写真:池田 みる
地図を見る今もなお多くの方が足を運ぶ「ちひろ美術館・東京」は、西武新宿線の上井草駅から歩いて7分程度でアクセスできます。
1977年に開館した「ちひろ美術館・東京」。これはいわさきちひろの死から3年後のことでした。そして、この場所は、いわさきちひろが最後の22年間を過ごした自宅とアトリエがあった場所なんです。
また、いわさきちひろの作品が見られる美術館だけでなく、世界初の絵本の美術館でもあります。懐かしいあの作品に出会えるかもしれませんよ。
写真:池田 みる
地図を見る誰もが子供の頃に出会ったことがあるであろう、いわさきちひろの絵。優しくてあたたかさのある絵の印象が残っている人も多いでしょう。その作品を展示している「ちひろ美術館・東京」ですが、実は常設展示がありません。季節や企画展により入れ替わる展示に、毎回ワクワクしてしまいます。そのため、何度訪れても楽しめるという魅力もある美術館です。
写真:池田 みる
地図を見る展示室には作品をゆっくりと見られるように、ベンチが置いてあります。また、作品の展示が一般的な美術館よりも低くなっているのです。これは、子供の目線からも楽しめるようにという心づかい。
写真:池田 みる
地図を見る生誕100年を記念した特別展「Life展」を開催中の「ちひろ美術館・東京」。ここからは、2018年10月28日まで開催されている、いわさきちひろ生誕100年「Life展」の「あそぶ plaplax」をご紹介していきます。
写真にあるのは「絵のなかの子どもたち」と題されたもので、見る人が白抜きの絵となり写りこむという作品。もちろん、自分自身が動けば、絵の中の自分も動きますよ。いわさきちひろの絵の中に入り込めるので、ぜひ体験してみましょう。
写真:池田 みる
地図を見る続いては「画机の上のあそび場」という作品です。実際にいわさきちひろが使用していたサイズの画机の上に、絵を描く道具が置かれています。その道具をよく見てください。なぜ画机にラジオ?と思いませんでしたか?実は、いわさきちひろはラジオを聞きながら絵を描いていたんです。そういった部分までこだわりが詰まった作品ですが、これにはとっても素敵な仕掛けがあるんですよ。
写真:池田 みる
地図を見るその仕掛けとは、画机に置かれた道具に触れるとわかります。これらに触れると、音楽とともにいわさきちひろの絵が浮かび上がってくるのです!パレットであれば絵の具、鉛筆であれば鉛筆で描いた絵など、道具にちなんだ絵が浮かび上がるので、ぜひ全ての道具に触れてみてくださいね。これは、小さな子供も喜ぶこと間違いなしの作品。親子で訪れる美術館としても、魅力があるんです。
さらに、その他に「絵の具の足あと」という作品があります。これは歩くと足跡のようにピアノの音と共に絵の具のにじみが浮かんでくる作品。この絵の具は8色あり、いわさきちひろが良く使用していた色なんだとか。とっても楽しい作品なので、こちらもぜひ体感してくださいね。
写真:池田 みる
地図を見る先にも紹介しましたが、「ちひろ美術館・東京」は、子供と一緒に訪れたいスポットでもあります。今回開催されている「Life展」にも子供と一緒に遊びたい展示が豊富です。その中でも「絵を見るための遊具」は必見。いわさきちひろの絵本の世界を表現した遊具で、遊んでいると絵本の中に入ったような感覚になりますよ。
写真:池田 みる
地図を見るこの遊具に表現されている絵本は、「ぽちのきたうみ」「となりにきたこ」「ことりのくるひ」の3作品。遊んでいるといろんなしかけを発見できるので、子供だけでなく大人までもワクワクしてしまいます。
写真:池田 みる
地図を見る遊具のなかで、モチーフとなったいわさきちひろの絵本を読むこともできます。「遊具のこの場所は、絵本のこの部分だね」なんて会話を楽しみながら過ごすことができますよ。期間限定の作品というのが惜しいほど、楽しめる遊具なので、ぜひお子さんがいらっしゃる方は一緒に「ちひろ美術館・東京」を訪れてみてくださいね。
写真:池田 みる
地図を見るここからは、いつ「ちひろ美術館・東京」を訪れても見られるものをご紹介していきます。
まずは「ちひろのアトリエ」です。最も製作が充実していた1972年頃のアトリエを再現しており、実際に使っていた物たちを見ることができるのです。
いわさきちひろは両利きで、書道をするときは右手、絵を描くときは左手を使っていました。なので、アトリエを見ると、左側にパレットや筆が置かれていますよね。
また、絵を描くときに影ができないように、窓の位置にまでこだわって設計していたんだとか。そして、画面左には、水彩を得意としたいわさきちひろらしく水道が設置されています。この水道には、筆を洗うためだけでなく、ある作品を制作する際、画用紙ごと水にさらし絵の具を落として完成させたというエピソードも残されています。
いわさきちひろの製作過程を垣間見ることができるアトリエなので、ぜひゆっくり時間をかけて見学してみてくださいね。
写真:池田 みる
地図を見るいわさきちひろは、庭仕事が好きでした。そのため、「ちひろ美術館・東京」にもいわさきちひろが好きだった草花が咲く庭があります。季節によって違う景色を見せてくれる庭なので、天気が良い日には、ぜひここで花を楽しむ時間を過ごしてみてくださいね。
写真:池田 みる
地図を見るちょっと一息したいというタイミングで「絵本カフェ」へと足を運んでみてはいかがでしょうか。ドリンクやスイーツだけでなく、食事メニューもあるので、ランチをすることも。
ここでおすすめしたいのが、「スコーン2種・季節のコンフィチュール添え」です。上井草駅近くにある人気お菓子店の「上井草カランドリエ」のパティシエのオリジナルスイーツ。食べ応えもありますよ。
その他にも、いわさきちひろが好きだったいちごのババロアを再現したスイーツもあります。こちらは木曜日から週末限定のメニューなので、日程があればぜひ召し上がってみてください。
写真:池田 みる
地図を見る「ちひろ美術館・東京」は小さな子供を連れてくるのにもぴったりな美術館と紹介してきました。もちろん作品を楽しむこともできますが、ここには「こどものへや」があり、小さな子供を遊ばせることができるのです。面白い鏡があったり、おもちゃや絵本も豊富なので、ママの休憩がてら寄ってみてはいかがですか?
尚、この部屋の奥には、授乳室とおむつ替えシートも完備されています。授乳時間を気にせずにいられるのも嬉しいポイントですよね。
写真:池田 みる
地図を見る世界初の絵本の美術館でもある「ちひろ美術館・東京」には、図書室もあります。ここには、3,000冊もの絵本が画家の名前順で並べられています。どの絵本も自由に読むことができるので、子供が楽しめるのはもちろんですが、大人も子供の頃に読んだ絵本を探して読んで、懐かしい時間を味わうことができますよ。
写真:池田 みる
地図を見るそしてその図書室には、「ひとことふたことみこと」というここを訪れた方たちが書いた感想ノートをまとめた本も置かれています。1977年に開館してからの「ちひろ美術館・東京」の歴史を感じられる場所でもあります。
また、現在でもこの感想ノートが置かれているので、ぜひ書いてみてはいかがですか?そして何年後かに訪れた際に、自分の書いたものが本になっているものを探し、懐かしむなんて時間を想像してみてください。素敵な思い出ができそうですね。
住所:東京都練馬区下石神井4-7-2
電話番号:03-3995-0612
アクセス:西武新宿線上井草駅徒歩約7分
開館時間:10:00〜17:00(最終入館16:30)
入館料:大人800円、高校生以下無料
休館日:月曜日(祝休日は開館、翌平日休館)
※展示替えのため臨時休館あり
※冬期休館(2/1〜2月末日)
今後の「Life展」の予定:
〜10月28日(日)「あそぶ plaplax」
2018年11月3日(土・祝)〜2019年1月31日(木)「作家で、母で つくる そだてる 長島有里枝」
※2018年12月15日(土)いわさきちひろの100歳の誕生日は入館無料
2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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