モグラ駅にループ線…上越国境を鉄道で探索しよう〜JR上越線乗り撮り歩き

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モグラ駅にループ線…上越国境を鉄道で探索しよう〜JR上越線乗り撮り歩き

モグラ駅にループ線…上越国境を鉄道で探索しよう〜JR上越線乗り撮り歩き

更新日:2018/09/18 16:36

もんTのプロフィール写真 もんT チューター、フリーライター

群馬県高崎市と新潟県長岡市の間を結ぶJR上越線。日本でも有数の険しい山岳地帯に開かれた鉄道で、太平洋側と日本海側とを連絡する鉄道の大動脈です。特に、上州と越後の境には、国境の長い長いトンネルに、モグラ駅、そしてループ線もあり…。鉄道が山を越えていくためのユニークな工夫が凝らされています。上越国境を上越線に揺られて、旅してみましょう!

JR上越線に乗るには…

JR上越線に乗るには…

写真:もんT

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JR上越線は、群馬県の高崎駅から、新潟県長岡市の宮内駅までを結ぶ全長162.6kmの路線。関東と新潟とを短絡する鉄道路線として、1931年に全通しました。上越新幹線が開通した現在は、旅客輸送についてはローカル線化…。特に、上越国境にあたる群馬県の水上駅から新潟県の越後中里駅の間は、電車の本数が非常に少なく、普段は1日5往復のみ。この区間を旅行するときは、事前に列車の時刻をよく確認しておきましょう。また、スイカなどのカードも使えないのでご注意を…。

今回目指すのは、運転本数の少ないまさにこの区間!高崎駅から上越線の電車に乗って、水上駅で乗り換えです。水上駅の乗り換え階段は、ホーム前方、新潟寄りにあります。水上からは真新しいE129系電車に乗って、いよいよ上越国境に向かいます。

長大トンネルの中のモグラ駅…土合駅で降りてみよう!

長大トンネルの中のモグラ駅…土合駅で降りてみよう!

写真:もんT

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水上駅の次、湯檜曽駅の到着直前に、列車は谷川岳の山腹を貫く「新清水トンネル」に入ります。このトンネル入り口から、新潟県側の越後中里駅までは、ほとんどの区間で、上り線と下り線は分かれて別々のところを走ります。下り線の電車は、トンネルに入ってすぐに湯檜曽(ゆびそ)駅に停車。そしてその後も延々とトンネルを走り続けます。

湯檜曽駅を出て約4分。電車はまたもトンネル内で停車します。ここが“日本一のモグラ駅”として知られる土合(どあい)駅。なぜ“モグラ駅”と称されるのか…、それは下車して見るとわかります!

長大トンネルの中のモグラ駅…土合駅で降りてみよう!

写真:もんT

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ホームからは、長い長い階段が…。そうなんです、外へ出るのに実は462段の階段を上らないといけないんです。エスカレーターやエレベーターはありません。階段の途中には、ところどころベンチも置かれています。マイペースで上っていきましょう。

長大トンネルの中のモグラ駅…土合駅で降りてみよう!

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階段を上り切るとようやく日の光が…。でも、出口はまだ先です。連絡通路をしばらく歩きます。途中、湯檜曽川や国道291号線も越えて、やっと駅舎に到達。ホームから地上にある駅舎に出るまでに、およそ10分!標高差約80mを上りきったことになります。

モグラ駅から外へ出てみると…「国境の長いトンネル」はこちら

モグラ駅から外へ出てみると…「国境の長いトンネル」はこちら

写真:もんT

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土合駅の駅舎は、「関東の駅100選」にも選ばれている素敵な駅舎。谷川岳をイメージしていますね。大自然の中、ここから次の電車までの間、ちょっとしたハイキングを楽しんでいきましょう。

モグラ駅から外へ出てみると…「国境の長いトンネル」はこちら

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駅前の国道に沿ってちょっと上っていくと、5分ほどで踏切に…。この線路が上越線の上り線で、山腹に口を開けているのが、1931年開通の「清水トンネル」。実は、川端康成の小説『雪国』で出てくる「国境の長いトンネル」とは、こちらなんです。というのも、小説が発表された当時、国境のトンネルはこの「清水トンネル」1本だけ。単線運転で、下り列車も上り列車も、このトンネルを交互に行き交っていたからです。もう1本の「新清水トンネル」が開通したのは1967年。新トンネルのほうは下り専用になり、下り線のホームは山腹の地下深くへ…。こうしてモグラ駅が誕生したんですね。

モグラ駅から外へ出てみると…「国境の長いトンネル」はこちら

写真:もんT

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さらに国道を15分ほど登っていくと、眼下には土合駅と上越線の上り線の線路が…。ここまで来たら、谷川岳ロープウェイの山麓駅へは、あと10分ほどです。ロープウェイの駅には、レストランやお店もあり、ここを休憩の拠点にして、さらに周辺のハイキングを楽しめます。谷川岳のハイキングや観光に、こうして電車で来るのもおススメです。

帰りはループ線で山を下る…行きとは異なる風景が展開!

帰りはループ線で山を下る…行きとは異なる風景が展開!

写真:もんT

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土合駅からの帰り、東京方面への上り線にも注目しましょう。新潟方面からの列車は、土合駅手前で「清水トンネル」を抜けているので、土合駅のホームは地上にあります。山腹の地下深くを走る下り線との高低差は約80m。この差をどうやって縮めていくのでしょう…?

帰りはループ線で山を下る…行きとは異なる風景が展開!

写真:もんT

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土合駅から上り列車に乗って、水上へと向かいましょう。進行方向右側に注目です。ずっとトンネルだった下り線では見えなかった、山間の風景が車窓に展開。谷あいの湯檜曽の集落を右手眼下に俯瞰できます。このときちらっと眼下に見えるのは、下り線ではなくて、上り線の線路!上り線の電車は、ループ線をぐるっと左にまわって、この谷を下っていくのです。この一瞬の絶景、下り線からは見ることができません。ぜひお見逃しなく!

ループ線は、新潟県側の越後中里駅から土樽(つちたる)駅に向かう上り線にも設けられていますが、ほとんどがトンネルの中…。ループしているのが、よくわかりません。一方、こちらは乗っていてはっきりと、ループ線だ!と実感できます。ループ線を下り、湯檜曽駅を過ぎるとすぐ、線路は下り線と合流し、終点・水上に到着です。

JR上越線乗り撮り歩きのまとめ

上越国境の電車の旅…。下り線は長大トンネル、上り線はループ線という、行きと帰りで違った車窓が楽しめます。今回は、群馬県側の最北端・土合駅で折り返しましたが、トンネルの向こうの新潟県側も素晴らしい車窓風景が展開しています。山岳鉄道の旅をぜひ楽しんできてください!

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/08/03 訪問

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