古城の風格が凄い!愛媛「松山城」埋もれた魅力を発見

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古城の風格が凄い!愛媛「松山城」埋もれた魅力を発見

古城の風格が凄い!愛媛「松山城」埋もれた魅力を発見

更新日:2018/09/26 15:11

浦賀 太一郎のプロフィール写真 浦賀 太一郎 週末トラベラー

春や昔 十五万石の 城下哉 ・・・俳人・正岡子規が故郷松山への想いを詠んでから、120年以上の月日が流れました。幕府の親藩であった松山城下の繁栄も今は昔、といった意味の句ですが、その松山は今、ミシュラン二つ星を獲得するなど話題を集めている現存天守「松山城」を中心に大いに盛り上がっています。今回は、そんな松山城の、お山の中に埋もれている4つの登城道を紹介ます。松山城の深〜い魅力を発見できますよ!

まずはおさらい!松山城とはどんなお城?

まずはおさらい!松山城とはどんなお城?

写真:浦賀 太一郎

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旧国名・伊予松山は江戸時代、15万石の城下町として栄えました。創建当初の天守は五階建てでしたが、三階建てに改築されました。江戸中期には天守を含む本丸の建造物の多くが落雷で焼失し、幕末に再建された天守が、日本にわずか12しかない「現存天守」として、現代に残っています。

まずはおさらい!松山城とはどんなお城?

写真:浦賀 太一郎

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このお城の魅力は、迷路のようにぐるぐると複雑に配された縄張りを、21件も残る現存建築物と、22件の復元建築物に囲まれて、まるで松山のお殿様か、もしくは城攻めの大将になったような気分でお城を巡れること!「平山城」としてはちょっとキツめな標高132mのお山も、リフトやロープウェイで楽ちんに登れちゃうんです。

まずはおさらい!松山城とはどんなお城?

写真:浦賀 太一郎

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松山の街からもお城はよく見えます。江戸時代に松山藩の政庁であった三之丸、現・城山公園堀之内地区からは平べったい山頂付近に連立する櫓群(写真)を望み、市役所近辺からは伊予鉄道のSLを外観復元した「坊ちゃん列車」と、お山にそびえる天守群のコラボを撮影することもでき、道後温泉の高台からも眺めることができます。

山上にありながらも非常に馴染みやすいのが、この松山城の特徴といって良いでしょう。・・・ですが!このお城。本丸の天守や櫓群の素晴らしさはもちろんのこと、SNSや旅行誌でもあまり馴染みの無い部分。本丸へ続く4本の登城ルートにこそ、実は隠れた魅力が埋もれているのです。

勇壮な石垣と石畳の大手筋「黒門口登城道」

勇壮な石垣と石畳の大手筋「黒門口登城道」

写真:浦賀 太一郎

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江戸時代、松山藩の政庁は城山(勝山)の麓にある三之丸に在し、歴代のお殿様も主に三之丸に暮らしていたと言います。今は広場や市民会館、美術館といった憩いの場になっていますが、この部分だけ見ると、堀と土塁に囲まれた平城の趣があります。この三之丸の北東に位置する黒門跡から続く道が、江戸時代の松山城の正規ルート・黒門口登城道です。

僅か100m程の距離に黒門・栂(つが)門・槻(けやき)門が配されていました。特に槻門(写真手前の石垣)は城内最大の櫓門で、大手道らしい勇壮さがあります。更に後方には、これまた城内最大の高さを誇る21mの西大砲台(写真後方の石垣)の高石垣が残っていて、その雄大さにしばらく足を止めて見上げて見惚れてしまうことでしょう。

勇壮な石垣と石畳の大手筋「黒門口登城道」

写真:浦賀 太一郎

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防御態勢は城門だけにとどまらず、いかにも攻め込み辛そうな屈曲が五度も続きます。一段上がった場所には二之丸があり、「二之丸史跡庭園」として公開されています。発掘によって相当な大規模だったことが判明した大井戸遺構は圧巻ですよ。

この登城道は明治中期までに荒廃し、森林の中に埋もれていましたが、明治後期に整備されました。屈曲の多い道のりですが、江戸時代の石畳(写真)が残っていたり、苔むした石垣を横目に歩いたりと、古城の趣がプンプン香るルートです。

勇壮な石垣と石畳の大手筋「黒門口登城道」

写真:浦賀 太一郎

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入口から15分程で大手門跡(写真左・中央)の石垣に至り、太鼓門(写真右)や天守(写真右奥)を遠目に見付けることができます。この辺りからは、ロープウェイや東雲(しののめ)口登城道で上がって来たお客さんと合流し、人通りが多くなります。

黒門口登城道アクセス:伊予鉄城南線・県庁前駅から徒歩約5分

県庁裏登城道「登り石垣」は全国でも珍しい激レア石垣

県庁裏登城道「登り石垣」は全国でも珍しい激レア石垣

写真:浦賀 太一郎

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県庁裏登城道は、工事車両や業者が通る道で、一般車両は進入禁止ですが、徒歩での登城は可能です。「なんだ、正規ルートじゃないじゃん」などとガッカリしてスルーすると、大損をしてしまいますのでご注意を!

実は、この県庁裏登城道、全国でも数件しか確認されていない、激レアな石垣を見ることができるのです。写真の右の真ん中あたりの石垣をよく見て下さい。奥に向かって登って行っているのがわかりますか?

県庁裏登城道「登り石垣」は全国でも珍しい激レア石垣

写真:浦賀 太一郎

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この石垣こそ「登り石垣」なのです!麓の館(二之丸)と山頂の天守(本丸)を、山の斜面を登る南北二本の石垣で連結させ、敵の侵入を阻む役割を果たしています。豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、侵攻拠点として普請された城(倭城とも)に、登り石垣が用いられていることから、朝鮮半島や中国の築城技法にヒントを得たとされています。

県庁裏登城道「登り石垣」は全国でも珍しい激レア石垣

写真:浦賀 太一郎

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松山城を築城した加藤嘉明も朝鮮出兵で倭城を普請しており、帰国後にそのノウハウを活かして築城したとされています。登り石垣は、北側は明治期にほとんど取り壊されましたが、南側だけは、ほぼ完璧な形で残っています。県庁裏登城道から見ることができる「登り石垣」。必見ですよ!

県庁裏登城道アクセス:伊予鉄城南線・県庁前駅から徒歩約3分

築城主・加藤嘉明公銅像がお出迎え!東雲口登城道

築城主・加藤嘉明公銅像がお出迎え!東雲口登城道

写真:浦賀 太一郎

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リフトで楽々上がっていくお客さんを横目に見ながら歩くのは、東雲口登城道。入口には築城主の加藤嘉明公の騎馬像がお出迎え。羽柴秀吉と柴田勝家が雌雄を決した賤ヶ岳合戦で活躍し、七本槍の異名を得た勇将で、朝鮮出兵では得意の水軍で渡海し奮戦。関ヶ原合戦では徳川方に従い武功を挙げ、伊予松山20万石を拝領、松山城下の整備に邁進しました。

築城主・加藤嘉明公銅像がお出迎え!東雲口登城道

写真:浦賀 太一郎

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築城当時に整備された東雲口登城道は、瓦、木材、石材などの資材を運搬するために敷かれた道で、途中多少の段差はありますが、4本の登城道で一番登りやすい道と言えるでしょう。歴史ある道です。ロープウェイを羨まずに張り切って登りましょう!

東雲口登城道アクセス:伊予鉄城南線・大街道駅から徒歩約5分。ロープウェイ通りには美味しいグルメのお店やお土産屋さんも!

天守に一番近い!?古町口登城道はあっという間に本丸へ

天守に一番近い!?古町口登城道はあっという間に本丸へ

写真:浦賀 太一郎

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古町口登城道は、明治後期に松山城の本丸が公園として整備されたときに、県庁裏登城道と共に造られた道です。鬱蒼とした樹木の中を登る道ですが、夜間灯が整備されています。斜面に注目すると、結構な急勾配であることが分かり、松山城の堅固さを実感することができます。

天守に一番近い!?古町口登城道はあっという間に本丸へ

写真:浦賀 太一郎

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15分もかからずに天守の裏手、乾櫓に到達です。乾櫓は本壇の天守群と目と鼻の先。他の三道も歩いて15分程ですが、登り切った後に本丸の櫓群を経て天守に到達するまで更に15分程を要しますが、こちらは麓から一気に本壇へ行くことができます。さらっと本丸に行って景色を眺めたい人などにオススメです!

古町口登城道アクセス:伊予鉄道本町線・本町三丁目駅から徒歩約5分。

※2018年7月7日(土)の豪雨の影響により、古町口登城道において土砂崩れの可能性があり安全が確保されるまでの期間、通行止めとなっております。危険ですので復旧するまでは通行しないよう、よろしくお願いします。

天守に一番近い!?古町口登城道はあっという間に本丸へ

写真:浦賀 太一郎

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松山城の4つの登城道を歩けば、まだまだ語られていない松山城の魅力がたくさん見つかりますよ。頑張って歩いたからこそ、山上から望む町並みの美しさ(写真は太鼓櫓手前の広場)や、天守を始めとした櫓群への感慨もひとしおです!

松山城の基本情報

住所:愛媛県松山市丸之内1
電話番号:089-921-4873
アクセス:伊予鉄・大街道駅徒歩約5分(各登城道へのアクセスは各段落末尾に記載)
開城時間:天守 2月〜7月 9:00〜17:00、8月 9:00〜17:30、9月〜11月 9:00〜17:00、12月〜1月 9:00〜16:30(定休日 12月第3水曜日)
天守の手前、本丸広場までは5:00〜21:00(11月〜3月 5:30〜21:00)の間開放。

2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/03/24 訪問

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