ルーマニアの中央部に位置するシナイアは、夏場の避暑地、冬季のスキーリゾート地としてよく利用される大自然が豊かな観光地です。その一角に建っている見事な城がペレシュ城。観光では外せない場所です。
大きなアレエア・ペレシュルイ通りから、ペレシュ城(Peles Castle)へ向かうには、少し長めの下り坂となります。雨天、あるいは冬季観光の場合、足元がとても滑りやすくなっていますので、滑り止めがしっかりとした靴を履くことをお勧めします。
坂を下るとレストランやカフェがある広場に到着。
オシャレなカフェやレストランでペレシュ城観光の前後に休憩し、飲食をしながら景観を眺めることも、旅の思い出になることでしょう。
広場を抜けて門をくぐり先に進むと一気に視界が開け、左前方にペレシュ城が見えます。シナイア渓谷の見事な大自然の様子も楽しみながら、城に向かって下さい。
近くまで来ると、その大きさと美しさを実感出来るのでは。
どの角度から眺めても美しすぎるペレシュ城。ところでこの城には、どのような歴史があるのでしょうか。
1875年、時のカロル一世( Carol I、1839年-1914年)がルーマニア王室の避暑地として、夏の離宮を8年の歳月をかけて建設したのがペレシュ城なのです。
カロル一世は自分の威厳を常に保つため、寝るときも王冠を被っていたと伝わる程、几帳面な性格であったのです。その性格が城の建築にも出ており、観光すると細部に至るまで実に丁寧に作られていることが分かるのでは。
建築様式はドイツ・ルネサンス様式で、その見事さからルーマニアの城の中で最も壮麗と言われるのです。時間の許す限り、様々な角度から眺めてみましょう。
そして周囲の大自然と美しく調和している姿も、見逃さないようにして下さい。
噴水が設置された城の前の庭園。そこには数々の彫刻が見事な姿で並んでいます。
それぞれがとても豊かな表情をしており、ペレシュ城だけではなく個々の像を見て歩くのも楽しい観光となるのでは。
中には、小型の竪琴を持ち、子供を抱いている女性の像もあり、穏やかな雰囲気が伝わって来ることでしょう。
今から約百年も前にこのような芸術が生み出されていたのです。当時に思いを馳せながら、ぜひとも細部までご覧下さい。
なお、ペレシュ城の中にはツアー形式で入る観光しかありません。時間が限定されていますので、現地で確認の上での参加ということになります。希望する人は時間に余裕を持って現地に向かいましょう。
最後にその他のルーマニア観光のご案内です。
ペレシュ城から徒歩約15分に位置する「シナイア僧院」は古い教会ですが、あまりにも神々しいフレスコ画が残されています。
トランシルヴァニア地方の要塞教会群の一つである「ビエルタン要塞教会」には、多くの夫婦の心の傷を癒した愛の回復小屋があり、同じ地区の「サスキズ要塞教会」には見事な時計塔が!「シギショアラ」では美しき景観と、見事な木製の階段を有する山上教会は必見。
そして首都ブカレストの見どころ「旧市街地」を含め、下記の関連MEMOにリンク設定をしていますので、ぜひご覧のうえ旅行の参考にして下さい。
住所:Str. Pelesului nr. 2 | Sinaia, jud. Prahova, Sinaia 106100
電話番号:03-5929-4501(ルーマニア観光・商務局)
アクセス:シナイア駅から徒歩約30分
2019年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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