恋のパワースポット!秋田・二ツ井「きみまち阪」で楽しむ秋景色

恋のパワースポット!秋田・二ツ井「きみまち阪」で楽しむ秋景色

更新日:2018/10/16 13:16

佐藤 らなこのプロフィール写真 佐藤 らなこ 総合旅行業務取扱管理者
秋田県の北部に位置する自然豊かな能代市二ツ井町にある県立自然公園「きみまち阪」は紅葉の名所です。赤や黄色に染まる美しい木々と地形を生かした雄大な景色を楽しむことができます。
また「きみまち阪」には、この地を訪れた明治天皇と皇后のロマンチックなエピソードがのこされており、お二人の仲にあやかって良縁祈願できるスポットもあります。恋のパワースポット「きみまち阪」へ紅葉狩りに出かけてみませんか。

「きみまち阪」の名前の由来とロマンチックなエピソード

「きみまち阪」の名前の由来とロマンチックなエピソード

写真:佐藤 らなこ

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「きみまち阪」は秋田県北部の能代市二ツ井町にある県立自然公園です。「きみまち阪」という名が付いたのは明治15年のこと。明治14年に明治天皇が東北巡幸でこの地を訪れ、その美しさに感動された明治天皇が、翌年に宮内省を通じて命名しました。

この東北巡幸の際に明治天皇は皇后からの手紙を「きみまち阪」で受け取り、写真の場所でお読みになりました。

※文中の「きみまち阪」の漢字表記について
正式には、「きみ」はにんべんに奚、「まち」は后

「きみまち阪」の名前の由来とロマンチックなエピソード

写真:佐藤 らなこ

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その手紙には歌がしたためられていました。
「大宮のうちにありてもあつき日をいかなる山か君はこゆらむ」(皇居の中にいても暑い日ですが、どのような山をあなたは越えていらっしゃるのでしょうか)

皇后の想いのこもった手紙は、長旅でお疲れの天皇をどれだけ癒したことでしょうか。それはまさに恋文(ラブレター)でした。

このエピソードから二ツ井町は「恋文のまち」として知られるようになり、過去には「恋文コンテスト」が行われました。「きみまち阪」にも恋に関するスポットがいくつかありますので、後ほどご紹介しますね。

「きみまち阪」の名前の由来とロマンチックなエピソード

写真:佐藤 らなこ

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「きみまち阪」は、元々は米代川の川岸にまで迫る険しい山でした。明治天皇がいらっしゃるということで、前年に地元の方々が急遽手掘りで山を切り通し、緩やかな坂道ができました。

この道の前後は、木々の間から蛇行する米代川と対岸の七座山(ななくらさん)を眺めることができ、自然が作り出す光景がとても美しいビュースポットになっています。

「きみまち阪」の見どころ!屏風岩と紅葉のコントラスト

「きみまち阪」の見どころ!屏風岩と紅葉のコントラスト

写真:佐藤 らなこ

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「きみまち阪」の紅葉は、例年10月中旬から11月上旬まで楽しむことができます。いちばんの見どころは、第1広場の屏風岩と紅葉です。広場に高くそびえ立つ岩と赤や黄色に染まる葉、合間の緑が織りなす風景は絵画のよう。

その昔ここは海の底で、長い年月をかけて溶解岩がせり出し、断崖絶壁の屏風岩ができました。白い岩肌がアクセントになり、紅葉した木々に彩りを添えています。

「きみまち阪」の見どころ!屏風岩と紅葉のコントラスト

写真:佐藤 らなこ

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屏風岩と紅葉を楽しめる第1広場は、広くて開放的。お子さんが走り回ったりするにも十分な広さなので、子連れファミリーにもおすすめです。芝生にレジャーシートを敷いてピクニック気分で紅葉観賞もできます。お手洗いもあるので、長居するにも安心です。

先ほどご紹介した明治天皇がお手紙を読まれた場所と第1広場の屏風岩周辺をゆっくり散策して30〜40分くらいです。

「きみまち阪」の鮮やかな紅葉のじゅうたんが美しい!

「きみまち阪」の鮮やかな紅葉のじゅうたんが美しい!

提供元:NPO法人二ツ井町観光協会

http://www.shirakami.or.jp/~futatsui-kankou/

第1広場の屏風岩と紅葉を堪能した後は、またひと味ちがった秋の景色を探しに歩いてみましょう。

こちらの写真は、第1広場内の恋文神社近くの道です。「きみまち阪」では、このように赤や黄色、オレンジの紅葉のじゅうたんを見られる場所があります。一面鮮やかな色に染まった地面は息をのむ美しさです。

「きみまち阪」の鮮やかな紅葉のじゅうたんが美しい!

写真:佐藤 らなこ

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第1広場から約150メートル、歩くと10分弱のところにある第2広場に行くと、今度は真っ赤なじゅうたんが現れます。燃えるような赤一色につい目が奪われてしまうことでしょう。

「きみまち阪」の鮮やかな紅葉のじゅうたんが美しい!

写真:佐藤 らなこ

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ちなみに、第2広場まで150メートルしかないのに、なぜ10分もかかるかというと、それは上り坂だからです。もしかするとちょっぴりきついかもしれませんが、それを乗り越えた人にだけ見られる景色があります!ゆっくり自分のペースで第2広場まで行ってみましょう。履きなれた歩きやすい靴でお越しくださいね。

第2広場まで行くのは大変そう...という方は、前述の恋文神社の近くにも赤いじゅうたんが広がっているところがありますので、その日のご自身の足腰と相談して、散策ルートを決めましょう。

カップルにおすすめ!紅葉の時期こそ訪れたい「きみまち阪」

カップルにおすすめ!紅葉の時期こそ訪れたい「きみまち阪」

写真:佐藤 らなこ

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明治天皇と皇后のエピソードから恋のパワースポットにもなっている「きみまち阪」は、デートスポットとしてもおすすめ!

まずはこちらの「きみまちの鐘」にぜひお立ち寄りください。記念撮影用に設置されたハート型のモニュメントですが、愛する人とこの鐘を鳴らせば幸せになれるそうですよ!人気スポットなので、順番待ちの列ができていることもあります。

カップルにおすすめ!紅葉の時期こそ訪れたい「きみまち阪」

提供元:NPO法人二ツ井町観光協会

http://www.shirakami.or.jp/~futatsui-kankou/

ハートからのぞく「きみまち阪」の紅葉の美しさも格別です。カップルのみならず、ご夫婦やご家族で美しい景色を眺めながら、末永い幸せを願うのにも最高の場所です。鐘を鳴らした後には、思い出の1枚を残すこともお忘れなく!

まだまだある!「きみまち阪」の恋のスポットで良縁祈願

まだまだある!「きみまち阪」の恋のスポットで良縁祈願

写真:佐藤 らなこ

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恋のパワースポット「きみまち阪」には良縁祈願ができるスポットが他にもあります。お願いごとがある方は全部まわっちゃいましょう。

次にご紹介するのは、写真の「恋文神社」です。夫婦杉の奥に見えるとても小さなお堂がその神社で、恋愛成就や夫婦円満にご利益があるそうです。こちらでは、ハート型の絵馬を奉納することもできます。絵馬(1枚300円)は第1広場の「きみ恋カフェ」で購入しましょう。

※「きみ恋カフェ」では飲み物や食べ物の提供もありますが、営業日および時間が限られています。お出かけ前に関連MEMOのリンク先からご確認ください。

まだまだある!「きみまち阪」の恋のスポットで良縁祈願

提供元:NPO法人二ツ井町観光協会

http://www.shirakami.or.jp/~futatsui-kankou/

最後にご紹介するのは、こちらの「恋文ポスト」です。毎年4/1〜11/30の期間中、郵便局員さんが回収に来る普通のポストなんですが、ここに手紙を投函すると、願いが叶うそうですよ!投函された手紙にはハート型の消印が押されて、お相手に届きます。あなたの想いを「きみまち阪」のこのポストから大切な人へ送ってみませんか。

紅葉はもちろんのこと、周辺の美しい自然景観や恋のパワースポット等の見どころがたくさんある「きみまち阪」へぜひお越しください。

きみまち阪県立自然公園の基本情報

住所:秋田県能代市二ツ井町小繁
電話番号:0185-73-5075(二ツ井町観光協会)
アクセス:
<車の場合>二ツ井・白神I.Cから約10分
<公共交通機関利用の場合>JR二ツ井駅からコミュニティバスに乗車し「きみまち阪」で下車。バス停から徒歩すぐ
※バスは本数が少なく、日祝日は運休ですので、ご注意ください。

2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。


掲載内容は執筆時点のものです。 2017/10/28 訪問

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