「池田屋」は、北海道・屈斜路湖の畔にある川湯温泉にあります。川湯温泉は、100余年の歴史があり、古くから湯治湯として親しまれている温泉地です。
宿は県道52号に面し、純和風の佇まい。心安らぐ和の風情が漂っており、落ち着ける宿です。
客室数は、全12部屋。収容人数が少ないので、大きな宿に比べて、人の動きが少なく静かに過ごせます。その上、宿の周囲は自然に囲まれているので、とっても静かな環境。心置きなく過ごせます。
さて、お部屋で寛いだら、温泉に向かってみましょう!
ここは、温泉街の中で唯一貸切風呂がある宿。1組に付き1回、貸切風呂を無料で利用することができるので、誰にも邪魔されずにゆったりと温泉に入れます。
貸切風呂は、野外露天風呂へ向かう回廊上の通路を進んだ左手に見えるこちらの小屋です。
貸切風呂は2種類あり、こちらはその一つ「鶴の湯」です。岩造りの趣のある浴槽で、湯口から温泉が勢いよく湧き出し、お湯が自分だけのために注がれているようでまさに贅沢!
浴槽は、大人が2、3人入れるくらいの広さ。大浴場に比べて小さな浴槽なので、より鮮度の高い温泉に入れます。そのためか、つるんっとするような濃密な感触の湯が堪能できます。加温・加水なしの湧き出たそのままの温泉がたたえられ、大地のぬくもりを全身で感じることができますよ。
この温泉は、硫黄山の地下で摩周湖の伏流水が熱せられた温泉が供給されていて、そのため花火の匂いのような特有の香りがむんむんと立ち込めています。匂いからして温泉情緒たっぷり!
そして、貸切風呂の通路を更に奥へ進むと、野外露天風呂「草原の湯」があります。入口は男女別になっていますが、出口は草原の湯へ出られ、混浴で温泉を楽しむことができる珍しい温泉です。
草原の湯は、川湯温泉きっての一番大きなお風呂です。なので、手足を思いっきり伸ばしながら入れて広々としています。お風呂に屋根はなく、辺りは白樺の木などの沢山の木々に覆われており、とっても自然が豊か。野趣満点で開放感も抜群です!
この開放感に慣れると、病みつきになってしまうような気持ち良さで、自然の中に身を置いて入るお風呂はとにかく格別。源泉がそのまま注がれていて、日によっては泉温が高い場合があるので、入浴する際は注意が必要です。また、混浴が苦手な女性も、女性専用時間が設けられているので、安心して楽しめますよ。
こちらは、館内にある大浴場です。大浴場では、39度〜40度の中低温泉、42度の高温泉など、温度の違う浴槽に入ることができます。中でも、中低温泉の温度は体に負荷を掛けず、療養に適しており、15分〜20分じっくり入って汗を流すと効果があるので、是非お試しあれ。
いつまでも入っていたくなるような丁度良い温度ですが、目安となる時間は、あくまでも参考時間なので、くれぐれも無理をしないように。
大浴場には、露天風呂もあります。宿の温泉は、地下6mから湧く自家源泉を使用。温泉はなめると、とても酸味が強く、石鹸が泡立たないほど塩味が強く、目に入るとしみるほどです。
酸性や硫黄成分が強いためか、肌が弱い人は、ピリリッとする少しだけ刺激の強い温泉。皮膚の弱い人は出る前にシャワーなどの真水で洗い流すのがポイントです。ちょっぴり刺激の強い温泉ですが、湧きたての正真正銘の温泉に入れて、まさに至福の温泉タイムが過ごせますよ。
・温泉データ
泉質:酸性・含硫黄・鉄・ナトリウム・硫酸塩・塩化物泉(低張性・酸性・高温泉)
源泉温度:42度 ph1.9
外来入浴:あり
温泉を満喫した後は、待ちに待った夕食の時間。夕食は、お食事処「彩華亭」で頂きます。
メニューの内容はプランや季節により異なりますが、手前から時計回りに、道内産の牛肉のしゃぶしゃぶ・茶碗蒸し・カレイの煮つけ・カニ焼売・自家製豆腐。ボタンエビ・ブリ・サーモン・コヒョウなどの刺身の盛り合わせなど。
北国ならではの海の幸や厳選した素材を使った贅沢な料理が味わえ、牛肉のしゃぶしゃぶは柔らかく脂がのっていてとってもまろやか。刺身のボタンエビは、食べ応えがあり、噛めば噛むほど甘みが増して濃厚な美味しさです。
料理はこれだけに留まらず、花咲ガニの姿蒸しやキンキの塩焼きなど、高級な海の幸を存分に味わうことができますよ。
宿の大浴場は、温泉の他、サウナや岩盤浴もあります。どちらも無料で利用できるので、体の中からじんわり汗をかきたい人にお勧めです。
また、車椅子の方には、バリアフリー設計のお部屋もあるので、ご家族揃って利用されてみても良いですね。
池田屋は、自然一杯の草原の湯など、湯量豊富な川湯温泉を体感でき、リフレッシュもできる素晴らしい宿なので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
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