名古屋高速のすべてがわかる「ネックスプラザ」は、名古屋高速の1号楠線、黒川出入口の中にあります。出入口の中という表現を理解いただくために、黒川出入口の模型をご覧いただきましょう。
ビルを取り巻くようにループ橋がぐるぐると回っていますが、この黒川出入口は名古屋高速唯一のフルインターチェンジとなっています。名古屋高速を含めた都市高速は、入口と出口が別になっていることが多いのですが、この黒川出入口は入口も出口もひとつに集約されています。また、高速道路と一般道路の高低差を狭いエリアで解消するために、このようなダブルループの橋が造られました。
そのループ橋の中央にある建物こそが、「ネックスプラザ」がある名古屋高速道路公社ビルです。
「ネックスプラザ」の中に入ると巨大なジオラマが目に飛び込んできます。このジオラマでは、名古屋高速が作られていく工事の過程などが1/25サイズで再現されています。
1/25というサイズは、高速道路と一般道路の関係などを知るのにちょうどいいサイズで、リアル感たっぷりの見ごたえのあるジオラマです。
高速道路の下にある歩道橋から眺めているような景色は、1号楠線や3号大高線でよく見られる本物そっくりの光景です。
精密なジオラマの隣には、トンネルやETCの仕組みを紹介するコーナーがあります。トンネル内の消火設備や非常電話の実物展示、普段は徒歩で通ることができないETCレーンも設置されており、センサーでバーが開く仕組みを歩いて体感できます。
こちらは実物の大きさの交通標識の展示。ブリンカーライトは分岐用点滅灯とも呼ばれ、高速道路の分岐点に置かれています。
ブリンカーライトにはLEDライトが568個も使われており、雨天時でも見やすくなっています。
こちらは可変式速度標識。天気や道路状況に合わせて速度の表示を変えることができます。高速で走行中はあっという間に通過してしまうので、なかなかはっきりとこの標識を見る機会はありませんが、かなり大きい標識です。
ほかにも緑色の大きな出口予告標識、遮音壁、クッションドラムなどの実物が展示してあり、触って大きさや質感などを確かめることもできますよ。
子どもたちに人気のクイズコーナーもあります。名古屋高速のさまざまな工夫が子どもたちにも分かりやすいように、クイズ形式で楽しんで学べます。
大人も楽しめるのは、自分で作った名古屋高速道路のコースを、隣にあるNEX号に乗って運転シミュレーションできるというもの。
パソコン上で直線やカーブなどのパーツを組み合わせて完成させたら、なんとその作ったコースがNEX号の正面の画面に出てくるのです。
道路を作って完成させたら、NEX号に乗車。ハンドルもアクセルもブレーキも、ほとんど一般の乗用車と同じように作ってあるので、子どもたちはレーサー気分で大興奮。
スピードを出したままカーブに進入すると側壁に衝突しますし、スピードコントロールとブレーキのタイミング、また、ハンドル操作もありますので、なかなか乗りこなすには難しいNEX号。テレビ塔や名古屋城など、名古屋市内の風景も映像で出てきて、子どもも大人も楽しめます。
「ネックスプラザ」のいちばんのおすすめは、名古屋高速を24時間、365日監視している交通管制室の見学。
ガラス張りの見学スペースから見下ろすような感じでの見学。たくさんのパソコンが並んでおり、職員が情報板やカメラなどの操作をしています。
名古屋高速道路上にはたくさんのカメラが設置されており、路線全体の90%を見ることができます。そのカメラの模様が8秒おきに切り替わる巨大モニター。
どこで渋滞が起きているか、また、どこで事故が発生したかなどを瞬時に確認することができ、パトロールカーに現場へ向かうように指示を出したり、情報板に渋滞情報を表示したりします。
必要に応じて警察や消防にも出動要請をします。
カメラの映像を映し出すモニターの隣には、名古屋高速の全路線の地図があり、どの箇所で混雑しているのかが、色別に分かりやすく表示されます。混雑はオレンジ、渋滞は赤など、すぐに見て判断できる工夫がされています。
道路上にある非常電話を使う場合も、この管制室の職員につながるようになっており、どこの路線の電話からかけているかもすぐにわかります。
高速道路の管制室はなかなか見ることができないだけに、ファミリーで訪れてもお父さんが画面にくぎ付けになっていることが多いようです。
住所:愛知県名古屋市北区清水四丁目17-30
電話番号:052-919-3241
アクセス:地下鉄黒川駅1番出口から徒歩5分
2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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