“ほら吹き男爵”ゆかりの地 独・ボーデンヴェルダーへ

| ドイツ

| 旅の専門家がお届けする観光情報

“ほら吹き男爵”ゆかりの地 独・ボーデンヴェルダーへ

“ほら吹き男爵”ゆかりの地 独・ボーデンヴェルダーへ

更新日:2018/09/20 17:37

竹内 あやのプロフィール写真 竹内 あや トラベルライター

嘘だとわかっていても、つい引き込まれる――。自宅に知人を集めて、“ほら吹き話”をしていた男爵の物語が、今や世界でファンタジーとして愛されています。そんな“ほら吹き男爵”ゆかりの地、ドイツ北部の小さな町ボーデンヴェルダーへ。男爵ならではの世界に、しばし身を浸してみませんか。

ファンタジーに包まれた、ほら吹き男爵ゆかりの地へ

ファンタジーに包まれた、ほら吹き男爵ゆかりの地へ

写真:竹内 あや

地図を見る

ハーメルンからバスで約40分、南へ25qほど行ったところにボーデンヴェルダーという小さな町があります。ここはあの、“ほら吹き男爵”として知られるミュンヒハウゼン男爵ゆかりの地として有名な町。30分もあればひと周りしてしまえるほどの小さな町ですが、いたるところに男爵ゆかりの銅像などがあり、散策しているだけでも楽しい気分になってきます。

ファンタジーに包まれた、ほら吹き男爵ゆかりの地へ

写真:竹内 あや

地図を見る

バス停で降り、まずは200mほど先にある観光案内所へ。ここで、見るべきスポットが書かれた町の地図などが手に入ります。15世紀初めに建てられた聖ニコライ教会(写真)をはじめ、町内には木組みの美しい建物が100軒以上も点在。ヴェーザー河畔に沿って、遊歩道をゆったりと歩いてみるのもいいでしょう。

ファンタジーに包まれた、ほら吹き男爵ゆかりの地へ

写真:竹内 あや

地図を見る

案内所のすぐ近く、広場の脇にあるのが、あの有名な“ほら吹き話”を題材にした噴水です。

「馬に乗って水を飲ませていたのだが、馬はいつまでも飲み続けている。おかしいと思って振り向いたら、なんと馬の胴体の半分がなくなって、水はジャージャーと後ろに流れていたのだよ……。要するに、城門を駆け抜けた際にちょうど格子戸が落ちてきて、馬を二分してしまったのだね」

水飲み場でがぶがぶ水を飲む馬。ところが、その胴体からそのまま飲んだ水が流れ出している――。男爵がふと振り向き、その光景を目にした瞬間を捉えた像です。

“ほら吹き男爵”は実存した?!

“ほら吹き男爵”は実存した?!

写真:竹内 あや

地図を見る

ミュンヒハウゼンは正式名をカール・フリードリヒ・ヒエロニムス・フォン・ミュンヒハウゼンといい、18世紀ドイツに実存した人物。1720年にボーデンヴェルダーで生まれ、10代後半から12年間、軍人としてロシアへ出向しました。1750年に30歳の若さで退役した後は故郷のボーデンヴェルダーに戻り、のどかな生活を送るように。自宅に友人や知人を招いては、ワインを飲みながら戦争中の体験談を面白おかしく話して聞かせていたといいます。

男爵は語るだけで書くことは一切しなかったといいますが、彼の話を常に面白おかしく聞いていた客の一人が書きまとめ、1785年に『ミュンヒハウゼン男爵の冒険物語』として初めてイギリスで出版されました。その後、さまざまな言語に翻訳され、今では50カ国語以上となって世界の人々に愛され続けています。

“ほら吹き男爵”は実存した?!

写真:竹内 あや

地図を見る

現在、男爵の生家は市庁舎になっていて、すぐ隣にあるのが博物館。そこで彼の生い立ちや“ほら吹き話”に関する資料、これまで出版された本などを見ることができます。

ちなみに、博物館の入口で出迎えてくれるのはミュンヒハウゼン男爵。多くのイラストレーターたちによって描かれ、今では町のシンボルにもなっている“大砲の弾に乗った男爵”です。

嘘だとわかっていてもつい引き込まれる

嘘だとわかっていてもつい引き込まれる

写真:竹内 あや

地図を見る

「なかなか捕まらない足の速いウサギがいたんだよ。よく見たら背中にも4本足が付いている――。走り疲れたらクルっと寝返って違うほうの4本足で走り続けるから、まったく失速しないんだね」

「目の前に立派なシカが現れたのに、ちょうど銃弾が切れてしまっていた。仕方がないからカバンの中に入っていたチェリーの実を銃に詰めて撃ったら、見事、額のど真ん中に的中さ。シカはそのまま逃げていったが、2年後に偶然そのシカに出会ったのさ。なんと、頭に立派なチェリーの木を生やしているじゃないか。さっそく仕留めて、その夜はチェリーソースとともにいただいたよ」

嘘だとわかっていても、思わず引き込まれてしまう――。男爵の話には、時空を越えて人々を引き付ける、そんな魅力があるのでしょう。

5〜10月の毎月第1日曜には劇が、6〜9月の毎月第2、4日曜にはミュージカルが市庁舎(写真)前の広場で行われ、男爵の‟冒険物語“を楽しみに大勢の観光客がやって来ます。

面白おかしいファンタジーの世界へと誘ってくれる男爵ゆかりの地で、あなたも“ほら吹き話”にしばし耳を傾けてみませんか。

ボーデンヴェルダーの基本情報

アクセス:ハーメルンからバスで約40分。見どころはすべて徒歩圏内に点在

2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/09/12−2018/09/13 訪問

- PR -

旅行プランをさがそう!

このスポットに行きたい!と思ったらLINEトラベルjpでまとめて検索!

条件を指定して検索

LINEトラベルjpで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -