写真:藤谷 愛
地図を見るスコットランド国立博物館の歴史は深く、その前身となるスコットランド考古協会の設立は1780年まで遡ります。現在の国立博物館の入り口となる建物は、1866年の「エジンバラ サイエンス&アート ミュージアム」がオープンした際のもので、ロンドンの「ロイヤル アルバート ホール」や「ヴィクトリア&アルバート ミュージアム」なども担当した鬼才、フランシス・フォークの建築。1998年にできた新しいビルと繋がっており、その建築美も必見です。
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地図を見る彼の作品の見どころは、真っ白なフレームワークが美しいメインホール。燦燦と降り注ぐ太陽の光の下、各展示へと導くハブのようなエリアとなり、一息つけるカフェもあります。
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地図を見る館内では当時の女王であるヴィクトリアとその夫アルバートの写真や絵画を多く見ることができます。1861年にこの博物館の礎石を敷いたのがアルバート殿下で、これが彼の人生で最期の公務になりました。
写真:藤谷 愛
地図を見る大きく9つに分かれたエリアの中でも、動物のはく製やレプリカを並べて種の進化を取り上げた「Natural World」、創造性に注目した「Art, Design and Fashion」、世界の常識を変えたスコットランドの革新が詰まった「Science and Technology」のエリアは必見です。
クローン羊・ドリーのはく製にもここで対面できます。
写真:藤谷 愛
地図を見る美しい絹の刺繍が施されたドレスの展示コーナーはやはり女性に人気。
写真:藤谷 愛
地図を見るアンティークの自動車マニアには堪らないのが、スコットランドのメーカー「アーガイル(Argyll)」の代表作ともいえる「フライング・フィフティーン」。
アーガイル社は20世紀初頭には年間800台以上を生産し、ヨーロッパでは随一の生産量を誇っていました。革張りの美しいデザインに加え、当時としては画期的な6気筒エンジンを積む革新的な自動車でした。
「Science and Technology」のエリアで実物を目にすることができます。
写真:藤谷 愛
地図を見るスコットランドの芸術分野で欠くことができないのがチャールズ・レニー・マッキントッシュ(Charles Rennie Mackintosh)。グラスゴー生まれの芸術家兼建築家で、スコットランドにおけるアーツ&クラフツ運動をけん引した人物です。
スコットランド国立博物館には彼独自の作品や妻・マーガレットとコラボした秀逸家具のコレクションがあり、アート好きなら是非立ち寄っていただきたいスポットです。
写真:藤谷 愛
地図を見るこちらは部屋の角に置く「コーナー セトル(Corner Settle)」と呼ばれる家具。マッキントッシュ独自の作品です。彼のアール・ヌーボーデザインは、後のウィーンにおけるアール・ヌーボーに多大な影響を与えたと言われています。
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地図を見る1903年に創業したグラスゴーの「ウィロー ティールームズ(Willow Tearooms)」のデザインは、マッキントッシュと妻・マーガレットの共同作です。
写真の椅子はオープン当時のティールームで使用されたもの。シンプルながらデカダントを感じさせる色合いです。
現在「ウィロー ティールームズ」はオリジナルのソーキーホール通りではなく、ブキャナン通り店で見ることができます。エジンバラでインスパイアされたらグラスゴーまで足を運んでみてはいかがでしょうか?
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地図を見る館内には3か所の飲食施設がありますが、おすすめは2か所。
まずはレベル3にある「バルコニーカフェ」です。
メインホールを見下ろす開放的な空間にあるカフェでは、カジュアルなお茶やスイーツ、サンドイッチなどを楽しむことができます。見学で歩き疲れたときの一休みにピッタリの場所です。
写真:藤谷 愛
地図を見る前述した芸術家、マッキントッシュが活躍した20世紀初頭を彷彿とさせる内装&家具デザインが印象的な「タワーレストラン(Tower Restaurant)」。あまりに素敵な空間なので、エジンバラでもデートや大切なビジネスランチで利用する人も多い場所です。
写真:藤谷 愛
地図を見るバルコニー席からはエジンバラの街並みを眺めることもできます。
見学後の食事もさることながら、エジンバラ滞在が日曜日を含むなら、ここでサンデーローストを食してみてはいかがでしょうか?
チキンとビーフから選ぶことができますが、ヒマラヤ塩でエイジングしたローストビーフが肉味も濃厚でおすすめです。
写真:藤谷 愛
地図を見る世界遺産であるエジンバラの旧市街と新市街の町並み。その旧市街の眺め自体を展示物のように観ることができるのが、スコットランド博物館の「ルーフ テラス(Roof Terrace)」です。屋上であるレベル7に位置するだけあり、エジンバラのアイコンでもあるエジンバラ城の眺めを遮るものは何もありません。
写真:藤谷 愛
地図を見るアーサー王伝説で有名な「アーサーズ シート(Arthur’s Seat)」も一望!訪問時期が初夏ならエニシダが丘を黄色に染めあげます。
写真:藤谷 愛
地図を見る中世の町並みを展示しているかのような素晴らしい屋上フロアなのですが、意外なことにそれほど混みあっていません。エジンバラの素敵な風景を存分に写真に収めることができることでしょう。
見学には「3時間+アルファ」の確保をおすすめします。
スコットランドの歴史、アート、科学、風景、そして食事までを120%堪能してくださいね。
住所:Chambers St, Edinburgh EH1 1JF
電話番号:+44-300-123-6789
アクセス:エジンバラ・ウェイヴァリー鉄道駅から徒歩12分
開館時間:10時-17時(12/26と1/1は12:00-17:00)
休館日:12月25日
2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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藤谷 愛
初めまして!ビンテージ食器、古い建物、美味しいものが大好きな多業種運営者です。事業の一つ「ケレシュ雑貨部 」で扱うビンテージ雑貨の買い付けで訪れる国の美味しいものや観光スポットについて書いています。ま…
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