円形校舎は昭和30年〜50年代にかけて全国で採用された建築物ですが、現在では現存するものは数えるくらいという希少価値の高いもの。こちらの次年子小学校の建物も2005年に廃校になり、取り壊し寸前でした。しかしたまたま縁あってこの地を見つけた信楽伝統工芸士の方が2012年「次年子窯」の工房を立ち上げたのです。
校舎は3階建てで1階は制作工房。スペースを無駄なく使い、大型陶器を焼く大きな窯が建物内に入っていて見所です!その他、2階がギャラリー、3階は体育館となっています。円形なので中央部分のホールを囲うように部屋が配置されているのがとても新鮮です。
所々に作家さんの居住スペースもありますので、節度を持って見学するようにしましょう。
こちらでは陶芸体験教室も開催されていますよ。コースもいろいろ選べて楽しさ倍増。
元小学校の教室そのままの中で受けるレッスンは、小学生時代に戻った気分を味わえること間違いなし!
円形校舎のフォルムを一番体感できる3階の体育館。天井にむき出しになった鉄骨の部分を見ると、わかりきったことですが360度の円弧を描いています。まるで宇宙船の中にいるような感覚を覚えます。
実はこの体育館、使わせていただけることができます(スタッフの方へのお声掛けをお願いします)。卓球やキックボードなど、普段、四角の建物に慣れてると新鮮な感覚で遊べますよ。
今にも話しかけてきそうなおとぎの世界から飛び出してきたようなカエル。迫力あり過ぎて、これがお風呂だとは言われるまで気づかないかもしれません。
土台から手びねりで作られていく浴槽。この次年子から採取される土が信楽焼とマッチし、人を癒すことのできる浴槽へと生まれ変わり、廃校を蘇らせたのでした。
これだけ大きな作品を手びねりで作っていくので、作製期間はおよそ3か月。細部までこだわって仕上げてある上に、ちゃんとサーモメーターがついていたり、湯量調整スイッチがついていたり、「あ〜、この浴槽につかりた〜い」という気持ちが抑えきれなくなってきます!
一つ一つが手作りで、世界に一つしかない浴槽でゆったりまったりするのもいいですね。ちなみに山形・上山温泉の有名旅館「古窯」には、次年子窯制作の陶器風呂がありますのでぜひどうぞ。
ギャラリーホールに飾ってある作品の中に、器に混じってひと際目を引くオブジェが所々に。
写真のオブジェ、迫力あります。まるでジブリの世界から飛び出してきたような作品。細部にいたるまで緻密な作りで今にも動き出しそうです。
球体の中に球体がコロコロ入っていて、どこが始まりでどこが終わりなのか?見ていて飽きない陶器。
2018年6月、次年子窯の作品に盛られた、地元の野菜で作った料理をいただける料理店「Umui(ウムイ)」が2Fの一角にオープン。その時に採れた旬の野菜をふんだんに使った、野菜が主役の「やさいのさら」と「やさいのかれー」がいただけます。今のところ土・日のみの営業ですが、事前にお電話でお確かめの上、お出かけくださいね。
<基本情報>
営業時間:土・日 11:00〜
電話番号:080-4208-5525
住所:山形県北村山郡大石田町大字次年子外楯1205(元次年子小学校)
電話番号:0237-35-3995
※訪問の際は事前の電話確認をお勧めします。
アクセス:山形新幹線北大石田駅より車で20分
2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
旅行ガイドを検索!
(2025/2/9更新)
- 広告 -