写真:咲田 みつる
地図を見る地獄のぞきは千葉県屈指の名所ですが、この下の森がどうなっているのか気になりませんか?鋸山はかつて房州石の採石場でした。絶壁群は森に数多く存在し、壁の最大垂直面は96mと言われています。
写真:咲田 みつる
地図を見るかつて切り出した石を運んだ通路です。壁面は苔むし、秘境感が漂います。
写真:咲田 みつる
地図を見る昭和後期に役割を終えた機械も、そのまま残されており、ここだけ時間が止まったかのような空間です。こうした廃墟感も観光資源となっています。
写真:咲田 みつる
地図を見る圧巻なのが通称「ラピュタの壁」。日本寺の北口管理所のそばにあります。この写真は手すり付きの展望台から撮ったものですが、スリル満点です。複雑に入り組んだ構造が、「天空の城」を思わせます。
写真:咲田 みつる
地図を見る観音洞窟と呼ばれるこの石切り場は、現在は立ち入り禁止ですが、奥へ奥へと続く迷宮が何ともミステリアス。名前の由来となっている観音様も壁面にひっそり隠れています。メインルート(関東ふれあいの道)にあるものの、付近はうっそうとした森で、まるで本物の迷宮に迷い込んだような非日常感があります。
写真:咲田 みつる
地図を見る通称「岩舞台」と名付けられたこの石切り場は、メインルートからやや奥まった場所にあるにも関わらず、イベントにも使用される大広場です。テラス状に張り出した部分には、階段を使って登ることができ、岩舞台というネーミングに納得できる構造です。
写真:咲田 みつる
地図を見る有名な地獄のぞきは山頂付近にあります(日本寺境内であるため、拝観料が必要)。ロープウェイや車(有料道路)で一気に地獄のぞき付近まで行くこともできるのですが、そうするとお寺の外のラビリンスには出会えません。時間がゆるすなら、片道だけでも歩いてみましょう。(ハイキングの服装は必要・ヒールやサンダルは不向きです)
尾根を境にして、北側が富津市・南側が鋸南町です。ハイキングコース沿いに見どころとなるラビリンスが多く存在するのは、富津市側。したがって富津市側のJR浜金谷駅側からのルートがおすすめです。
写真:咲田 みつる
地図を見る必ず観光案内所でハイキングマップを手に入れましょう。推奨ルートは「観月台コース」または「車力道コース」です。所要時間はいずれも健脚なら60分ほど、ゆっくり休憩しながらだと90分ほどです。(他コースは上中級者向け)
「観月台コース」は、JR浜金谷駅-JR保田駅間の約8.4kmを結ぶ「関東ふれあいの道-東京湾を望む道」の一部です。すべて歩き通すと、山の反対(鋸南町)側に下りることになります。地獄のぞきを目指すには、コース途中で「日本寺北口管理所」への分岐を見逃さずに進む必要があります。しかし随所に上記のような道案内がありますので、まず迷うことはありません。
写真:咲田 みつる
地図を見る浜金谷駅からJRの高架をくぐってしばらく進むと、上の写真のような分岐に出会います。真ん中の長〜い石段が「観月台コース」の登山口。最初の石段の登りこそきついものの、そのあとは道案内に従えば、まず迷うことはありません。
左に進んだ場合、「車力道コース」登山口に至ります。かつて房州石を港まで運び出した産業道ですので、随所にその歴史の面影を見ることができます。
おすすめは「車力道コース」で登って、日本寺で地獄のぞきを楽しみ、その後「観月台コース」で下る、というコースです。
写真:咲田 みつる
地図を見る車力道コースで登った場合、関東ふれあいの道への合流にひと癖ありますので解説します。観月台との分岐から30〜40分ほどで車力道の終点に達します。そこでそそり立つ断崖絶壁に出くわします。かなり急斜面なので、仰ぎ見るような感覚です。
写真:咲田 みつる
地図を見るここは車力道の終点であると同時に、「関東ふれあいの道」との合流ポイントです。日本寺の地獄のぞきを目指すには、写真右手の白いコートの男性の向いている方向へ進みましょう。初めて訪れた人は、この右側の分岐を見落として、左手に進んでしまいがちです。
一方で、写真左手の赤いコートの女性の進行方向へ向かうと、「東京湾を望む展望台」及び「鋸山山頂」方面になります。「東京湾を望む展望台」は、鋸山の見どころの1つですが、地獄のぞきとは全く別の場所です。展望台まで行ってから間違いに気づいて引き返すと、30分くらいのロスになり、本当の迷宮入りになってしまいます。
写真:咲田 みつる
地図を見る右手の分岐は、生い茂った草むらに埋没して見えなくなっていることもあります。入り口はわかりづらいですが、足元は整備されていますのでご安心を。ここに分け入ったらすぐに、苔むした石の通路や、断崖絶壁群が待っています。
車力道コース終点から日本寺北口へ向かう際の見どころの順序としては、観音洞窟→岩舞台(袋小路なのでルートに戻る)→(観月台コースと合流)→ラピュタの壁→日本寺北口です。ここでしか味わえない非日常を、存分に楽しんでください。
住所:千葉県安房郡鋸南町鋸山
電話番号:0470-55-1103
アクセス(登山の場合):JR内房線「浜金谷」駅または「保田」駅より徒歩約90分
2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
咲田 みつる
松山市出身。10代〜20代は父の転勤や自身の進学・就職で引っ越しをたくさん経験しました。得意分野は「関東甲信越の花と絶景」&「ハイキングコースの紹介」。【花と絶景】花の見頃に対しての執着心が強く、友人…
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