コーラル・キャッスル(Coral Castle)は、マイアミを更に南に行ったホームステッドというエリアにあります。US1を真っ直ぐ行くと、道路沿いに看板が見えてきます。
この「コーラル・キャッスル」を日本語に訳すと、珊瑚の城という意味で、珊瑚岩で造られたオブジェや彫刻などがたくさんあります。
ただ、最近のリサーチでは、実際には珊瑚岩ではなく、Oolitic limestoneと呼ばれる魚卵状石灰岩が使われているとも言われています。
このコーラル・キャッスルを造った人物は、エドワード・リーズカルニン(Edward Leedskalnin)です。彼は1887年にラトビアで生まれ、アメリカへ移民として来ました。当時、彼はある年下女性と婚約をしていましたが、その彼女から突然婚約を破棄され、自暴自棄になった彼は、一人で黙々とこのコーラル・キャッスルを造りはじめました。作業は、彼が64歳で亡くなるまで、約30年間も続いたそうです。
コーラル・キャッスルを造り始めたきっかけは、婚約破棄が原因だと言われていますが、一説には彼は結核を患ったことから、珊瑚岩からでる磁気が病気に効果があるとして造り始めたとも。
敷地内に入ると、たくさんの奇妙なオブジェがいっぱいあります。なぜ彼がこの場所を選んだのか、どうしてこんな奇妙なオブジェや彫刻を造り始めたのかは未だに謎ですが、どこか不思議な魅力があります。
よくよく1つずつ見てみると、可愛いハート型をしているものや、月や星など天文に関するものをモチーフにしたものが多いです。これは、彼が天文分野に精通していたからとも言われています。
多くの訪問者が実際に訪れてビックリするのは、その石の大きさと数です。彼自身の身長は、当時のヨーロッパ人としては低めの150センチ程度だったと言われていて、そんな小柄の彼が、どのようにこれらの石を運んできたのか、今でも研究者達の間で議論されています。
ただ、彼自身はコーラル・キャッスルの製作を楽しんでいたようで、彼のファンタジーワールドに興味を持ったゲスト達には、当時、入場料として10セントを要求していたそうです。
現在、入場料は大人1人18ドルです。見学できるところは、広い庭園部分と彼が居住部として実際に使っていた2階建ての城塔です。テーブル、バーベキュー器、井戸など、生活に必要な家具等もしっかり残っています。
また、天文台やこのスポットの有名な構造物として知られる、回転門もあります。敷地内では、実際に触ったり、座ったりして、自由に写真撮影をすることできます。
今でも謎だらけで、訪れる人達をビックリさせるスポットですが、謎だからこそ、それがまたこのスポットの魅力なのかもしれません。
みなさんも、ぜひサウスフロリダを訪れた際には、ぜひこのスポットを訪れてみませんか?
住所:28655 S Dixie Hwy, Homestead, FL 33033
電話番号:+1-305-248-6345
アクセス:US1からSW 157th Avenueを曲がってすぐ
2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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