ルーマニアのムレシュ県にあるシギショアラ。ここが「シギショアラ歴史地区」として世界遺産として登録されたのは1999年のことです。
その歴史は古く、12世紀末頃には町として構築されていき、やがて商業都市として発展したのです。14世紀になると商工ギルトによる自治都市としても栄えました。その後は疫病、大火のダメージを受けたこともあり、単に発展繁栄だけではなかったのです。
14世紀に作られた町のシンボルと言われる「時計塔」も、大火により焼失した経緯があります。
しかしながら1670年に再建され、当時の機械仕掛けは今日でも正確に時を刻み、毎正時には「からくり人形」が動くことでも知られる観光地となっているのです。
<時計塔の基本情報>
住所:Strada Turnului, Sighisoara
電話番号:03-5929-4501(ルーマニア観光・商務局)
アクセス:シギショアラ駅から徒歩約20分
時計塔の下は門となっており、そこを通り抜けた先は階段です。下る方向に進めばルマン・オベルト広場に抜けますが、観光では階段を下りず左側に広がる展望所に足を向けてみて下さい。
眼下に広がる町並みの美しさ。ルーマニア人にお勧めの観光地を聞けば、「シギショアラ」が上げられる理由がよく分かる景観を楽しむことが出来ます。
広場を更に進んでいくと、今度はタルナヴァ・マレ川の向こうに見事な正教会を見ることが出来ます。東ヨーロッパの美しさをじっくりと堪能しましょう。
時計塔の正面の広場にあるのがヴラド・ドラクルの家。黄色い建物なので見つけるのはとても簡単です。
ここが小説「吸血鬼ドラキュラ」のモデルとなった人物に関係する場所。現在はレストランとなっていますが店名に使われているヴラド・ドラクルとはドラキュラの父であり、彼がハンガリー王によって約4年間幽閉されていたのがこの場所です。そしてドラキュラのモデルのヴラド・ツェペシュはここで生まれており、文字通りの生家なのです。
なお、カサ・ヴラド・ドラクル(Casa Vlad Dracul)というのが正式な店名となります。
ヴラド・ツェペシュとは、ヴラド3世(Vlad III, 1431年-1476年)であり、串刺し公という悪名により吸血鬼のモデルにまでなりました。ちなみにツェペシュとは、串刺し公という意味で、名前そのものではありません。
店内に入るとすぐ正面は木製の階段。上がレストランとなっています。
内装はどれも中世やドラキュラを連想させるものばかり。鎧が雰囲気を盛り上げているのではないでしょうか。
店のコースで人気があるのは、吸血鬼ドラキュラの血を連想する赤い料理。しかしながらどれも美味しい料理であり、何も心配することはありません。スープはトマトジュースから作られていますので、そこにクルトンやパンを浸して食べましょう。
なお、赤い色の料理を出すことで有名ですが、もちろん他の料理も豊富に用意されています。メニューを確認し、お好みの料理を頼んでみましょう。
<カサ・ヴラド・ドラクル(Casa Vlad Dracul)の基本情報>
住所:Str. Cositorarilor nr. 5, Sighisoara
電話番号:+004-0265-771596
アクセス:時計塔前
シギショアラ歴史地区観光の面白さは、石畳の町並み散策も外せません。細い路地を歩くと歴史の長さが伝わって来るようです。
また、とてもカラフルな家々が並ぶ通りもあり、歴史の古さとかわいさがミックスしていてルーマニアの中でも、特に魅力ある観光地と言えるのではないでしょうか。
城壁で囲まれたシギショアラ歴史地区は、狭いエリアとなっていることから、道に迷う心配はありません。それでももし方向が分からなくなったら、町のシンボルである時計塔を目指して歩きましょう。
町のシンボルである時計塔から進み、眼下に広がる見事な景観を持つシギショアラ歴史地区。そして赤い料理が特徴的なドラキュラの生家のレストランで楽しむルーマニアグルメ。見どころと美味しさの観光が楽しめるルーマニア人一押しのシギショアラで、素敵な思い出を残しましょう。
また、さすが世界遺産の町では、山上教会やそこからの見事な景色等、他にも観光名所がありますので、詳細は下記の関連MEMOをご覧下さい。
更にルーマニアの首都はブカレストですが、革命の歴史が感じられる建築物と、美しい町並みが広がる旧市街地も魅力的。そして旧市街地には、ドラキュラに関する遺跡も残されているのです。こちらも詳細は関連MEMOを参考として下さい。
2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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