写真:長坂 ヒロ
地図を見るまず最初に、タイについてざっくりご紹介!
【国名・首都】
国の正式名称は「タイ王国」。首都はバンコク(Bangkok)に置かれています。現地の言葉で「タイ王国」は「プラテート・タイ」、「バンコク」は「クルンテープ」(天使の都)と呼ばれます。
ちなみにこのバンコク、正式名称があるのをご存知でしょうか?そしてその名前こそが、世界一長い首都名としても知られているのです。気になるその正式名称は、「クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコースィン・マヒンタラー ユッタヤー・マハーディロック ポップ・ノッパラート ラーチャタニーブリーロム ウドンラーチャニウェット マハーサターン アモーンピマーン アワターンサティッ サッカタッティヤウィサヌカムプラスィットゥ」。さて、皆さんは一息で言うことができますか?
【市と県】
タイの面積は日本の約1.4倍。そのユニークな形からゾウの横顔のように見立てることができ、一般的に5つの地域(北部・北東部・中部・東部・南部)に分けられます。
【おもな都市】
北部:チェンマイ
北東部:コンキャン
中部:バンコク
東部:パタヤ
南部:プーケット
バンコクからチェンマイ・プーケットまでは飛行機で約1時間ほど。地図では近そうに見えますが、意外と遠く感じるかもしれません。
【人口】
約6,921万人
(出典:worldometers, 2018年9月)
【歴史・文化】
13世紀に成立したタイ族初の統一国家「スコータイ朝」、国際交易で一時代を築いた「アユタヤ朝」、度重なる戦で短命に終わった「トンブリー朝」を経て、18世紀末に「ラッタナコーシン朝」が成立しました。これは現在でも続く王朝で、「バンコク王朝」と呼ばれることもあります。
19世紀にビルマやラオスといった周囲の国々がヨーロッパ列強に侵略される中、ラーマ4世、ラーマ5世の巧みな外交政策により、タイは東南アジアの中で唯一独立を維持しました。その後の立憲革命により、王は象徴的存在として政治には関与しないこととなりましたが、歴史的に王室への敬意は絶大なものと言えます。
現在でも毎朝8時と夕方6時になると、公共の場で国歌が流れます。多くの人がその場で直立不動となり、王室への敬意を払いますので、観光客である私たちも配慮が必要です。
【宗教】
タイは宗教の自由が認められていますが、実際は国民の約95%が仏教徒(上座部仏教)です。そのため私たち観光客でも、仏教寺院へ行く際や、街で僧侶を見かけた際の配慮も非常に大切です。(詳しくは後ほど「マナー」欄をご覧ください。)
写真:長坂 ヒロ
地図を見る続いて、タイ旅行の際に知っておくと便利な基礎知識をご紹介します。
【公用語】
タイ語。ユニークな形をした文字なので、勉強したことがある人でなければ、まず読むことはできないでしょう。観光客が多いエリアでは英語が通じることも多いですが、小さな町や地元のお店などは英語が通じないこともしばしば。数字など最低限のタイ語を覚えるのはもちろん、指差し会話帳などがあると便利です。
【通貨】
タイバーツ
(1THB=3.43円 2018年9月現在)
【時差】
日本より2時間遅いです。
【電圧】
電圧は220V、周波数は50Hz。220Vに対応しているものならそのまま使用することができますが、そうでなければ変圧器が必要。日本から電化製品を持っていく際は必ず事前にボルト数をチェックしましょう!
【ビザ】
短期間の観光目的の場合、ビザなしで入国することができます。空路入国の場合は30日以内、陸路入国の場合は15日以内であれば問題ありませんが、それを超える場合には事前にビザを取得する必要があります。
【Wi-Fi】
タイのWi-Fi事情は非常に進んでおり、大きなホテルやレストランはもちろん、街中の小さなカフェなどでも多くの場合Wi-Fiが備わっています。基本的に不便することは無いかと思いますが、不安な方は日本でのレンタルがおすすめです。
【マナー】
「宗教」欄でご紹介のとおり、タイは仏教国ですので、観光客の私たちも十分にマナーを理解する必要があります。
たとえば仏教寺院を参拝する際、露出の多い格好(タンクトップやショートパンツなど)は避けるようにしましょう。お寺が羽織るものを貸し出してくれる場合もありますが、そうでない場合は入場を断られることもあります。また街中で黄色い服を纏った僧侶を見かけることがありますが、彼らに触れることは大変な失礼にあたります。特に女性と触れることは厳しく禁じられていますので、すれ違う際など注意が必要です。
また、タイでは「頭は神聖な場所」と考えられているので、人の頭に触れることも大変失礼な行為にあたります。同じく「左手と足の裏は不浄」と考えられていますので、左手で人を指差したり、足の裏を人に向けて座ったりなどということはくれぐれもしないようにしましょう!
【飲酒・喫煙】
寺院はもちろん、電車や公園など公共の場所での飲酒は法律で禁じられています。喫煙もレストランやデパートなどでは全面禁止されていますので、いずれも十分な注意が必要です。
写真:長坂 ヒロ
地図を見る1年を通して非常に暖かい国タイ。熱帯性気候に属しており、主に以下の3つの区分に分けられます。
【乾季】(11月〜2月)
カラッとした晴れが続く時期で気温もそれほど高くならないので、観光には一番適した時期と言えるでしょう。ただし北部は最低気温が10度近くなることもあるので、暖かいタイと言えど長袖は必携です!
【暑季】(3月〜5月)
文字通り、1年の中で一番暑くなる時期です。40度を超える日も珍しくないので、この時期に旅行する際は十分な水分補給を心がけるなど、細心の暑さ対策をしなくてはなりません。
【雨季】(6月〜10月)
スコールが頻繁に発生する時期ですので、雨具必携です。ただし単発的にザーッと降るだけで、常に降り続けるということではありません。慣れてくると雲の様子で「もう少しで雨が降るな」と分かってきたりもするので、降り出す前に屋内に移動するよう心がけましょう!
提供元:Pixabay
https://pixabay.com/ja/タイに来たら思いっきり楽しみたいのが絶品タイグルメ!日本のタイ料理は多少日本人の舌に合わせて作られている印象もありますが、本場は予想以上にスパイシーです。ご自身の体調とも相談しつつ、本場の味を思う存分楽しんでいきましょう。
【グリーンカレー】
日本でもすっかりお馴染みの料理となったグリーンカレー。インドのカレーとは風味も異なり、ココナッツミルクの甘みやナンプラーなどがアクセントとして加えられます。
【トムヤムクン】
エビを煮込んだ、酸味と辛味がたまらないスープ。「トム」は「煮る」、「ヤム」は「和える」、「クン」は「エビ」を意味し、世界三大スープにも数えられます。
【パッタイ】
米粉の麺を用いた「タイ風やきそば」。エビ・もやし・ニラなどに加え、ピーナッツやライムなどが添えられます。多くの場合味付け用の調味料も一緒に出されるので、お好みの味にアレンジできるのも楽しみの一つです。
【カオソーイ】
ココナッツミルクがたっぷり入ったカレー風味のヌードルで、チェンマイなどタイ北部の郷土料理としても知られています。ココナッツミルクの甘みとカレーの辛さが相まってやみつきになること間違いなし!
【ガパオライス】
「ガパオ」とは「バジル」のことで、鶏や豚などの挽肉の炒め物に目玉焼きが乗せられます。スパイスの辛味と卵のまろやかさの相性は抜群です!
写真:長坂 ヒロ
地図を見る旅情たっぷりの屋台料理ですが、場合によって食あたりというリスクについても考えなくてはなりません。屋台によっては衛生的に問題のあるものもあり、地元の人ですらお腹を壊すほどです。
衛生的に大丈夫な屋台かどうかは、見た目だけでは判断しづらいと思いますが、地元民で賑わっているかどうかは一つの指標になるかもしれません。ガラガラの屋台であれば、食材もその分長く店頭に並んでいることでしょう。また、食べ終わった食器を濁った川の水や雨水などで流しているような屋台は要注意です。日本では考えられないようなことかもしれませんが、そういった屋台も中にはありますので、十分にお店を選ぶようにしましょう。そして万が一の場合に備えて、日本で飲み慣れている胃腸薬を持参することをおすすめします!
それでも屋台料理はタイ旅行のハイライトの一つ。ぜひ健康に気をつけつつ、屋台の味を満喫してくださいね!
写真:長坂 ヒロ
地図を見る<バンコクの主な見所>
・王宮
タイ国内にある宮殿の中でも最も権威の高い宮殿とされており、現在は観光客も見学することができます。「ワットプラケオ」と呼ばれるエメラルド寺院は必見です!
・カオサン通り
かつてはバックパッカー向けの安宿が集まる場所として有名でしたが、現在はおしゃれなホテルやレストランも多く、常に多くの観光客でにぎわうバンコクの名物通りです。
バンコクの北部に位置するアユタヤも人気の観光地の一つ。日帰り旅行におすすめです!
写真:長坂 ヒロ
地図を見る<チェンマイの主な見所>
・ナイトバザール
毎日18時以降開催される、チェンマイの名物ナイトマーケット。グルメはもちろん、おしゃれな雑貨なども多いのでお土産探しにはぴったりです。
・ドイステープ寺院
標高1080メートルの山の上に立つ、チェンマイの名物寺院。黄金色に輝く仏塔は存在感たっぷりです。
提供元:Pixabay
https://pixabay.com/ja/<プーケットの主な見所>
・パトンビーチ
プーケットのビーチの中でも、最も観光客で賑わう人気のビーチ。遠浅のビーチなので、家族旅行にもおすすめです。
・オールドタウン
ビーチリゾートのイメージが強いプーケットですが、街歩きにおすすめなのがオールドタウン。中国やポルトガルといった他国との交易中継地として栄えた時代の街並みが残っており、「シノポルトガルスタイル(中国ポルトガル式)」と呼ばれる独特な建物が名物です。
タイで挨拶をするときは、両手を胸の中心で合わせて頭を下げます。これは「ワイ」と呼ばれる礼儀作法で、相手への敬意を表明するものです。
レストランやホテルなどでスタッフの方から「ワイ」をされたら、ぜひ忘れずに「ワイ」をしてみてください。両手はぴったりとくっつけずに、ちょっと丸みを持たせるのがポイントです。その際、「コープ・クン・カー」(男性の場合「コープ・クン・クラップ」)と感謝の言葉を添えればバッチリ。ぜひ気持ちの良い挨拶を心がけて、「微笑みの国」タイの魅力を満喫してくださいね!
※2018年9月現在の情報です。
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(2024/3/19更新)
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