ローマから海沿いに南に35キロメートル、県内(ローマ)のアルデア市に位置するランドリアーナ庭園は、東京ドーム約2個分の大きさを持つ庭園です。
ランドリアーナ庭園は、イタリア語では Giardini della Landriana と言いますが、庭園を意味する単語(ジャルディーニ Giardini)が複数形になっています。理由は、庭園の中に「お部屋」と呼ばれる小さな庭園が幾つも作られ、それぞれのテーマごとにブロックに分けられていることからです。例えば、これらの小さな庭園には「バラの谷」「オレンジの庭」「白色の大通り」などがあり、一つ一つが全く違う趣向のオリジナリティ溢れるゾーンとなっています。
写真は「オリーブの木の庭」と呼ばれる小さなお庭。
落ち着いた色を好む領主ラヴィーニア(後述)の希望により、花の色はライラック色か黄色のみが選ばれています。アリウムなどの球根植物、バラ、ハーブ類が多く植栽されているゾーンです。
この海の近くの小さな庭園では、林の中の小道を歩けば小鳥の囀りが聞こえ、池の近くではカエル達が楽しそうに合唱します。ローマ郊外の田舎の豊かな自然を感じさせながらも、手の入ったお庭が散らばる魅力のある庭園です。お庭には草花だけではなく、写真のブラシの木のような大きな樹木も多く植栽されています。
園内にはバーベキューレストランがあり、ハンバーガー、野菜のグリル焼き、ステーキなどの簡単なお食事が青空の下で楽しめます。
ランドリアーナ庭園は、侯爵夫人のラヴィーニア・タヴェルナが、50年代の末に、この場所に購入した土地に自身が集めた植物を植えて行ったことから歴史が始まります。第二次世界大戦の爆撃により、この辺りの地域は焼かれて裸同然になってしまいましたが、彼女は新しく建てた家屋を海からの強い風から遮ってくれるように、一番最初にマツやユーカリの木を植栽しました。ある日、友人から植物の種が入った一つの袋をもらいます。
写真の「オレンジの庭」は、ケープ・ミルトルを丸く刈り込んだトピアリーが植栽される歩くのも楽しい場所です。
この植物の種の袋を軽い思い付きで周辺の土地にぱらぱらと撒いてみたところ、植物は小さな芽を出し、瞬く間に生長を遂げて草原のようになりました。これ以来、彼女の園芸への情熱が目覚めることとなります。
時は流れ、彼女が集める植物のコレクションはどんどん増えて行きましたが、植栽された植物達はまだ庭園と呼べるには統一感のないものでした。そこで1967年にイギリス人の環境デザイナーのラッセル・ペイジに庭園の設計を依頼し、見せるお庭らしくまとまって行くこととなります。
写真のぽこぽこしたトピアリーが植栽される「オレンジの庭」には、柑橘系の植物とカエデの足元にこちらの被子植物がはめられています。まるで緑色のカーペットのようにびっしりです!ツアーの参加者は次々に触ってふっくらとした感触を楽しんで行きます。
テーマごとに多数のブロックに分かれるお庭の一つには、幾何学模様がポイントのイタリア式庭園もあります。ツゲなどの樹木を丁寧に刈り込んで生垣を作った庭園には、大きく素晴らしいタイサンボクが植栽されていて、こちらも見どころの一つです。
個人の私邸でもあるランドリアーナ庭園は、毎年春から秋まで庭園のガイドが案内するミニツアーでの訪問が可能です。一般公開日以外にも、春と秋の2回、庭園で園芸市が開催されます。イタリア全国から集まる園芸店が軒を連ね多くの人が訪れるイベントです。
その他、結婚式や、プライベートな朝食、夕食などの会合にもお庭を貸し切りにて使用することができます。
写真は、スペイン風の長い水槽があるお庭です。
スペイン風の長い水槽があるお庭では、美しい睡蓮を楽しむことができます。お庭をぐるりと囲むように存在感があるクスノキが植栽されています。
ランドリアーナ庭園は、様々な植物をブロックごとにオリジナリティー溢れる方法でコレクションする美しい庭園です。どなたも五感で楽しめる心地良い庭園では、例えば、5月頃に訪れると「バラの谷」ではバラの香りを体中で感じることができます。
こちらは何百株とチャイナ・ローズが植えられている谷です。チャイナ・ローズは花の色が美しく変遷して行くことで知られています。
こちらは、シンプルで可憐なチャイナ・ローズ。
ランドリアーナ庭園は、お花や自然が好きな方が楽しめる美しいお庭です。素晴らしい緑色が心身ともにリラックスさせてくれるでしょう。ローマからの訪問は、平日が列車の本数も多く、アクセスが便利です。
住所:Via Campo di Carne, 51 Tor San Lorenzo, Ardea(RM)
電話番号:+39-06-91014140 もしくは携帯 +39-333-2266855
アクセス:ローマ中央駅・テルミニ駅からイタリア鉄道トレニタリアの列車RegionaleのNettuno駅行きに乗り、Campo di Carne駅で下車(所要時間約40分)
駅からは庭園行きのシャトルバス(日曜・祝日を除く)が出ています。Tor San Lorenzo行きのシャトルバスに乗り、運転手さんにランドリアーナ庭園前で停車をお願いしましょう。
オープン日時:2019年の一般公開日は3月31日〜11月1日まで。日付は毎年変わる為、訪問前に公式サイトでの確認を。1日4回程度(10時30分〜16時30分の間)ある見学時間に切符売り場前に集合、庭園ガイドと共に出発。見学時間1時間。9名以下であれば事前予約の必要はなし。
2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認下さい。
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