「丸火自然公園」は、新東名高速道路・新富士ICから県道24号を経由し約30分の場所。富士山麓の南斜面、天然の雑木林の中にあります。
公園は、できる限り自然の静寂の中で散策が楽しめるように配慮されており、万葉コース・冒険コースなどの遊歩道が設けられています。3つあるコースは、それぞれ、距離が異なっており、時間や体力を考えながら歩くことができますよ。
どのコースを歩いていいか迷った時は、万葉コースがお勧めです。道幅が広くて歩きやすく、約2kmのコース沿いに、万葉集に因んだ100種以上の植物が植えられていて、紅葉と一緒に多様な植物も鑑賞できる一石二鳥のコースです。
ここは人工的に作られた公園とは違って、自然の森の中にあるので、植物の種類が豊富。様々な木が生い茂っています。
杉などの常緑樹に交じって、赤く色鮮やかなイロハモミジなどが引き立つように生えています。公園の中で突如出会う紅葉は、思わず息を飲んでしまうような美しさ。自然の中で、生き生きとたくましく生えていて、まるで木からエネルギーを頂けるかのようです。
時折、風が木を揺すると落ち葉が舞い落る風流な光景や、野鳥などのさえずりを聞きながら、誰にも邪魔されずに紅葉狩りをすることができるのはここならでは。空気がとても新鮮で、木々や自然と対話できる空間が広がっています。
富士見ヶ池では、水面に映し出される幻想的な紅葉や、池に浮かぶ落ち葉など、季節感たっぷりな眺めも見逃せません。
公園の大地は、約1100年前に噴火した富士山の寄生火山の一つから流れ出た「大渕丸尾(おおぶちまるび)溶岩流」と呼ばれる大地の上にあります。そのため、公園ではかつての富士山の噴火活動跡が見られ、ここの魅力の一つとなっています。
ぽっかりと空いたこちらの穴は「溶岩樹型」と呼ばれる穴。これは、流れ出た溶岩が富士山の麓の森林を飲み込んだ時、木が溶岩に飲み込まれて燃え尽きた跡です。
1000度以上の高熱で、ドロドロに溶けたマグマが流れ、そのまま冷えて固まった剥き出しの溶岩跡など、公園の遊歩道のいたるところで見られます。自然の驚異を感じることもできますね。
固まった溶岩流がゴツゴツとして歩きにくい箇所があるので、スニーカーなど歩きやすい靴で訪れるのがいいでしょう。
公園には、展望台や名物の巨大あり地獄などのアスレチック遊具も揃っています。親子で一緒に遊べて、小さなお子様がきっと喜ぶこと間違いなし。紅葉に飽きてしまったお子様は、お役立ちのポイントかも知れません。
丸火自然公園は、富士山の大自然を堪能しつつ、紅葉をも満喫できるスポットです。園内に広場があるので、お弁当を持参してもOK。また、キャンプ場などの宿泊場所もあるので、泊まりで訪れてじっくり紅葉を堪能されてみてはいかがでしょうか?
住所:静岡県富士市大渕10847-1
電話番号:0545-35-1697(富士市立少年自然の家)
(指定管理者制度を導入しており、問い合わせやキャンプの予約もここで受け付けています)
開園時間:終日開放
入園料:無料
駐車場:無料
2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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