島根県・西ノ島 火の玉伝説の残る隠岐最古の「焼火神社」

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島根県・西ノ島 火の玉伝説の残る隠岐最古の「焼火神社」

島根県・西ノ島 火の玉伝説の残る隠岐最古の「焼火神社」

更新日:2018/09/14 20:19

さとちんのプロフィール写真 さとちん 旅ブロガー、ご当地グルメライター、食べ歩きライター、海鮮丼マニア

島根県の沖合に浮かぶ4つの有人島と180の小島からなる隠岐諸島。4つの有人島のひとつ西ノ島には、はるか昔から航海安全の守護神として、日本海側だけでなく三陸海岸まで信仰を集めた焼火神社があります。

今なお信仰は島に住む人々の間に深く浸透し、焼火神社の前を通るフェリーは汽笛を鳴らしながら過ぎていきます。

大自然に守られた聖域のような焼火神社で神秘のパワーを感じてみませんか?

隠岐汽船のマークにもなっている3つの火の玉

隠岐汽船のマークにもなっている3つの火の玉

写真:さとちん

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西ノ島までは島根県の七類港や鳥取県の境港から隠岐汽船のフェリーか高速船で渡ることができます。先端に3つの丸が描かれている隠岐汽船のフェリー。これは隠岐汽船のマークで、3つの火の玉を現わしています。

火の玉というとなにやら不気味なイメージですが、こちらの火の玉は海を行く船を守る神様の火の玉なのです。

隠岐汽船のマークにもなっている3つの火の玉

写真:さとちん

隠岐諸島の有人4島は、知夫里島、西ノ島、中ノ島の3つを島前、隠岐の島を島後と呼んでわけています。焼火神社があるのは島前の西ノ島の真ん中、海抜452mの焼火山中腹になります。島前の3つの島の間を通る船からは良く見える位置にあり、昔は境内で灯される明かりが灯台の役割を果たしていました。

山の右上に見えるポッカリと白い部分が焼火神社です。

島前の中心ともいえる焼火山

島前の中心ともいえる焼火山

写真:さとちん

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写真は隠岐諸島で一番本土に近い知夫里島の最高峰赤ハゲ山の山頂から見た島前の様子です。中央に見えるのが西ノ島の焼火山、左が西ノ島の西側黒島鼻、右が中ノ島。火山の噴火によってできた島前。焼火山が島前の中心だということがわかります。

島前の中心ともいえる焼火山

写真:さとちん

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10世紀頃、知夫里島と西ノ島の間の海上から浮かび上がった3つの火の玉が菩薩の形をした岩に入り、そこに社殿を設け崇めるようになったのが焼火神社の起源とされています。ご祭神は大日霊貴尊(おおひるめむちのみこと)です。

13世紀になり、隠岐に流刑となった後鳥羽上皇が海で遭難した時、やはり海中から火の玉が現れ焼火山の西麓まで船を誘導し、無事にたどり着くことができました。そこで後後鳥羽上皇は祠を建て、山を「焼火山」、寺を「雲上寺」と称するようになりました。

神社とお寺、両方の役割を持っていましたが、明治の神仏判然令で焼火神社となりました。

県の天然記念物に指定された焼火山神域植物群を通る参道

県の天然記念物に指定された焼火山神域植物群を通る参道

写真:さとちん

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それでは焼火神社まで登ってみましょう。焼火神社の駐車場までは西ノ島の玄関口別府港から車で20分ほどです。トイレは焼火神社の社務所までありませんので、車に乗る前に済ませておきましょう。

登り口に「自然をたずねる道 焼火神社まで0.4km」という看板がありますが、残念ながらその表示は本殿までではなく、鳥居までの距離と考えられます。インターネットの地図で調べてみたところ本殿まで800mほどの距離があり、片道15分ほど山道を歩くことになります。

また、入口には竹の杖と「まむしに注意」の看板があります。足腰に自信があっても、まむし除けとして竹の杖を持っていくことをお勧めします。

県の天然記念物に指定された焼火山神域植物群を通る参道

写真:さとちん

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途中の休憩所から見える景色です。正面に見えるのは知夫里島です。山を登る足を少し止めて、絶景を楽しんでください。

県の天然記念物に指定された焼火山神域植物群を通る参道

写真:さとちん

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再度登り始めると左手に道祖神があります。道祖神を超え少し歩くと「自然をたずねる道 焼火神社まで350m」の看板が!

入口の「焼火神社まで0.4km」の文字を目標に歩いてきた人は、ここまで来て50mしか登ってないのかとショックを受け、引き返してしまう人もいるとか…。なんとも罪作りな最初の看板です。

でも、ゴールはもうすぐそこです。

たどり着いた人だけが体感できる神聖なオーラ

たどり着いた人だけが体感できる神聖なオーラ

写真:さとちん

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「焼火神社まで350m」の看板を超え50mも歩かずに上り坂は終わり、その先は平らな道にになります。ほっと一息ついて余裕が出てきたら、まわりを見渡してみてください。

古くから神域として保護されてきた焼火山は、貴重な植物が多く自生していて、1970年に「焼火神社神域植物群」として県の天然記念物に指定されました。参道は照葉樹林に囲まれていますが、南方系のスダジイやトベラと北方系のイタヤカエデが混在する不思議な森です。また、ユキザサなど焼火山の標高では考えられない高山植物も見ることができます。

たどり着いた人だけが体感できる神聖なオーラ

写真:さとちん

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そんな不思議な森を抜けると、岩窟から飛び出して来ているような焼火神社が目の前にあらわれます。その異様な迫力は見る人を圧倒します。

岩窟の中にあるのが本殿、手前の建物が拝殿、本殿と拝殿をつなぐのが通殿です。現在の本殿は1732年の建立で隠岐諸島最古の木造建築物です。

たどり着いた人だけが体感できる神聖なオーラ

写真:さとちん

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社殿のまわりは豊かな森に囲まれています。中でも拝殿前の杉の巨木の存在感は息をのむほどの迫力!!なんとも神秘的な光景で、見えないパワーが感じられます。

参拝の疲れを癒してくれる社務所

参拝の疲れを癒してくれる社務所

写真:さとちん

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山の中とは思えないくらい見事な石垣が200mほど続き、その上に社務所があります。以前の社務所は石垣いっぱいの大きな建物でしたが、1999年の遷宮の際、小さな社務所へと建て替えたそうです。

参拝の疲れを癒してくれる社務所

写真:さとちん

社務所は明治35年に建てられた島前の大型民家の特徴を備えたもの。宮司の松浦道仁さんは週に2回焼火神社に登るそうですが、松浦さんがいないときでもご厚意でトイレを借りることができます。

Wi-Fiも繋がるので、是非焼火神社の荘厳な姿をSNSで発信してください。

参拝の疲れを癒してくれる社務所

写真:さとちん

心地よい風の吹く社務所の2階は景色もよく、ここまでの疲れを癒してくれます。

宮司さんのご厚意で解放されていますので、きちんとマナーを守って利用してください。

<焼火神社 基本情報>

住所:島根県隠岐郡西ノ島町美田1294
電話番号:08514-6-0860
アクセス:西ノ島・別府港から車で20分、焼火神社駐車場から徒歩20分

取材協力:西ノ島町観光協会、海士町観光協会、株式会社リコー

2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/08/29−2018/08/30 訪問

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