GReeeeN・HIDE命名「キミマツサクラ」が嵐山で震災復興を見守る

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GReeeeN・HIDE命名「キミマツサクラ」が嵐山で震災復興を見守る

GReeeeN・HIDE命名「キミマツサクラ」が嵐山で震災復興を見守る

更新日:2018/03/28 20:04

bowのプロフィール写真 bow トラベルライター

嵐電こと京福電鉄「嵐山駅」にある「キミマツサクラ」という桜を訪ねる人が増えています。その桜の名付け親はなんと、人気グループGReeeeNのHIDE!この桜は日本三大桜の一つ、福島「三春滝桜」の苗木で、京都嵐山と東日本大震災の被災地を結ぶ絆の証ともいえる桜。復興を見守る1本の桜のエピソードをご紹介します。

嵐電嵐山駅・さくらの庭に・・・

嵐電嵐山駅・さくらの庭に・・・

写真:bow

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嵐山観光の玄関口、嵐電「嵐山駅」。インスタ映えで有名な「キモノフォレスト」など嵐山の観光スポットのひとつにもなったこの駅には「さくらの庭」と呼ばれる小さな広場があります。

嵐電嵐山駅・さくらの庭に・・・

写真:bow

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その一角に一本の小さな枝垂れ桜の木が。実はこの桜、福島県にある日本三大桜の一つ「三春滝桜」の子孫で、「キミマツサクラ」という名が付けられています。この桜の元々の持ち主であり、名付け親でもあるのはなんと人気グループGReeeeNのリーダーであるHIDE!

GReeeeN結成の地は福島県。メンバーたちは東日本大震災当時、福島県にいて復興活動に参加していたことで知られ、震災後早くから「green boys project」と銘打ち復興を支援する活動も始めています。

どのような経緯でこの桜が嵐山に来たのか、そしてGReeeeNとの接点を紐解いていきます。

嵐山と東北被災地の接点

嵐山と東北被災地の接点

提供元:京福電鉄株式会社

http://www.keifuku.co.jp/地図を見る

2011年3月11日に発生した東日本大震災。その復興を京都嵐山の地から応援すべく、嵐電嵐山駅では3か月後の同年6月10日から「東北応援 嵐電嵐山店」を開設しました。

特に被害の大きかった岩手・宮城・福島県産の商品を風評被害を阻止すべく販売し、更に東北地方の観光情報を日本でも有数の観光地でもある嵐山から発信したのです。この店舗は社員のボランティアにより12月まで運営され、利益は全て被災地へ送る災害義捐金として活用されました。

そして、この店舗の開設期間中に運命が動き出す出会いがありました。「東日本大震災前の三春滝桜の苗木」の鉢植を持つ、とある人がこの東北応援ショップを何度も訪れていたのです・・・。

嵐山と東北被災地の接点

提供元:京福電鉄株式会社

http://www.keifuku.co.jp/

京福電鉄による被災地支援はさらに続きます。2011年12月末、岩手県の被災地へ京都のおせち料理を届けるという「東北へ 京のこころをおせちに詰めて」プロジェクトが決行!これはとある京福電鉄社員が過去の阪神大震災時におせちを被災地へ送った時、その感謝の言葉が忘れられなかったという体験を基に、既に被災地でボランティア活動を行っていたNPO法人とタッグを組んで行われたものです。

概要はこの趣旨に賛同した消費者が2軒分のおせちを購入し、1つは購入者へ、もう1つは被災地へと贈るというプロジェクト。購入者は被災地宛のメッセージを書き、おせちに添えられたのです。このプロジェクトには全国各地から賛同者が相次ぎ、無事500セット完売!そして京福電鉄社員が自ら被災地の仮設住宅へとおせちを届けたのです。その際、被災地ではいろいろな方との出会いがあり、被災者の生の声を聞くことになります。そして、とある被災者から京福電鉄社員に託されたメッセージがありました。

「早期避難を忘れないで。まず自分が生き延びる事を考えて。生きていれば必ず会えるから。」

津波被害に遭った方の中には家族を探しに行って津波にさらわれた方も多かったのです。まず自分の身を守って、生きることを考えて欲しい。それは残された者からの悲痛なメッセージとして心に刺さるものだったのです。

何が起こったのか、伝えなくてはいけない。そして風化させてはいけない。何かが、動き始めようとしていました。

嵐山駅リニューアルと共に、キミマツサクラ植樹!

嵐山駅リニューアルと共に、キミマツサクラ植樹!

写真:bow

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そして時は流れて2013年、嵐電嵐山駅はリニューアルオープンを迎えようとしていました。ちょうどそのタイミングで「三春滝桜」の鉢植の持ち主から、「そろそろ鉢植えから出して大地に根付かせたい」との話が。

「三春滝桜」の苗木は震災前の元気な苗木。これこそ復興支援の大切な遺伝子ともいえる桜。この桜に被災者からのメッセージを託し、嵐山駅で育てていこう。その考えに、「三春滝桜」の持ち主も賛同、そして京福電鉄もその活動を支持し、全てが動き出したのです。

その「三春滝桜」の苗木の持ち主こそ、GReeeeNのHIDEでした。新しい嵐山駅に植樹が決まった時にHIDEが直々に「キミマツサクラ」と命名、そしてメッセージも授かったのです。

こうして2013年7月、嵐電嵐山駅のリニューアルと同時に「キミマツサクラ」は嵐山の地に根を下ろしたのです。同時に京都と東北の被災地を結ぶ支援プロジェクト「キミマツサクラ桜色福プロジェクト」がスタートしたのです。

嵐山駅リニューアルと共に、キミマツサクラ植樹!

写真:bow

被災地への想いが込められた「キミマツサクラ」はすくすくと成長を続けます。植樹から2年後の2015年の春「今年もまだ桜の花は咲きそうにない」、とスタッフも諦めていた4月3日の午後。なんとたった1輪だけ、桜の花が咲いているのを発見!実はもう1輪咲いていたのですが既に花が落ちてしまっており、幸運にも残った1輪を目にすることができたのです。

しかも4月3日は「キミマツサクラ」の名付け親でもあるGReeeeN・HIDEの誕生日。これを『キセキ』と呼ばずに何というのでしょう。そして翌年以降「キミマツサクラ」はたくさんの花を咲かせ、訪れた人の目を楽しませてくれています。

「キミマツサクラ号」が早春の京都を駆ける

「キミマツサクラ号」が早春の京都を駆ける

写真:bow

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2014年以降、毎年3月11日には「東北復興応援のつどい」が嵐山駅で行われています。それに合わせて震災を風化させないという思いを込めた「キミマツサクラ号」が一週間通常ダイヤの中で運行しています。

電鉄会社にとっては広告は貴重な収入源のひとつですが、この「キミマツサクラ号」は車内吊り広告を一切廃し、被災地へのメッセージだけをのせた電車として注目を集めました。

「キミマツサクラ号」が早春の京都を駆ける

写真:bow

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毎年被災地を訪問・支援を続けるプロジェクトメンバーたちは年が経つにつれ、全国的に東日本大震災関連の行事・イベントがどんどん姿を消していくことに懸念を抱いています。

被災地の現状を鑑みれば風化してしまうには早すぎる。まだまだたくさんの人たちの力が必要なのです。そして桜の木を育てるのと同じように息の長い支援が必要なのです。そんなメッセージをのせて毎年「キミマツサクラ号」が早春の京都を駆けるのです。

キミマツサクラがあなたを待っています。

キミマツサクラがあなたを待っています。

写真:bow

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『あの日を忘れない・・・
何があっても生きることを考えてください。
生きていたら必ず会えるから。』

『東北の復興を祈り、京都に訪れた人の幸福を願い、
雨の日も、風の日も、年に一度だけ花を咲かせて待ってます。』

キミマツサクラの前にあるボードには東北の被災地で託された言葉とHIDEから託されたメッセージが記されています。キミマツサクラに会いに来てください。そして東北の支援を続けましょう。花を見るたび思い出しましょう。地震を語り継ぐのは被災地だけではありません。忘れたい事、忘れてはいけないこと。京都からでも被災者の思いを語り継ぐことはできるのです。

キミマツサクラがあなたを待っています。

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いまやキミマツサクラはGReeeeNの全国ツアーにも参加。各地の会場でポスターの姿でファンを出迎える存在にもなっています。そんな経緯もありGReeeeNファンを中心に沢山の人がキミマツサクラに会いにきています。実はお忍びでHIDEも度々キミマツサクラを訪れているんですよ。ひょっとしたら、ここで会えるかも?そんな『キセキ』、信じてみますか?

キミマツサクラの基本情報

住所:京都市右京区天龍寺造路町20-2(嵐電嵐山駅内さくらの庭)
電話番号:075-256-0222(キミマツサクラ桜色福プロジェクト)

2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/04/07 訪問

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