写真:中園 まりえ
地図を見る「十鼓文化村」は、1909年に台湾製糖株式会社が建てた製糖工場の跡地で、2003年に工場停止となるまで、この場所で実際に砂糖の生産が行われていました。その後、世界的に活躍する台湾のドラムパフォーマンス集団「十鼓擊樂團〜10ドラム」が運営するようになり、現在のような施設へと生まれ変わりました。
10ドラムの運営陣が、この歴史的な製糖工場に価値を見出し、なるべくそのままの形を残しつつリノベーションを施し、さらに文化的、芸術的なスパイスを加えたことが「十鼓文化村」の最大の魅力。工場マニアならずとも、まるでジプリ作品のセットの中に迷い込んだかのような興奮を味わえるはずです。
こちらの独創的な工業遺産リノベーションは、世界的にも評価されており、敷地内の「夢糖劇場」と「蜜糖天空歩道」は、イギリスの建築デザインコンテスト「World Architecture Festival 2016」において「New and Old - Completed Building」を受賞しています。
写真:中園 まりえ
地図を見る「十鼓文化村」で必ず見てほしいのが、10ドラムのメンバーによる夢糖劇場で行われるエネルギッシュなドラムショー。
インダストリアルな雰囲気を存分に楽しめるようにと、夢糖劇場の建物入口から劇場まで、魅惑的なライトが工場内の機械を照らし出します。劇場の客席の床には、透明なガラス板が敷かれ、真下にある機械を間近で見ることができます。工業製品に囲まれながら、息を呑むようなダイナミックな太鼓パフォーマンスを楽しめる、世界に類を見ないエンターテイメントと言えます。
写真:中園 まりえ
地図を見る園内では、太鼓の制作過程を見学できる施設や太鼓レッスンを受けられる所も設けられています。言語がわからなくても、リズムで叩き方のコツを教えてくれるので、子供も大人も気軽に参加できます。太鼓レッスンやドラムショーは、時間が決まっているので、入場した際にスケジュールチェックをしておくといいでしょう。
写真:中園 まりえ
地図を見る同施設には、体を動かして楽しむアクティビティが屋内外に数多くあります。
製糖工場の倉庫には、蔵の壁を利用して作られたウォールクライミングがあります。屋外ですが、壁の下には、ふかふかのマットが用意されているので、小さい子供でも安心して挑戦することができます。
この他に、屋外では汽車、アーチェリー、イカダ体験などもあります。また敷地内には広々とした芝生が広がり、木陰もあるので、工場跡地を眺めながらピクニックするのにも最適です。
写真:中園 まりえ
地図を見る工場の屋根まで登ると、そこには工場を上から一望できるブランコ、まさに「空中ブランコ」があります。こちらでは腰ベルトを装着し、両脇に手すりがあるので、安心して空中でブランコに挑めます。
しかし、やはりここは工場の屋上!通路を歩いているだけでも風を強く感じます。それでも、スリル満点の空中ブランコを体験してみたい人はぜひ挑戦してみてください。
写真:中園 まりえ
地図を見る工場の主役的建物である砂糖貯蔵タンクは、全部で3つ。その内の1つが「キッズプレイグラウンド」です。タンク丸ごと1つをプレイグランドにしているので、子どもたちも思いっきり体を動かせるので、見ているだけで楽しい遊び場です。
子供だけが中に入れるシステムなので、大人はタンク内の側面をグルっと取り囲んだ手すりの外から見守ります。こちらも開放時間と人数に制限が設けられています。
写真:中園 まりえ
地図を見る工場の屋根から「バンジージャンプ」!!!
体験する人も見ている人も、ドキドキワクワクすること間違いなしのアトラクションです。真上から砂糖貯蔵タンクを眺めながら、工場ビルとタンクの隙間に急降下。一般客が工場からバンジージャンプができる施設はなかなか無いので、貴重な体験ができるでしょう。
こちらは身長・体重・年齢制限があるので要確認です。
写真:中園 まりえ
地図を見る工場内の天井まで続く透明な板を、トップロープを使いながら本格的に登ることができる「ウォールクライミング」もあります。ハーネスとヘルメットを借りて装着するので、初心者でも気軽に挑戦できます。小学生以上から大人までが対象となります。
この他に、アジアで一番高い滑り台と言われる「クレイジー巨大滑り台」もあるのでお見逃しなく!
写真:中園 まりえ
地図を見る工場の大きな機械を取り囲む、細く入り組んだ階段を利用して行われているのが「レーザータグ」です。工場内で、2グループに分かれて、相手チームにレーザー光を発射して命中させるサバイバルゲームです。薄暗い工場内でのゲームはスリル満点!テレビゲームの世界に迷い込んだような、大人の本格的な鬼ごっこを楽しむことができます。
写真:中園 まりえ
地図を見る3つの砂糖貯蔵タンクの内の1つが「蜜糖珈琲館」というカフェ。真ん中に開放的な空間が広がり、それを取り囲むように階段とカウンター式のテーブル&椅子が3階まで続きます。
こちらでは珈琲、紅茶、マンゴーミルクスムージーなどのドリンクとケーキ、軽食がセットでお得にいただけます。
写真:中園 まりえ
地図を見る「レーザータグ」と「ウォールクライミング」の階の床の一部は、透明になっていて、下の階のダイニングバーの様子が伺えます。自分がいる階から他の階の雰囲気も味わえる独創的な空間が広がっています。
写真:中園 まりえ
地図を見る上から覗いていたお洒落なレストラン「糖Bar子酒吧」がこちら。工場の廃材や機械の部品を使ってテーブルや椅子を作っており、お酒や食事をしながら、工業インテリアデザインを堪能できます。
「糖Bar子酒吧」営業時間
水・木・金 13:00〜20:30、土・日 13:30〜21:00(定休日:月・火)
写真:中園 まりえ
地図を見るカフェ「蜜糖珈琲館」と「キッズプレイグランド」、そして「バーチャル体験館」の3つの砂糖貯蔵タンクをつなぐ通路は「蜜糖天空歩道」と呼ばれています。下は庭池のようになっており、大人も子供も飛石をぴょんぴょん跳びながら渡る微笑ましい姿が見られます。夜になると工場全体がライトアップされて、工場独特の無機質で幻想的な美しさを見ることができます。
どの角度からでも絵になる「十鼓文化村」の建物は、工場マニアでなくても「工場萌え」するはずです。
写真:中園 まりえ
地図を見る施設内には、工業遺産をただ残すだけでなく、趣向を凝らしたインダストリアルデザインを数多く見ることができます。
「レーザータグ」と「ウォールクライミング」が体験できる棟の天井には、砂糖を詰めていた袋を被せたライトが沢山吊り下げられ、ランタンのような温かみのある光を放っています。
写真:中園 まりえ
地図を見る「夢糖劇場」脇にあるカフェには、思わず笑みが溢れてしまうユニークな「ヘルメット型ライト」が光り輝いています。
これ以外にも、ドラム缶を利用して椅子にしたり、工場の機械の丸いハンドルに電球をくっつけたり、施設内を歩いて回るだけでも十分楽しめます。こんなにも工夫を凝らして再生された製糖工場は他にはありません。
台南を訪れた時には、ぜひ「十鼓文化村」まで足を運んで、台湾の新たな魅力、ドラムパフォーマンスと古い工場跡地の再生を体感しに来てはいかがでしょうか?
住所:台南市仁コ區文華路二段326號
電話:+886-6-266-2225
時間:9:30〜17:00
定休日:無し
入場料:大人399元、学生380元、5歳以下無料
交通:台湾鉄道「保安駅」から徒歩15分、台湾高速鉄道(新幹線)「台南駅」から車で約15分
2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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