GReeeeN・HIDE命名「キミマツサクラ」が嵐山で震災復興を見守る!

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GReeeeN・HIDE命名「キミマツサクラ」が嵐山で震災復興を見守る!

GReeeeN・HIDE命名「キミマツサクラ」が嵐山で震災復興を見守る!

更新日:2015/02/23 10:06

bowのプロフィール写真 bow トラベルライター

京福電鉄嵐山線、通称嵐電(らんでん)「嵐山駅」。この駅にある1本の桜を訪ねてくる人が今、増えています。その桜の名は「キミマツサクラ」。名付け親はなんと、人気グループGReeeeNのHIDE!実はこの桜は日本三大桜の一つ、福島県の「三春滝桜」の苗木で、京都嵐山と東日本大震災の被災地を結ぶ絆の証ともいえる桜なのです。なぜ、この「キミマツサクラ」が嵐山へやってきたのか?エピソードと共にご紹介します。

嵐電嵐山駅・さくらの庭に・・・

嵐電嵐山駅・さくらの庭に・・・

写真:bow

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嵐山観光の玄関口、嵐電「嵐山駅」。2013年7月にリニューアルされ、新しい嵐山の観光スポットにもなったこの駅には、「さくらの庭」と呼ばれる小さな広場があります。

その一角に一本の小さな枝垂れ桜の木が。実はこの桜、福島県にある日本三大桜の一つ、『三春滝桜』の苗木なのです。

この桜には「キミマツサクラ」という名が付けられています。実は、この苗木の元々の持ち主であり、名付け親でもあるのは人気グループGReeeeNのリーダー、HIDEだったのです!

GReeeeNといえば、福島県で結成されたことでも知られています。メンバーたちは東日本大震災当時も福島県にいて、復興活動にも参加していたことが知られています。そして震災後早くから「green boys project」と銘打って復興を支援する活動も始めています。

そんなGReeeeN、そしてキミマツサクラがなぜこの嵐山にあるのか。その接点を紐解いていきます。

嵐山と東北被災地の接点

嵐山と東北被災地の接点

提供元:京福電鉄株式会社

http://www.keifuku.co.jp/地図を見る

2011年3月11日に発生した東日本大震災。その復興を京都嵐山の地から応援すべく、嵐電嵐山駅では3か月後の同年6月10日から「東北応援 嵐電嵐山店」を開設しました。

特に被害の大きかった岩手・宮城・福島県産の商品を風評被害を阻止すべく販売し、更に東北地方の観光情報を日本でも有数の観光地でもある嵐山から発信したのです。この店舗は社員のボランティアにより12月まで運営され、利益は全て被災地へ送る災害義捐金として活用されました。

そして、この店舗の開設期間中に運命が動き出す出会いがありました。『東日本大震災前の三春滝桜の苗木』の鉢植を持つ、とある人がこの東北応援ショップを何度も訪れていたのです・・・。

東北へ、京のこころをおせちを詰めて。

東北へ、京のこころをおせちを詰めて。

提供元:京福電鉄株式会社

http://www.keifuku.co.jp/

京福電鉄による被災地支援はさらに続きます。2011年12月末、岩手県の被災地へ京都のおせち料理を届けるという『東北へ 京のこころをおせちに詰めて』プロジェクトが決行!

これは、とある京福電鉄社員が過去の阪神大震災時におせちを被災地へ送った時、その感謝の言葉が忘れられなかったという体験を基に、既に被災地でボランティア活動を行っていたNPO法人とタッグを組んで行われたものです。

概要はこの趣旨に賛同した消費者が2軒分のおせちを購入し、1つは購入者へ、もう1つは被災地へと贈るというプロジェクト。購入者は被災地宛のメッセージを書き、おせちに添えられたのです。このプロジェクトには全国各地から賛同者が相次ぎ、無事500セット完売!

そして、京福電鉄社員が自ら被災地の仮設住宅へとおせちを届けたのです。その際、被災地ではいろいろな方との出会いがあり、被災者の生の声を聞くことになります。そして、とある被災者から京福電鉄社員に託されたメッセージがありました。

「早期避難を忘れないで。まず自分が生き延びる事を考えて。生きていれば必ず会えるから。」

津波被害に遭った方の中には家族を探しに行って津波にさらわれた方も多かったのです。まず自分の身を守って、生きることを考えて欲しい。それは残された者からの悲痛なメッセージとして心に刺さるものだったのです。

何が起こったのか、伝えなくてはいけない。そして風化させてはいけない。何かが、動き始めようとしていました。

嵐山駅リニューアルと共に、キミマツサクラ植樹!

嵐山駅リニューアルと共に、キミマツサクラ植樹!

写真:bow

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そして時は流れて2013年、嵐電嵐山駅はリニューアルオープンを迎えようとしていました。ちょうどそのタイミングで『三春滝桜』の鉢植の持ち主から、「そろそろ鉢植えから出して大地に根付かせたい」とのお話が。

『三春滝桜』の苗木は震災前の元気な苗木。これこそ復興支援の大切な遺伝子ともいえる桜。この桜に被災者からのメッセージを託し、嵐山駅で育てていこう。その考えに、『三春滝桜』の持ち主も賛同、そして京福電鉄もその活動を支持し、全てが動き出したのです。

そして、その『三春滝桜』の苗木の持ち主こそ、GReeeeNのHIDEでした。新しい嵐山駅に植樹が決まった時にHIDEが直々に「キミマツサクラ」と命名、そしてメッセージも授かったのです。

こうして2013年7月、嵐電嵐山駅のリニューアルと同時に「キミマツサクラ」は嵐山の地に根を下ろしたのです。同時に京都と東北の被災地を結ぶ支援プロジェクト『キミマツサクラ桜色福プロジェクト』がスタートしたのです。

キミマツサクラがあなたを待っています。

キミマツサクラがあなたを待っています。

写真:bow

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『あの日を忘れない・・・
何があっても生きることを考えてください。
生きていたら必ず会えるから。』


『東北の復興を祈り、京都に訪れた人の幸福を願い、
雨の日も、風の日も、年に一度だけ花を咲かせて待ってます。』


そう、キミマツサクラの前にあるメッセージボードには記されています。キミマツサクラに会いに来てください。そして、東北の支援を続けましょう。花を見るたび思い出しましょう。地震を語り継ぐのは被災地だけではありません。忘れたい事、忘れてはいけないこと。京都からでも、被災者の思いを語り継ぐことはできるのです。

口コミでこの桜の噂を聞きつけ、この春も沢山の人がキミマツサクラに会いにきています。実はお忍びでGReeeeNのHIDEも度々キミマツサクラを訪れているんですよ・・・。

花を咲かせましょう。

2014年3月11日には『キミマツサクラ桜色福プロジェクト』主催の『第一回東北復興応援のつどい』が嵐電嵐山駅内で行われました。それを記念して、車内を報道カメラマンの撮影した被災当時の生々しい現地の様子と、被災者の生の声を乗せたキミマツサクラ号が一週間運行されました。さらにその後も京福電鉄と被災地を結ぶイベントは続けられています。

2014年の春、「キミマツサクラ」の花はまだ咲きませんでした。花が咲くまであと何年かかるかわかりませんが、本当にたくさんの人たちの力を借りながら桜は順調に、すくすくと育っています。

同じく被災地もまだまだたくさんの人たちの力が必要です。そして、小さな桜の木を育てるのと同じように息の長い支援が必要なのです。そんなメッセージを送り続けているキミマツサクラが、今日もあなたを待っています。


■キミマツサクラ桜色福プロジェクト
京都市右京区天龍寺造路町20−2
嵐電嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア『さくらの庭』
TEL (075)702−2602

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/04/07 訪問

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