細い路地が重なりあう南伊「チステルニーノ」は丘の上の白い迷路

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細い路地が重なりあう南伊「チステルニーノ」は丘の上の白い迷路

細い路地が重なりあう南伊「チステルニーノ」は丘の上の白い迷路

更新日:2018/10/12 14:40

ケイコ ソリーノのプロフィール写真 ケイコ ソリーノ プーリア旅コーディネーター、チーズ教室主宰

イタリア半島をブーツに例えると「かかと」にあたるのがプーリア州。州中部のイトリア谷に面するひとつの町がチステルニーノです。
この町の旧市街は細い路地が交差する白い迷路。どこを撮っても絵になる幻想的な景色が続きます。「イタリアの美しい村百選」に選ばれたその美しさは一見の価値あり!そして、州内では「肉の町」としても有名です。目にもお腹にもうれしいこの町で非日常の”白い世界”に迷い込んでみませんか?

イトリア谷を臨む丘の上の白い町

「チステルニーノ」は、南イタリア・プーリア州ブリンディジ県にある人口約1万2,000人の小さな町。州中部のイトリア谷に面し、標高393メートルと丘の上にあります。町の高台にあるガリバルディ広場からは谷を見下ろす雄大なパノラマが広がります。

イトリア谷を臨む丘の上の白い町

写真:ケイコ ソリーノ

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町の名前は、近郊の街オストゥーニの向かいを意味するラテン語が由来です。町の歴史は紀元後1000年頃にはじまったと言われ、チステルニーノの名前が残された歴史上最初の書物として1180年2月のモノポリ司教の教書が残されています。

町の見どころは旧市街に集まり、いくつもある教会や広場を眺めながら、途中には地元のおじいちゃん達がおしゃべりを楽しむ穏やかな日常を垣間見ることができます。

イトリア谷を臨む丘の上の白い町

写真:ケイコ ソリーノ

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マッツィーニ広場から旧市街へ入るピッチェン(方言で「小さい」の意味)門の左側には「イタリアの美しい村百選」に選ばれた証明である、赤字の看板が堂々と掲げられています。

ここから先にいよいよ!唯一無二の白い世界が広がっています。細い路地が交差しては再び分かれる白い迷路。一緒に迷い込んじゃいましょう!

イトリア谷を臨む丘の上の白い町

写真:ケイコ ソリーノ

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行けども行けども続く白い世界

ひとたび旧市街に入ると、そこには白い風景がつづきます。旧市街はエリア別にこの土地の方言で5つの名前が付けられています。

ピッチェン門に接する2つの地区。島を意味する「L’Isule」と若い女性を意味する「Sche’edd」。そして、ピッチェン門とは反対の入口にかつてあった大門に接していた2つの地区。古い町を意味する「Be’re Vecchie」と、ぬかるんだ土地を意味する「U Pante’ne」。16世紀から城壁の外に発達した裕福な一族の屋敷が建つ、郊外地区を意味する「U Bu’rie」です。

行けども行けども続く白い世界

写真:ケイコ ソリーノ

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城壁に囲まれた旧市街は、細い路地と急勾配の階段がどこまでも続く迷路のような空間。おとぎの国に迷い込んだ感覚に陥ります。カメラ片手に何時間でも滞在したくなる、そんな不思議な魅力をもっています。

行けども行けども続く白い世界

写真:ケイコ ソリーノ

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時折、白い町並みのなかに生活感漂う小物がちらりと顔をのぞかせ、ここがテーマパークではなく、きちんとした“町”であることを再認識させられます。

行けども行けども続く白い世界

写真:ケイコ ソリーノ

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旧市街にある広場と塔、教会

まず最初にご紹介する旧市街の見どころが、「ヴィットリオ・エマヌエーレ3世広場」。別名“時計塔の広場”と呼ばれ、この町のシンボルのひとつになっています。広場にある時計塔は1850年にアルベロベッロ出身の技術者クッリ氏が設計。周辺にはカフェやレストランがあり、夜遅くまで賑わう旧市街の中心地です。

旧市街にある広場と塔、教会

写真:ケイコ ソリーノ

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「トッレ・グランデ」(大きな塔の意味)は、かつて町への正式な入り口であり、現存しない大門の横にあった塔。正式名称はノルマンノ・スヴェヴォ塔です。高さは18メートル、頂上には小さな聖ニコラ像が飾られています。幾度となく形が変えられ、現在の姿は1995年に手が加えられたものです。現在、この塔は展示や文化イベントのスペースとして利用されています。

旧市街にある広場と塔、教会

写真:ケイコ ソリーノ

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ピッチェン門のそばにある「聖ルチア教会」は、17世紀に建てられた小さな教会です。入口は2つあり、正面扉の上には採光用の丸いバラ窓、側面扉の上には聖ルチア像が描かれたニッチがあります。内部には小さな礼拝堂がひとつ。礼拝堂の後陣では18世紀に描かれた見事なフレスコ画を、礼拝堂の左側には張り子でできた聖ルチアの像をみることができます。

旧市街にある広場と塔、教会

写真:ケイコ ソリーノ

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中世の貴重な彫刻がある聖母教会

町の守護聖人のひとり聖ニコラを奉り、町で一番美しい教会といわれる「パタラの聖ニコラ聖母教会」は15世紀にバシリウス派修道士によって建てられました。今までに何度となく改修が行なわれ、現在のファザードは1848年にそれまでのロマネスク様式からネオクラシック様式に変えられたものです。ちなみに、パタラとは聖人の生誕地の名です。

中世の貴重な彫刻がある聖母教会

写真:ケイコ ソリーノ

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内部は三廊式で、見事な彫刻で飾られた柱頭をもつ柱群で区切られています。中央祭壇には木製の聖ニコラ像が飾られています。

右廊にはどちらも丸天井がついた2つの礼拝堂があります。入口に近い手前の礼拝堂には中世の時代に“南イタリアのミケランジェロ”と評されたステファノ・ダ・プティニャーノが16世紀に彫った「ピエタの像」があります。

中世の貴重な彫刻がある聖母教会

写真:ケイコ ソリーノ

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そして、2つの礼拝堂の間にこの教会で一番貴重とされている、ステファノ・ダ・プティニャーノの「寄進者と子を抱く聖母」(1517年作)の彫刻があります。

中世の貴重な彫刻がある聖母教会

写真:ケイコ ソリーノ

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この町でいただくのは美味しいお肉!

チステルニーノは州内でも有名な肉の町!旧市街のいたるところに美味しい肉料理が食べられる「ロスティッチェリア」と呼ばれる肉料理専門店が軒を連ねます。

この町でいただくのは美味しいお肉!

写真:ケイコ ソリーノ

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特に有名なのが、豚の首の肉で羊乳チーズを巻いた「ボンベッテ」(小さな爆弾の意味)。毎日、肉屋のかまどではこの肉料理がたくさん調理されます。名前の由来は肉が巻かれた形と口のなかに瞬間的に広がる美味しさからだといわれています。

この町でいただくのは美味しいお肉!

写真:ケイコ ソリーノ

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オススメの肉料理専門店は、ヴィットリオ・エマヌエーレ3世広場そばの「Rosticceria L’Antico Borgo」。このレストランのように夜のみ営業するお店がほとんどのため、ランチで訪れたい場合は必ず事前に確認しましょう。

<Rosticceria L’Antico Borgo>
住所:Via Tarantini 9, 72014 Cisternino
電話番号:+39-080-444-6400
営業時間:18:30〜24:00
定休日:日曜日(夏のバカンスシーズンは休みなし)

この町でいただくのは美味しいお肉!

写真:ケイコ ソリーノ

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チステルニーノへの行き方(アクセス)

チステルニーノには、「Cisternino」と「Cisternino citta’」の2つの駅があります。

<Cisternino駅>
国鉄バーリ中央駅から直行で約45分。駅から旧市街へは車で約15分
隣り駅「Fasano」で下車後、駅からバスでチステルニーノ旧市街に行けます(所要時間45分)

<Cisternino citta’駅>
バーリ中央駅からSUD-EST線で約3時間
アルベロベッロ駅からは3つ目(所要時間約1時間)
どちらもマルティーナ・フランカ駅で乗り換えあり。駅から旧市街へは徒歩10〜15分程度
※日曜日は電車運休。バスによる代行運転

2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/08/25 訪問

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