写真:成瀬 康子
地図を見る「ラ・ペルーズ」の外観は、マッチ箱をちょこんと置いたような可愛らしい形で、不均等に配置された窓の位置が独特のリズムを生み出しています。
建物の高さや色合いなどは、隣の19世紀の建物に馴染むように工夫されているので、歴史ある街並みに違和感なく溶け込んでいます。
地元出身の建築家による「Barto+Barto」が手がけました。その歴史への理解とデザイン性からフランス文化庁から2011年に「20世紀の遺産」と認定されています。
写真:成瀬 康子
地図を見るナントがフランス最大の港として栄えた18世紀頃、三角貿易で富を得た豪商は、当時は中州だったフェイド―島やエルド川周辺に競って家を建てました。しかし、その後の川の埋め立てによる地盤沈下で建物は傾いてしまいました。
このホテルでは、そんなナントの歴史の象徴である「傾き」を様々なところでデザインに活かしています。実は、建物外観のラインもわざと傾いて見えるようにデザインされているんですよ。
写真:成瀬 康子
地図を見るエントランスロビーには、レミー・タソウなどの地元中心の若手アーティストの作品が展示されています。時代の先を見つめるアートに囲まれ、コンテンポラリーアートギャラリーに迷い込んだような空間です。
写真:成瀬 康子
地図を見る寛げるように配置されたインテリアは、すべて世界的に有名なデザイナー・建築家・舞台芸術家によるもの。イサム・ノグチによる「ノグチテーブル」、アイルランド出身のアイリーン・グレイによる「デイベットソファ」などはほんの一例です。
ロビーは奥まで繫がりお茶やお酒を飲めるコーナーもあります。
写真:成瀬 康子
地図を見るこのアーティスティックな雰囲気はそのまま地下にも続きます。ここはアートを鑑賞しながらデザイナーズチェアで朝食を食べる贅沢な空間。食材は地元のものやオーガニックのもの!
席に着くとスタッフがどこからともなく現れ、飲み物を用意するとまた姿を消します。そんなスタイリッシュな雰囲気がホテルの未来的イメージを高めます。
ドキドキは客室へアクセスするエレベーターに乗ってからも。同じ階でも客室番号によって開く扉が違うので、気をつけて!
写真:成瀬 康子
地図を見る客室の床は板張りで、窓からは明るい光が差し込み落ち着いた雰囲気です。すべてが気持ちよく整っていますが、クローゼットが無い!
あるのは仕切りが付いた透明のボックスだけ。そう、こちらをクロ―ゼット代わりに使うのです。コーディネートは自由。ブティックのように部屋を演出しちゃいましょう。
貴重品をしまう金庫はちゃんとあります。
写真:成瀬 康子
地図を見るバスロープ、ドライヤー、アメニティなどが完備しているバスルームの洗面台は、透明でとてもお洒落。
デザインに力を入れているホテルですが、コンセントの数の多さなど機能面も充実しています。また冷蔵庫には無料のジュースと水が用意されているなど嬉しいサービスも!
写真:成瀬 康子
地図を見るホテルは街の中心に位置しているので、レストランなどのお店探しにも不自由しません。また、「ブルターニュ大公城」「パッサージュ・ポムレ」「フェイドー島」など主要な観光地はすべて徒歩圏です。
そしてトラムとバスの乗り場は目の前!朝早くからオープンしているパン屋は隣り、何でも揃うスーパーは道路を挟んだ向かい側、と観光には絶好の立地です!
ナントの街の魅力は、古いものと新しいもの両方が存在するところです。
過去と未来の交差をデザインで見事に表現したホテル「ラ・ペルーズ」は、そんな現在のナントを象徴するホテルと言えるでしょう。更に機能面の充実と抜群の立地は、観光客に嬉しい限りです!
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(2024/3/19更新)
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