弘前桜まつりから竜飛崎まで!津軽半島観光1泊2日モデルコース

弘前桜まつりから竜飛崎まで!津軽半島観光1泊2日モデルコース

更新日:2019/02/18 17:30

風祭 哲哉のプロフィール写真 風祭 哲哉 B級スポットライター、物語ツーリズムライター、青春18きっぷ伝道師
「津軽」と聞いてみなさん何を思い浮かべますか?
太宰治、津軽三味線、お岩木山、津軽りんご、弘前の桜、それとも津軽海峡冬景色?
そうなんです、本州最果ての地、青森・津軽半島には、海も山も豊かな自然も文化もぜーんぶあるのです。

そこで今回は津軽半島観光1泊2日モデルコースをご案内します。太宰治が「本州の袋小路」と呼んだ半島北端の竜飛崎から津軽の中心都市、弘前まで、津軽の魅力をぜひご満喫ください!

1日目午前:「津軽海峡冬景色」を口ずさみながら竜飛崎へ

1日目午前:「津軽海峡冬景色」を口ずさみながら竜飛崎へ

写真:風祭 哲哉

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津軽半島観光のスタートは新青森駅または青森空港。津軽半島の見どころは点在しているため、効率よく回るにはレンタカーが便利です。

初日の午前、まずは津軽半島最北端、竜飛崎に向かいましょう。
切り立った崖の下には白い波が押し寄せ、その先に遠く北海道の山々を望む竜飛崎。最北の地特有の寂しさと荒々しさが交じり合う半島の先端にはポツンと竜飛埼灯台。昭和の世代なら、思わず石川さゆりさんの名曲、津軽海峡冬景色を口ずさみたくなってしまいますよね。

…と思っていると、そこにはちゃんとあるのです、津軽海峡冬景色歌謡碑が。
津軽海峡を見下ろす高台にあるこの歌碑のボタンを押すと、「ごらんあれが竜飛岬北のはずれと…」という2番の歌詞が流れますので、一緒に口ずさんで名曲の世界を味わいましょう!

1日目午前:「津軽海峡冬景色」を口ずさみながら竜飛崎へ

写真:風祭 哲哉

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竜飛崎のすぐ下にあるのがB級スポットとしても有名な国道339号。通称「階段国道」と呼ばれるこの道は、ご覧の通りホントに階段!崖下にある竜飛漁港と竜飛埼灯台を結ぶ階段部分は総延長388.2メートル、362段。日本で唯一の珍種国道で、もちろん車は通れません。階段上の駐車場に車を停めて歩いて往復すると20分ほどです。

1日目午前:「津軽海峡冬景色」を口ずさみながら竜飛崎へ

提供元:青森県観光情報サイト

https://www.aptinet.jp/index.html

竜飛崎は世界最長の海底トンネル「青函トンネル」の青森県側工事のベースキャンプだった場所。「青函トンネル記念館」では、この世紀の大工事についての歴史を学べるほか、海底下にある体験坑道まで降りて、実際の作業坑を見学するコースがあります。また海底下まで運行するケーブルカーは日本一短い私鉄「青函トンネル竜飛斜坑線」として知られ、海面下140mまで片道9分の旅が楽しめますので、ここも必見のスポットです。

<青函トンネル記念館の基本情報>
住所:青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜99
電話番号:0174-38-2301
アクセス:JR三厩駅より外ヶ浜町循環バス龍飛行きで27分

1日目午後:太宰の故郷「斜陽館」から「立佞武多の館」へ

1日目午後:太宰の故郷「斜陽館」から「立佞武多の館」へ

提供元:青森県観光情報サイト

https://www.aptinet.jp/index.html

午後は竜飛崎から南へ下って五所川原の金木町へ。津軽が生んだ最も有名な人物、太宰治が生まれた金木町には太宰ファンの聖地「斜陽館」があります。ここは明治の大地主であった太宰の父、津島源右衛門が建築した入母屋造りの大豪邸で、現在は太宰治記念館となっています。

<斜陽館の基本情報>
住所:青森県五所川原市金木町朝日山412-1
電話番号:0173-53-2020
アクセス:津軽鉄道金木駅下車、徒歩約7分

1日目午後:太宰の故郷「斜陽館」から「立佞武多の館」へ

提供元:青森県観光情報サイト

https://www.aptinet.jp/index.html

津軽を代表する祭り、五所川原の立佞武多(たちねぷた)。毎年8月に行われるこのお祭りは高さ20mを超える山車が町じゅうを練り歩く壮大なもの。
「立佞武多の館」では、大型の立佞武多が常時展示されているほか、祭りの映像も上映され、1年じゅうその魅力を楽しむことができます。

<立佞武多の館 基本情報>
住所:青森県五所川原市大町506-10
電話番号:0173-38-3232
アクセス:JR五所川原駅より徒歩約5分

1日目夕刻:津軽の新絶景「鶴の舞橋」

1日目夕刻:津軽の新絶景「鶴の舞橋」

写真:風祭 哲哉

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津軽半島を訪れたなら、ぜひ行ってほしい場所があります。それは津軽半島の付け根にある鶴田町の「鶴の舞橋」。ここは吉永小百合さんが出演するJR東日本「大人の休日俱楽部」のCMロケ地として取り上げられ、津軽の新絶景観光地として有名になりました。

1日目夕刻:津軽の新絶景「鶴の舞橋」

写真:風祭 哲哉

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「鶴の舞橋」は岩木山を望む津軽富士見湖に架けられた日本一長い三連太鼓橋。全長300メートルの優しいアーチが、まるで鶴が空に舞う姿のように見えることからそう名付けられました。

この鶴の舞橋、日中の岩木山とのコラボレーションも素晴らしいのですが、夕暮れもまた格別。夕焼け色の湖と鶴の舞橋の共演はまさに絶景。午後まだ明るい時間から日没まで滞在して、時とともに移り変わる2つの絶景をお楽しみいただくのもおすすめです。

1日目夕刻:津軽の新絶景「鶴の舞橋」

写真:風祭 哲哉

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津軽での宿泊はバラエティ豊か。温泉宿泊派なら弘前に近い大鰐温泉や黒石温泉が便利でおすすめ。シティ宿泊派であれば弘前市内に泊まって、夜の街で三味線ライブを楽しむこともできます。

また津軽ならではのユニークな宿なら弘前から車で20分ほどの場所にある「南田温泉ホテルアップルランド」。名前のとおり津軽のりんごに徹底的にこだわった宿で、りんご風呂はもちろん、りんご料理の宿泊プラン、そしてなんとりんご大観音まである、なんとも楽しい人気の宿です。

2日目午前:津軽藩の城下町、弘前で半日観光を

2日目午前:津軽藩の城下町、弘前で半日観光を

提供元:公益社団法人弘前観光コンベンション協会

http://www.hirosaki-kanko.or.jp/web/index.html

津軽の中核都市弘前は、かつて弘前藩(津軽藩)が置かれた城下町。町の中心にそびえる弘前城は今も弘前のシンボルで弘前観光のハイライトですが、現在約10年にも及ぶ石垣修理工事が行われており、天守閣は約70メートルほど本丸の内側へと移設されています。工事終了は平成33年の予定ですが、通常通り観光は可能で、日本を代表する桜の祭典、弘前さくらまつりも変わらず楽しめます。

2日目午前:津軽藩の城下町、弘前で半日観光を

写真:風祭 哲哉

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弘前の桜の開花は4月下旬ころ。弘前さくらまつりは毎年約200万人が訪れる日本一の桜祭りで、弘前公園にはソメイヨシノ、シダレザクラ、八重桜など2600本の桜が咲き誇ります。また、弘前公園の桜は散り際も美しく、花びらが濠の水面を流れる「花筏(はないかだ)」や花びらが濠を埋め尽くす「桜の絨毯」なども見どころです。

2019年の弘前さくらまつりの会期は2019年4月20日から5月6日までとなっています。

2日目午前:津軽藩の城下町、弘前で半日観光を

提供元:公益社団法人弘前観光コンベンション協会

http://www.hirosaki-kanko.or.jp/web/index.html

津軽十万石の城下町として栄えた弘前は、武家屋敷や伝統的商家が軒を連ねる風情ある町並みの散策も魅力のひとつですが、実は洋館めぐりも楽しいのです。

明治以降、市民の教育に力を入れた弘前は早くから多くの外国人教師を招いたことで独特の洋館が数多く造られました。旧弘前市立図書館やカトリック弘前教会、旧第五十九銀行本店本館など、有名なものをあげるだけでも枚挙にいとまがありません。

2日目の午前中はぜひ弘前城と町並み散策をお楽しみください。

2日目午後:白神山地でショートトレッキングも!

2日目午後:白神山地でショートトレッキングも!

写真:風祭 哲哉

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秋田と青森にまたがる世界遺産、白神山地。弘前から1時間もかからずに、その豊かな自然が楽しめるのをご存知ですか?
その玄関口となるのが青森県西目屋村の「アクアグリーンビレッジ ANMON」。総合インフォメーションセンターのほか、コテージやキャンプ場などの宿泊施設、入浴施設「暗門の湯」などが揃い、ここが白神山地散策の津軽側の拠点となります。

2日目午後:白神山地でショートトレッキングも!

写真:風祭 哲哉

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一番手軽な散策コースが「世界遺産の径 ブナ林散策道コース」。
一周約2キロ、ゆっくり歩いて60分ほどの初心者コースですが、ブナの原生林で知られる白神山地の魅力を手軽に体感できるのがこのルートです。

2日目午後:白神山地でショートトレッキングも!

提供元:青森県観光情報サイト

https://www.aptinet.jp/index.html

一方、中級以上のルートとなるのが「暗門渓谷ルート」。白神山地にある「暗門の滝」をめぐるトレッキングコースですが、入山には通行届が必要で、途中落石の危険や道幅の狭い場所などもありますので白神山地案内ガイドの同行をおすすめします(要事前予約)。

暗門第二の滝までの往復で約2.5キロ、約150分が標準の所要時間となりますので、体力や帰りの時間に合わせていずれかのルートをお選びください。

津軽半島1泊2日観光で、本州最果ての自然と文化を満喫!

春の弘前さくらまつり、初夏の白神山地トレッキング、真夏の五所川原「立佞武多」、秋のりんごと紅葉、そして津軽海峡冬景色。
津軽半島には四季折々の魅力がたくさん。「本州の袋小路」と自虐的にその魅力を語った太宰治ですが、本州の最果てならではの自然と文化が素晴らしい、津軽半島観光に、ぜひお出かけください!

2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/10/14−2015/10/15 訪問

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