「あかん湖鶴雅ウイングス」は、釧路空港より車で約1時間。名所として知られる阿寒湖の南側に位置する阿寒湖温泉街にあります。温泉街は、湖畔に十数件の温泉宿が立ち並び、どこのホテルも温泉はもちろん、湖の眺めも最高な温泉地。
ここ「あかん湖鶴雅ウイングス」は、館内の随所にアイヌ文化が施されており、温泉街のどこのホテルよりも、アイヌの魅力を堪能できるホテルです。
ホテルに一度足を踏み入れると、ご覧のような景観が広がっています。薄暗い中、柔らかな照明を浴びて映し出される木彫りの作品。とても幻想的で、まるで美術館に居るような雰囲気です。ロビーは、ギャラリー「イランカラプテ」になっており、「イランカラプテ」とは、アイヌ語で「こんにちは」の意味。
中央に見えるのは「カムイミンタラに住む神々」と言う作品です。想像の神々を宿したトーテムポールで、「カムイミンタラ」とは、神々が集い遊ぶという意味。自然や神を信じ大切にするアイヌらしい感性で、アイヌ文化の発信の象徴とされているのでお見逃しなく。この作品は、高さは3mもあるので見応えがありますよ。
ギャラリーでは、この他にも、躍動感あふれるクマの像などの見事な彫刻作品を間近で見られます。ホテルでの記念撮影にももってこい。展示している作品は、このホテルのために制作したものなので、ここだけでしか見られません。
チェックインを済ませたら、庭を散策してみませんか?
ホテルの庭は「阿寒イオマプの庭」と名付けられ、2018年8月に新しく整備。阿寒湖の水辺に面し、綺麗な湖面や雄大な雄阿寒岳をバックに散歩が楽しめます。
庭には様々な工夫がされており、手前に見える渦は、自然の造形美や生命のエネルギーを表現。庭の中央には、穂別で発掘されたアンモナイトの化石が据えられ、遥か昔からの時の流れを感じさせてくれます。柱は「風・火・月・海・祈り・太陽」などを表し、アイヌのエネルギーと愛に満ちた感性を軸に新しくデザインになっています。阿寒の素晴らしい風景と融合した神秘的な庭で、空気も清々しくて気持ち良く散歩が楽しめますよ。
また、阿寒イオマプの庭は、夜になると「プロジェクションマッピング」が行われます。庭に映し出される様々な光は、息を飲む美しさ。忘れずに鑑賞したいところです。
ホテルでは、毎晩8時10分〜8時40分までの約30分間、地元有志による「語り部の夕べ」が行われています。「語り部の夕べ」は、2018年で約16年間続く名物イベントで、ホテルに併設する「あかん遊久の里 鶴雅」へ向かう、1階の連絡通路を通った木彫りギャラリー「ニタイ」で開催されます。
語り部の夕べでは、アイヌ人について、北海道を名付けた人、各地のアイヌの地名や歴史などなど、軽快な口調で語られます。アイヌの知られざる歴史を生の声で聴けるなんて滅多になく、無料で聞けるなんてお得ですよ。
温泉に入って、夕食を済ませた後の丁度良い時間に開催されているので、是非足を延ばしてみて下さいね。
ホテルの目の前には、アイヌ文化の発信地とも言える「阿寒湖アイヌコタン」があり、気軽に見学できるのもここの魅力です。総戸数36戸。約130人のアイヌの人々が暮らす集落で、名前の「コタン」は集落を意味しています。
北海道で最大級のアイヌコタンで、約30軒の民芸品や飲食店などのお店が軒を連ねており、お土産を買うことができて一石二鳥。
アイヌコタンの入り口から坂を登った先には、アイヌ民族舞踊や人形劇などが見られる阿寒湖アイヌシアター「イコロ」、阿寒湖アイヌ生活館などの見所も点在しています。
シアター「イコロ」で見られるアイヌ民族舞踊は、ユネスコ無形文化遺産に指定されている希少価値の高い踊りなので、一見の価値あり。ホテルの近くなので、時間をあまり気にせずに見られるのも嬉しいところです。
「あかん湖鶴雅ウイングス」は、温泉や地元食材を使った美味しい食事。阿寒湖の絶景は元より、伝統的なアイヌの魅力を感じられるオンリーワンのホテルです。
折角、アイヌ文化が根付く場所に来たのなら、その土地の特色を味わなくては損! ここでしか味わえない風土にたっぷり触れて、旅をもっと楽しまれてはみては如何でしょうか?
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