有馬温泉・元湯「古泉閣」には宿泊プランの他に日帰りプランがあります。今回は日帰りプランをご紹介します。日帰りプランは料亭「慶月」での精進料理、もしくはロッジレストラン「ラ・フォンテーヌ」でフランス料理が味わえます。どちらも温泉入浴1回がついています。
有馬温泉では金泉と銀泉の泉質の違う湯を楽しむことができます。「古泉閣」は有馬随一の湯量と良泉質を誇る自家泉源があり、金泉を直接パイプで引湯しています。お風呂は2か所あり、一つはガラス越しに広がる木々を見ながら入れる「八角堂(写真)」です。天井・柱・かまち等はすべて檜です。床は黒御影石が使われているのでとても感触が良いのです。
もう一つは「岩風呂」です。創業以来、加水・加温しない源泉掛流しで今もこんこんと湧き出ている泉源から、重厚な岩造りの湯船に新鮮な金泉が注がれています。
岩風呂や八角堂に通じる渡り廊下の左右には緑が広がっており、館内でも四季の移ろいを感じることができます。耳を澄ませば木々を渡る風の音も聞こえてきそうです。
日帰りで楽しめるお料理のうち、今回は2018年9月15日にリニューアルした精進料理の「慶月」をご紹介します。「古泉閣」の離れにある「慶月」は、日本の四季を楽しめる新しい精進懐石料理が魅力です。
まずは竹筒に入った美味しい日本酒が盃に注がれ料理がスタートします。先付け、一般的にはお通しと呼ばれる料理で、いきなり五感を刺激されるでしょう。一品一品、素材本来の味を大切にしながらも、彩りや味のバリエーションに工夫が凝らされています。
精進料理は、お肉やお魚の代わりに野菜や穀類等を工夫し調理します。そんな工夫された味を一皿で体感できる生盛膾(いけもりなます)。
お皿の上で大根けん以外、すべて混ぜ合わせて食べてください。ベースとなる豆腐のソースは、まろやかでデザートのような食感。豆腐のソースと食材が奏でる様々なハーモニーが楽しめます。最後は大根けんでお皿のソースをぬぐって食べてくださいね。
「お椀」の香り高い出汁、食材や盛り付け、この中には卓越された腕を誇る料理人の姿が見え隠れするぐらい最高の味を楽しむことができます。
しのぎのお蕎麦です。
これはもう芸術作品ですね。かなり手が込んだ作品になっており、紅葉があしらわれ季節感が溢れています。
お料理全般ですが、前後のお料理とのバランスや内容が重ならないように配慮され、手間暇かけた技で提供されております。初秋であれば、季節の松茸もでてきます。
最後はお抹茶と水物でほっこり。お庭を望みながら頂く抹茶、この上なく贅沢な空間が広がります。
「食べ物は作り立てが美味しい」温かいものは温かいまま、冷たいものは冷たいまま、そんな精神が脈々と受け継がれている精進料理の「慶月」。タイミング良く運ばれる料理に驚かされるでしょう。それはきっと「慶月」のコンセプト、「相手を思う心」が根底を流れているからです。
食後にはお庭の散策も良いですね。四季折々を楽しめる立派なお庭が広がっており、上には宿泊できるロッジもあります。
今回ご案内しました日帰りプランの精進懐石料理のほかにも、「慶月」ではランチ限定メニューなどがあります。詳しくは関連MEMOにあります「古泉閣」のホームページでご確認ください。
手軽に温泉と精進料理が楽しめる日帰りプラン、ぜひ有馬温泉・元湯「古泉閣」で楽しんでみてください。
2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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