まるで仏塔の森に迷い込んだかのよう!ミャンマー「カックー遺跡」

まるで仏塔の森に迷い込んだかのよう!ミャンマー「カックー遺跡」

更新日:2019/12/20 15:26

都築 空のプロフィール写真 都築 空 トラベルホリック、ときめき写真撮り
写真だけでも圧倒される仏塔の数!実際に訪れたらその光景に目を奪われること間違いありません。

その仏塔の数、なんと2478塔。静かに並ぶ仏塔の合間を歩いていると聞こえてくるのはベルの音色。まるで別の世界に迷い込んだかのような感覚に陥ります。

ミャンマーにある多くの仏塔の中でも印象的なカックー遺跡、また仏塔?と思って見逃したら後悔するかも?

パオ族が管轄するカックー遺跡

動画:都築 空

まずはカックーパゴダの様子を動画でご紹介します。

足を踏み入れると仏塔に囲まれ、鐘の音が鳴り響き、異世界に迷い込んだかのような気分になります。

パオ族が管轄するカックー遺跡

写真:都築 空

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カックー遺跡はインレー湖観光の際に多くの観光客が宿泊するニャウンシェ(Nyaungshwe)の街から70km程度南東に離れた場所にあります。

タクシーをチャーターして訪れるのが一般的。インレー湖からの場合、所要時間は1時間半〜2時間程度です。

途中、カックー遺跡やインレー湖が属するシャン州の最大の都市タウンジー(Taunggyi)を通り過ぎます。ガイドが必要な場合はこのタウンジーの街から同行してもらうことが可能です。

パオ族が管轄するカックー遺跡

写真:都築 空

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タウンジーからカックー遺跡まではパオ族が暮らすいくつかの村を通り過ぎます。パオ族の暮らしを垣間見ることができるので、移動中も退屈しません。

カックー遺跡の歴史

カックー遺跡の歴史

写真:都築 空

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最初にカックー遺跡がつくられたのはなんと紀元前3世紀のこと。インドによってつくられました。そのため、インドのレリーフも目にすることができます。

2つの大きな仏塔のうち1つは12世紀に建てられました。その他の小さな仏塔は主に16〜18世紀に建てられ、徐々に数が増えていきました。仏塔の数は2478個あります。これ以上増やすことも減らすこともしないとされているため、現在では寄付をしてもカックー遺跡内に新しく遺跡を立てることはできません。

カックー遺跡の歴史

写真:都築 空

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1975年の地震によりミャンマーの各地では大きな被害が出ました。カックー遺跡も例外ではなく、ほとんどの仏塔が壊れてしまいます。それもそのはずでもともとの仏塔はレンガでつくられており、容易に崩れてしまうものでした。崩壊を免れた仏塔もいくつかあり、最初に建てられた仏塔の入り口近くで目にすることが出来ます。

現在見ることのできる仏塔は修復されたもので、もともとのレンガ作りではなく、周りが固められ丈夫に作られています。

カックー遺跡の歴史

写真:都築 空

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さらに2016年4月の台風でも大きな被害が出てしまいます。仏塔の上の金の飾りがなくなっていたり、曲がってしまったりしているものが台風の被害によるものです。徐々に修復が進められていますが、全ての修復が完了するには時間がかかるようです。

そのように自然災害に遭い、何度も修復が施されているため、当時のままを見ることができない点は少し残念ではあります。しかし、圧倒的な数の仏塔が並ぶその姿は一見の価値があります。

カックーはもともとワックーだった

カックーはもともとワックーだった

写真:都築 空

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カックーというのは境を意味します。カックー遺跡の近くを流れている川がシャン族とパオ族の州境であったことからこの名が付けられました。

カックーはもともとワックーだった

写真:都築 空

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カックーという名前が付けられる前まで、この地域はもともとワックーという名前でした。

「豚(イノシシ)に助けられた」という意味で、シャン族の農民が探し求めていた仏像を豚が見つけたという言い伝えに基づいています。

カックーはもともとワックーだった

写真:都築 空

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カックー遺跡の中には金色の豚が祀られており、豚は神聖なものとされています。

ベルの音色を聞きながら異世界散歩

ベルの音色を聞きながら異世界散歩

写真:都築 空

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風が吹くと仏塔の上部の金の飾りのベルがシャラシャラとキレイな音色を奏でます。その音色を聞きながら仏塔と仏塔の間を歩いているとまるで別世界に迷い込んだような感覚に陥ります。

ベルの音色を聞きながら異世界散歩

写真:都築 空

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ただし、日差しが強い日には日傘をさす、水分を十分にとるなどして熱中症に気を付けてください。

ベルの音色を聞きながら異世界散歩

写真:都築 空

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入口を入って右側にある写真スポットでの撮影もお忘れなく。水面に反射する仏塔もまたとてもキレイ!あなたの旅行でのベストショットが撮れちゃうかも?

ミャンマー観光では欠かせない仏塔

ミャンマー観光では欠かせない仏塔

写真:都築 空

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ヤンゴンにある最も重要なシュエダゴンパゴダをはじめとして、ミャンマーには数多くの仏塔(パゴダ)があります。観光地として有名なバガンには3000を超える仏塔があり、地図に示されていないものも存在するほどです。

ミャンマー観光では欠かせない仏塔

写真:都築 空

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仏教の国であるミャンマーの人々にとって仏塔は信仰の場ですので、敬意を払って観光しましょう。服装も短いスカートやズボン、キャミソールは禁止されています。

ミャンマー観光では欠かせない仏塔

写真:都築 空

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また、仏塔に入る際には靴と靴下を脱がなければなりません。例外はなく、必ず裸足で入る必要があります。

ウェットティッシュなど足を拭くことができるものを持参するか、そのままの足で履いても問題のない汚れてもいいようなサンダルで訪れると良いでしょう。

ミャンマー観光ではたくさんの仏塔(パゴダ)を目にすることになると思いますが、その中でもカックー遺跡はインパクトがありおすすめです。また仏塔かと思わず、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

カックー遺跡(Kakku Pagodas)の基本情報

アクセス:ニャウンシェからタクシーで1時間半〜2時間。タウンジーからタクシーで1時間程度
営業時間:特に決まっていませんので、早朝や夜に訪問予定の場合は事前にご確認ください。
料金:エリア入場料としてUSD 3。ガイドを付ける場合はUSD 5

2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/09/11 訪問

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