ルーマニアの世界遺産・サスキズ要塞教会で必見の時計塔

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ルーマニアの世界遺産・サスキズ要塞教会で必見の時計塔

ルーマニアの世界遺産・サスキズ要塞教会で必見の時計塔

更新日:2018/11/11 19:06

大里 康正のプロフィール写真 大里 康正 旅する写真家、タイと台湾に詳しい旅作家

ルーマニアのムレシュ県にあるサスキズ要塞教会は、トランシルヴァニア地方の要塞教会群の一つとして、世界遺産に登録されている歴史ある観光地です。

あまり耳馴染みのない「要塞教会」。教会と聞くと静かな祈りの空間を連想しがちですが、なんと教会そのものを要塞化して、敵からの攻撃に備えたというものです。優美な時計塔から想像出来ない過酷で複雑な歴史がこの地方にはあったのです。

サスキズ要塞教会のシンボルである時計塔

サスキズ要塞教会のシンボルである時計塔

写真:大里 康正

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サスキズ要塞教会は、トランシルヴァニア地方の中心地、シギショアラから約20km離れたサスギス村にある教会です。

現在、世界遺産として登録されている教会は、ドイツ系移民が築いた6つの村とハンガリー系移民が築いた1つの村の計7村が該当しており、その一つがサスギス村にあるサスキズ要塞教会なのです。

サスキズ要塞教会のシンボルである時計塔

写真:大里 康正

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要塞教会が建設されたのは14世紀のこと。サスギス村の中でも西のはずれに作られていますが、象徴的なものは時計塔です。

なぜ、このような教会となったのかはこの地域の歴史に触れねばなりません。12世紀、トランシルヴァニア地方にサシ人と呼ばれるドイツ系の人たちが入ってきます。ルーマニアではあちらこちらにドイツの雰囲気を残す場所がありますが、それは多くのドイツ系の人たちが入って来た歴史があるからです。

要塞教会はサシ人を中心としたドイツ系ルーマニア人によって建てられていき、一番多い時期では600あり、現在残されているのは約300です。

サスキズ要塞教会のシンボルである時計塔

写真:大里 康正

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教会が要塞化していく理由は、周辺の遊牧民が度々攻撃をしてきたから。そこで、周辺の住民が避難できるように構築されていきました。また、仮に敵に囲まれてもしばらくは生活できるよう食料や飲料水を備蓄したという経緯もあるのです。

時に住民の虐殺まであったという時代。戦いを想定し作りは強固なレンガ造り。それが現代にまで残る理由となったのですが、それでも世界遺産に数えられるのは7つしかないように、他の多くの教会はその姿を今に残していません。

小さいながらも美しい構造

小さいながらも美しい構造

写真:大里 康正

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サスキズ要塞教会は、他の要塞教会とは違って城壁がないことが特徴で、全体的に優しい雰囲気を漂わせています。

その教会に入ってすぐの場所にあるのが集会室。

小さいながらも美しい構造

写真:大里 康正

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また、教会そのものは決して大きくはありません。教会内部も全体としてはとても質素な作りです。

礼拝室内部

礼拝室内部

写真:大里 康正

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質素な扉の向こうに礼拝室があります。

礼拝室内部

写真:大里 康正

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ルーマニアの宗教は、その多くはルーマニア正教会。全体の約8割を占め、日本で割と聞くことがあるカトリックやプロテスタントは約1割、残りの1割が他の宗教となります。

礼拝室内部

写真:大里 康正

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ルーマニア正教会は東方教会なので、そこにはイエスキリストや聖母マリアの像はありません。日本人はイエスやマリア像をいろいろな場面で多く見ていますが、これは西方教会側の信仰の姿なのです。

東方教会では像ではなく、イコン画と呼ばれる絵画や壁画で信仰の対象が象徴されています。東ヨーロッパでは信仰のあり方が違いますので、観光の際にはその辺りを意識してみて下さい。

小部屋や貴重な文化財

小部屋や貴重な文化財

写真:大里 康正

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教会内部には、まるで村の家の一部屋を思わせるような部屋もあります。穏やかに見える現在の様子も、要塞教会ということから村民が立てこもることも想定されていたため、一定の広さも必要だったのであり、その目的がなくなった現在でも当時の面影を残しているといえます。

小部屋や貴重な文化財

写真:大里 康正

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また、サスキズ要塞教会では様々な文化財が出ており、主要なものはシギショァラ市の歴史博物館に収容されていますが、ある程度は教会内部で見ることが可能。興味のある人は足を止めてみましょう。

教会周囲の様子

教会周囲の様子

写真:大里 康正

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サスキズ要塞教会は村の西の外れに位置しますが、周囲には民家があり、のんびりとした雰囲気を楽しむことが出来ます。

教会周囲の様子

写真:大里 康正

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村の穏やかな様子。時間がありましたら、教会の周囲も散策してみましょう。なお、村では現在でも教会の鐘がなると、教会に集う習慣があります。生活の中にも未だに歴史と伝統が残された素敵な場所といえます。

最後に、サスキズへの観光拠点はシギショアラとなりますが、ここも世界遺産であり、見事な景観を楽しめます。また、吸血鬼と呼ばれたドラキュラ伯爵の生家も残されており外せません。そしてドラキャラに所縁の場所はブカレストにも。詳細は下記の関連MEMOご覧下さい。

ルーマニアの世界遺産・サスキズ要塞教会の基本情報

住所:Piata 1 Decembrie 1918, Biertan 557045 Romania
電話番号:03-5929-4501(ルーマニア政府観光局/東京)
アクセス:シギショアラから車で約30分

2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/01/25 訪問

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