えます。

十字から外れた縄が鹿の角にかかると、勢子たちは鹿を傷つけないように慎重に、鹿を「台付け」と呼ばれる丸太に引き寄せます。

この時、角きり場中央に「紅白幕」を張って仕切り、ほかの鹿と分けます。これは他の鹿に角きりを見せないよう配慮するため。どれだけ愛情をもって鹿たちと接しているかがよくわかりますね!

鹿と勢子との真剣勝負は迫力満点!

写真:金長 たぬ子

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台付けまでたぐり寄せられた鹿。こうなるともう逃げることはできません。何人もの勢子たちが優しく抱き上げて鹿を運びます。

厳かに進む神事「鹿の角きり」

厳かに進む神事「鹿の角きり」

写真:金長 たぬ子

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ここで烏帽子に白たすきの神官役の登場です。

捕まえられた鹿は、興奮した鹿の気を静めるために、白い枕を置いたゴザの上に寝かされ、神官役より「水差し」に入った水を飲ませてもらいます。

厳かに進む神事「鹿の角きり」

写真:金長 たぬ子

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神官役が「ノコギリ」を使って鹿角を切り落とします。鹿は神様のお使い「鹿神」なので、切り落とされた角は祭壇に供えられます。

厳かに進む神事「鹿の角きり」

写真:金長 たぬ子

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角を切られる鹿は痛くないの?

心配になる方も少なくないと思います。でも大丈夫!この時期の鹿角には血管も神経も通っていないので、出血も痛みも無いのです。私たちが爪を切るのと同じですね。翌年にはまた、新しい角が生えてきます。

今回は奈良らしい伝統行事「鹿の角きり」を紹介させていただきました。安全のために行われている行事でありながら、ダイナミックで見ごたえのある神事「鹿の角きり」。鹿と人間が古くから共生してきた歴史を皆さんも味わってみてはいかがでしょうか。

春日大社・鹿の角きりの基本情報

開催場所:春日大社境内 鹿苑角きり場(奈良公園内)
アクセス:JR・近鉄奈良駅からバスで、春日大社表参道下車徒歩約7分
開催日時:2018年10月6日(土)・7日(日)・8日(月祝)12:00〜15:00(開場11:30 最終入場14:30)
観覧料:大人(中学生以上):1,000円 こども(小学生):500円 (当日券のみ)

※小雨決行・荒天中止、完全入れ替え制、全て立見席、三脚使用禁止。
その他、詳細は関連MEMOを参照ください。

2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/10/08 訪問

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