写真:藤谷 愛
地図を見る2015年に世界遺産に登録された「フォース・ブリッジ(Forth Bridge)」は1890年に建てられた鉄道橋。現在でもフォース湾を跨いでエジンバラサイドのサウス・クィーンズフェリー(South Queensferry)と湾を隔てた向こう岸のノース・クィーンズフェリー(North Queensferry)を結び、旅客と貨物を運搬する現役の橋です。
「世界遺産のフォース・ブリッジを観に行こう!」とバスでサウス・クィーンズフェリーに行くと、フォース・ブリッジだけではなく他にも2つの巨大かつ個性的な橋が架かっており、圧巻の光景を目にすることになります。
写真:藤谷 愛
地図を見る写真は3本の橋の一番西側にあり、一番若い橋「クィーンズフェリー・クロッシング」。3本の塔から放射線状にケーブルが伸びた全長2.7kmの巨大橋で、2017年に開通したばかりです。真っ白にシャキッと伸びたケーブルが青空に映えます。
写真:藤谷 愛
地図を見るクィーンズフェリー・クロッシングから東方向を見ると、レトロスタイルな吊り橋「フォース・ロード・ブリッジ(Forth Road Bridge)」と、その奥に「元祖・鋼鉄の恐竜」フォース・ブリッジが見えます。
フォース・ロード・ブリッジは1964年に「車用の道」として作られた為、「ロード」という単語が加えられました。
全長2.5kmのこの橋には、他の2つの橋にはないポイントがあります。それは自転車と歩行者も通行できること!往きは歩いて渡って、帰りはフォース・ブリッジを電車で帰るなんて往復もアリですよ。
*2019年3月現在、フォース・ロード・ブリッジは工事中の為以下の交通規制がかかっています;
1)レンタカーなど一般車両→クィーンズフェリー・クロッシング
2)タクシーやバス→フォース・ロード・ブリッジ
詳細は記事下の「関連MEMO」にある公式サイトを参考にどうぞ
写真:藤谷 愛
地図を見る3本の橋の見学に便利な最寄りのバス停が、「クィーンズフェリー警察署(Queensferry Police Station)バス停」になります。そこから前述したクィーンズフェリー・クロッシングが見える場所まで徒歩約10分。世界遺産のフォース・ブリッジを目指すには、そこからまたクィーンズフェリーのバス停に戻る湾岸沿いの道を辿り東に向かいます。
フォース・ロード・ブリッジを超えたあたりで後ろを振りむくと、写真のような近代的な巨大橋2本を眼前に見渡すことができます。
写真:藤谷 愛
地図を見る湾外沿いの町サウス・クィーンズフェリーは穏やかで可愛らしい水辺の田舎町で、散策するにも楽しい町並みが続きます。また、その名の通り「女王様の船着き場」として歴史深い町でもあります。
11世紀のスコットランド王妃・マーガレットが巡礼者や貧しい人のためにフォース湾の渡り船を寄付したことが、この町の名の始まりなのです。
写真:藤谷 愛
地図を見る町の中には上品なガス灯のような街灯が点在し、どこからカメラを構えても画になるフォース・ブリッジの風景をとらえることができます。
写真:藤谷 愛
地図を見る町中にはカフェやレストラン、パブが湾岸に沿ってあります。散策途中で疲れたらぜひ海側のお店でティータイムを!特に写真の「オロッコ・ピア(Orocco Pier)」はおススメです。
写真:藤谷 愛
地図を見るこのフォース・ブリッジの絶景を眺めながら最高のお茶をどうぞ!
ちなみにオロッコ・ピアは上の階がホテルになっています。宿泊費用もお手頃なので、この町が気に入ったらそのまま泊まってみるのも悪くありません。
写真:藤谷 愛
地図を見るオロッコ・ピアを先に進むと、インスタ映えするカラフルな家がずらりと並びます。この界隈には可愛いお土産屋さんもあるので、お買い物もぜひ楽しんでください。
写真:藤谷 愛
地図を見る通りに並ぶ可愛い建物の間に、時折美しいデザインのフォース・ブリッジを垣間見ることができます。「鋼鉄の恐竜」の異名を持つ橋ですが、その美しいデザインは旅行者を圧倒するだけでなく、釘付けにさせてしまう不思議な力を持っています。
写真:藤谷 愛
地図を見るサウス・クィーンズフェリーの小さな目抜き通りを過ぎると、徒歩約4分で世界遺産「フォース・ブリッジ」の真下に来ることができます。その4分の道のりでは橋がさらに眼前に迫り、世界遺産に登録された一つの要因であるその構造の細かい部分まで見えてきます。
写真:藤谷 愛
地図を見るまた、橋の上を通過する電車にも頻繁に遭遇することになります。全長2467メートルという長さに加え、網の目のように入り組んだ巨大鋼鉄の中を進む電車の姿はあまりにも小さく、おもちゃのように感じてしまうほど。
写真:藤谷 愛
地図を見るフォース・ブリッジはカンチレバー構造のトラス橋で、四角い梁や柱の間に筋交いを入れてたくさんの三角形を作ることで、軽くて頑丈な造りになっています。同じトラス構造物で日本人に身近なのが東京タワー。なんだかフォース・ブリッジを身近に感じてしまいます。
写真:藤谷 愛
地図を見るもう一つの主要構造は「カンチレバー」と呼ばれ、陸側が支えとなって橋の中心部に向け水平に橋を伸ばす構造。1890年の橋の完成当時、世界一の長さを持つカンチレバー橋としてスコットランド人の技術の高さを世界に知らしめました。
現在でもフォース・ブリッジはスコットランドの誇りとして唯一無二の美彩を放っています。
写真:藤谷 愛
地図を見るフォース・ブリッジを通り過ぎ東の湾岸沿いを突き当たりまで歩いてみましょう。振り返るとそこには3本の美しい橋の全景が!
どこから見ても美しい世界遺産「フォース・ブリッジ」と2本の橋めぐり、いかがでしたか?ご紹介したクィーンズフェリー・クロッシングからフォース・ブリッジへの道がお勧めの散策ルートですが、訪問は午前10時以降をお勧めします。フォース湾は時期や天候によって深い霧に覆われるため、この時間以降がベスト。それでもまだ霧が晴れない、という場合には記事下「関連MEMO」にある「エジンバラで必食のあの料理!朝食&ランチにお勧めの店5選」でも紹介しているカフェで「スコティッシュ・ブレックファスト」をどうぞ。
世界遺産だけど日本人にはまだまだ穴場の「フォース・ブリッジ」。次のスコットランド旅行ではぜひこの美しき鋼鉄の恐竜とその仲間たちをお見逃しなく!
アクセス:エジンバラ中心地のPrinces StreetからSouth QueensferryのQueensferry Police Stationまではバス43又はX43で約30分。
詳細は記事下の「関連MEMO」のLothian Busesの公式サイトからご確認ください。
2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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