招き猫たちと紅葉を愛でる秋!東京・井伊家菩提寺「豪徳寺」

| 東京都

| 旅の専門家がお届けする観光情報

招き猫たちと紅葉を愛でる秋!東京・井伊家菩提寺「豪徳寺」

招き猫たちと紅葉を愛でる秋!東京・井伊家菩提寺「豪徳寺」

更新日:2018/10/24 16:56

織笠 なゆきのプロフィール写真 織笠 なゆき トラベルライター、御朱印収集家、狛犬愛好家

招き猫発祥の地として伝説が残る、東京都世田谷区の豪徳寺。彦根藩主であった井伊家の菩提寺であり、ゆるキャラ「ひこにゃん」のルーツとしても知られています。
この豪徳寺、四季折々に花や緑に癒されることができますが、特に秋の紅葉シーズンがとても美しいことをご存知でしょうか。一つ一つに趣のある伽藍と、招き猫が並ぶ"招福猫児奉納所"。そこに紅葉が彩りを添える、秋の豪徳寺についてご紹介します。

秋、美しく紅葉に染まる豪徳寺

秋、美しく紅葉に染まる豪徳寺

写真:織笠 なゆき

地図を見る

大谿山豪徳寺(だいけいざんごうとくじ)は、1480年(文明12年)、世田谷城主・吉良政忠が伯母の菩提を弔うために建てた庵「弘徳院」がもととなっており、この地も世田谷城の主要部であったといわれています。開山時は臨済宗でしたが、1584年(天正12年)、中興開山の際に曹洞宗に改められ、今に至ります。

写真は、山門をくぐってすぐに出迎えてくれる香炉の上の狛犬。風格のある佇まいです。

秋、美しく紅葉に染まる豪徳寺

写真:織笠 なゆき

地図を見る

秋の豪徳寺では、赤や黄色、オレンジなど、あたたかみのある色に染まった木々が出迎えてくれます。ただ色合いが美しいだけでなく、寺院ならではの建物や設備に彩りが添えられ、とても絵になる風景がそこかしこに見られます。

秋、美しく紅葉に染まる豪徳寺

写真:織笠 なゆき

地図を見る

住宅街の中にあり、見どころ豊富ながら静かでゆったりとした時間を過ごすことができる豪徳寺。最寄り駅は東急電鉄世田谷線の「宮の坂駅」ですが、小田急電鉄小田原線の「豪徳寺駅」から地元の商店街を散策しながら訪れるのもおすすめです。

江戸の趣を今に伝える建築物

江戸の趣を今に伝える建築物

写真:織笠 なゆき

地図を見る

香炉の後ろにそびえる仏殿は、1677年(延宝7年)に建立されたもの。黄檗宗の建築様式の影響が見られたり、絵様肘木(彫刻による装飾を施した肘木)などの日本では珍しい技術が使われていたりと、建築史的にも貴重な建物となっています。

江戸の趣を今に伝える建築物

写真:織笠 なゆき

地図を見る

寺務所の正面には、小さいながらも風格のある赤門が。これは、桜田門のあたりにあった彦根藩井伊家の上屋敷から移築したものと伝えられています。赤門と紅葉の赤が織りなす風景は、秋ならでは。井伊家を訪ねるような気分で、近くで見上げてみてはいかがでしょうか。

招き猫発祥の地

招き猫発祥の地

写真:織笠 なゆき

地図を見る

豪徳寺は招き猫発祥の地と伝えられていますが、それにはこんな物語があります。

1633年(寛永10年)から明治時代初頭まで、世田谷領は彦根藩が領有していました。ある日、彦根藩2代藩主の井伊直孝が鷹狩りの帰りに「弘徳院」の前を通りかかった際、お寺で飼われていた一匹の白猫が手招きをしたのだとか。

猫に誘われて寺に入ると突然の雷。白猫のおかげで雷雨を避けられ、和尚のありがたい法話を聞くことができたと感激した直孝は、この寺を井伊家の菩提寺と定め、伽藍を整備したのだそうです。直孝が亡くなると、その戒名「久昌院殿豪徳天英大居士」にちなみ、寺号は「豪徳寺」へと変わりました。

招き猫発祥の地

写真:織笠 なゆき

地図を見る

寺の再興につながるご縁を招いてくれたとして、この白猫は豪徳寺境内の「招福殿」に「招福観音」として祀られています。「招福殿」の隣には「招福猫児奉納所」があり、役目を終えたたくさんの招き猫たちが奉納され、にぎやかに並んでいます。

周辺の木々が色づく秋は、まるで招き猫たちが紅葉狩りを楽しんでいるかのような風景に出会えますよ。

招き猫発祥の地

写真:織笠 なゆき

地図を見る

豪徳寺の招き猫は「招福猫児(まねきねこ)」と呼ばれ、小判などを持たずに右手で手招きしているのが特徴です。寺務所で大小様々なサイズのものを買い求めることができます。

彦根藩のあった滋賀県彦根市では、豪徳寺の白猫に「井伊の赤備え」にちなんで赤い兜をかぶらせたデザインの、「ひこにゃん」というキャラクターをマスコットにしています。「ひこにゃん」は、ゆるキャラグランプリ初代チャンピオン(記名投票部門)に輝くなど全国的にその名を馳せ、愛され続けています。

三重塔で猫探しという楽しみも

三重塔で猫探しという楽しみも

写真:織笠 なゆき

地図を見る

美しい三重塔は、平成18年落成と意外と新しいもの。もちろん秋の風景によく映えます。この三重塔、実はよく見てみると猫の彫刻がいくつも施されているんです。近づいたり双眼鏡を使ったりして、よく探してみてくださいね。

歴史を偲ぶ、井伊家の墓所

歴史を偲ぶ、井伊家の墓所

写真:織笠 なゆき

地図を見る

井伊家代々の墓所は、三重塔の奥、塀で囲まれた一角にあります。紅葉の眺めを楽しめるのはこの入り口のお地蔵さまのあたりまで。塀の向こうは静謐でひっそりとした空間です。

ここには、豪徳寺を菩提寺と定めた2代井伊直孝や、桜田門外の変で命を落とした13代井伊直弼など、江戸で生涯を終えた藩主や家族などが葬られています。譜代大名の筆頭として将軍のそばに仕えた彦根藩井伊家の墓所。滋賀県の彦根市や東近江市にある墓所とあわせて、国史跡に指定されています。

入り口付近の案内板に、どのお墓が誰のものなのかが記載されていますので、位置を確認して手を合わせてみてはいかがでしょうか。

豪徳寺の基本情報

住所:東京都世田谷区豪徳寺2丁目24-7
電話番号:03-3426-1437
アクセス:東急電鉄宮の坂駅から徒歩約5分、または小田急電鉄豪徳寺駅から徒歩約12分
紅葉の見頃:11月下旬頃

2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/11/27 訪問

- PR -

条件を指定して検索

LINEトラベルjpで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -