三重「神島」ウォーキングで小説『潮騒』の舞台を訪ねよう!

| 三重県

| 旅の専門家がお届けする観光情報

三重「神島」ウォーキングで小説『潮騒』の舞台を訪ねよう!

三重「神島」ウォーキングで小説『潮騒』の舞台を訪ねよう!

更新日:2018/10/04 17:17

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者

三重県の鳥羽湾に浮かぶ「神島」は、三島由紀夫が純愛小説『潮騒』の舞台として描いた島です。1954年(昭和29年)に『潮騒』が刊行され、同年に映画化されて以降、これまでに5回の映画化がなされ、いずれも神島でロケが行われました。八代神社、神島灯台、監的哨跡など、物語の舞台は今も残っています。「恋人の聖地」にも認定され、素敵なスポットがいっぱいの『潮騒』ゆかりの地をのんびりとめぐってみませんか?

神島へのアクセスと島旅満喫のお得な周遊乗船券のご紹介

神島へのアクセスと島旅満喫のお得な周遊乗船券のご紹介

写真:モノホシ ダン

地図を見る

神島へはJR・近鉄鳥羽駅から、徒歩で約7分の佐田浜にある「鳥羽マリンターミナル」から鳥羽市営定期船が出ています。定期船は、鳥羽市の神島、答志島、菅島、坂手島の4島6港と、鳥羽本土を結んでいて、移動手段のほか、生活必需品の輸送手段として、住民の生活をささえる重要な交通手段となっています。

鳥羽マリンターミナルの外観は、真珠のネックレスをイメージしたフォルムで、建物内部にはホールや海が眺められるデッキ、カフェスペースもあり、定期船乗り場としての利用だけでなく、ゆっくりとくつろぐこともできます。

神島へのアクセスと島旅満喫のお得な周遊乗船券のご紹介

写真:モノホシ ダン

地図を見る

鳥羽マリンターミナルから神島までは、経由便を含めて、1日に4往復の定期船があり、所要時間は、直行便が片道約30分、答志島などへの経由便が片道約40分です。乗船料は、大人片道730円です。(2018年10月現在)。

ほかにお得な乗船券としては、周遊乗船券(大人1460円)があります。これは、鳥羽湾に浮かぶ3つの離島への定期船が乗り放題となるもので、有効期間はなんと4日間。少し欲張りして、ほかの島旅も満喫したいという方にオススメです。ただし、鳥羽に下船した場合は再乗船できません。乗船ルールなど、詳しくは、関連MEMOをご覧ください。

神島へのアクセスと島旅満喫のお得な周遊乗船券のご紹介

写真:モノホシ ダン

地図を見る

神島は、鳥羽港の北東14kmの海上に浮かぶ、周囲約4km、人口約300人の島で、最高峰は灯明山(171m)です。古来より神の支配する島と信じられ、小説『潮騒』の作品中では、歌島(うたじま)とされています。

神島は三島文学『潮騒』の地

神島は三島文学『潮騒』の地

写真:モノホシ ダン

地図を見る

神島へ就航しているのはすべて双胴高速船で、船内は椅子席のみ、バリアフリー対応のトイレを備えています。船内後方のらせん階段を上って、後部デッキから鳥羽湾の美しい風光を楽しむこともできます。

神島は三島文学『潮騒』の地

写真:モノホシ ダン

地図を見る

神島漁港は島の西部にあって、定期船乗り場のすぐ近くに“三島文学潮騒の地”と書かれた、「潮騒公園」があります。1953年(昭和28年)、神島を訪れた三島由紀夫は、魚協組合長の寺田宗一さん宅に宿泊しながら島中を取材してまわり、純愛小説『潮騒』を書き上げました。

『潮騒』は、島の美しい自然や素朴であたたかな人々の暮らしを背景に、海女の「初江」と漁師の「新治」という若い二人を描いた純愛小説です。潮騒公園では、三島由紀夫と『潮騒』の舞台が写真入りパネルて紹介されています。

神島は三島文学『潮騒』の地

写真:モノホシ ダン

地図を見る

神島漁港にある「船揚場前」は、漁から帰った船を市場で漁獲を移してから揚げるところで、『潮騒』の中では、新治が最初に初江を見初めた場所として描かれています。

神島おすすめの昼食場所は

神島おすすめの昼食場所は

写真:モノホシ ダン

地図を見る

神島での昼食は、神島漁港から徒歩約1分のところにある旅館「山海荘」(写真の左の白い建物)でいただきましょう。神島漁港は絶好の釣りポイントで、ウキ釣りからルアー釣りまで様々な釣りを楽しむことができます。釣れる魚もクロダイ、グレ、スズキ、メバル、アジ、サバ、カサゴなどバラエティに富んでいます。

神島おすすめの昼食場所は

写真:モノホシ ダン

地図を見る

山海荘のレストランでは、名物の「タコ飯」がリーズナブルな値段でいただくことができます。

<山海荘の基本情報>
住所:三重県鳥羽市神島町75
電話番号:0599-38-2032
アクセス:神島漁港から徒歩約1分

神島おすすめの昼食場所は

写真:モノホシ ダン

地図を見る

昼食が済んだら、『潮騒』の舞台のウォーキングを楽しみましょう。モデルコースは、潮騒公園→洗濯場→八代神社→神島灯台→監的哨→ニワの浜→潮騒公園と歩いて約2時間です。

洗濯場にむかう途中には「時計台跡」があって、かつては唯一この時計が島の時間を刻んでいました。

『潮騒』ウォーキングに出発しよう

『潮騒』ウォーキングに出発しよう

写真:モノホシ ダン

地図を見る

三島由紀夫が滞在した寺田さん宅前にある「洗濯場」は、1979年(昭和54年)に、答志島からの海底送水管が完成する前に、貴重な水を大切に使うための洗濯場だったところです。洗濯の水は、島の中央部を流れる表流水を利用していました。

『潮騒』のなかでは、昔の洗濯場の様子が生活感豊かに描写されていて、海女たちのコミュニテイの井戸端会議の場所になっています。

『潮騒』ウォーキングに出発しよう

写真:モノホシ ダン

地図を見る

214段の石段を登ったところにある「八代神社」は、伊勢湾を航行する船乗りたちに古くから崇敬されている日本神話の海の神様“綿津見命(わだつみのみこと)”が祀られています。石段の途中から振り返ると、美しい海の景色が見下ろせます。

『潮騒』でも、島でもっとも景色の美しい場所のひとつとして描かれ、新治が美しい花嫁を授かるように、初江は新治の航海の無事を祈る場所として登場します。

『潮騒』ウォーキングに出発しよう

写真:モノホシ ダン

地図を見る

「神島灯台」は、1910年(明治43年)に点灯された、日本で最初に白熱電灯を使用した電気式灯台で、海の難所である伊良湖水道を見守ってきました。1998年(平成10年)には、“日本の灯台50選”にも選ばれています。また、ロマンチックなプロポーズにふさわしい場所として「恋人の聖地」に認定されています。

『潮騒』では、愛を成就させた新治と初江の心情が描かれています。

『潮騒』のクライマックスの舞台「監的哨跡」

『潮騒』のクライマックスの舞台「監的哨跡」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

神島は、三重県最東端の島です。神島灯台の手前から監的哨跡までは、進行方向の左手に伊良湖水道の絶景が広がります。伊良湖水道を挟んで、対岸の愛知県の渥美半島の伊良湖岬までは、わずか約3.5kmの距離です。

自然歩道からは、同じく日本の灯台50選の白亜の伊良湖岬灯台や、航路管制の伊勢湾海上交通センターを視認することができます。なお神島は、鷹の仲間であるサシバや、翅の模様が鮮やかな大型の蝶のアサギマダラの絶好の観察ポイントになっています。どちらも秋になると渥美半島から南下してくるので、秋に神島を訪れたなら記憶に留めておきましょう。

『潮騒』のクライマックスの舞台「監的哨跡」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

『潮騒』のクライマックスに登場する「監的哨跡」は、1929年(昭和4年)旧陸軍が、伊良湖から試射弾訓練の着弾点を確認するために建てられた二階建ての鉄筋コンクリート造りの建物です。屋上からは、伊良湖岬や島南端の弁天崎、伊勢湾などが一望できます。

『潮騒』では、嵐に見舞われた新治と初江が、監的哨の中で焚き火を挟んで向き合い、お互いの愛を確かめ合うクライマックスシーンに登場します。

『潮騒』のクライマックスの舞台「監的哨跡」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

「ニワの浜」は、弁天岬の東側にある小さな入り江を抱いた浜で、左手には、切り立った石灰岩のカルスト地形がそびえ立っています。神島のカルスト地形は、志摩半島地方では貴重な自然の造形で、鳥羽市の天然記念物に指定されています。『潮騒』では、ニワ浜の情景が詳細に描写されています。自然歩道は、ニワ浜を過ぎると、八畳岩から古里の浜に出て、そこから山中を通って潮騒公園に戻ることができます。

もし、帰りの船までに時間があるようでしたら、高台にある桂光院を訪れてください。ここからは神島集落と海の風景を楽しむことができます。

このように神島は、三島由紀夫も魅了された美しい自然と、美味しい海鮮物を味わうことのできる贅沢な島です。『潮騒』のことはあまり知らないという方もぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。

神島の基本情報

住所:三重県鳥羽市神島町
電話番号:0599-25-3019(鳥羽市観光協会)
乗船料:大人片道730円、小人片道370円
アクセス:佐田浜(鳥羽マリンターミナル)から鳥羽市営定期船で約30分

2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/09/24 訪問

- PR -

条件を指定して検索

LINEトラベルjpで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -