提供元:女川温泉ゆぽっぽ
http://onagawa-yupoppo.com/index.html東日本大震災の震源地に最も近い場所に位置する町、宮城県女川町。現在は町の復興が急ピッチで進められています。そして震災復興のシンボルとも言えるのが、女川駅舎と併設する女川温泉ゆぽっぽです。
こちらの建物は、世界的に知られる建築家・坂茂氏によって設計されています。木のぬくもりを感じる外壁には、宮城県産の杉板を使用。そして何と言っても印象的なのが、大きな白い屋根です。
写真:かのえ かな
地図を見る女川温泉ゆぽっぽの大きな屋根は、町の鳥であるウミネコが翼を広げた様子を表現しています。屋根の素材には、東京ドームのものと同じ膜素材を使用。透過性があり、昼間は外の光を吸収して白く輝きます。
写真の通り、天気が悪い日でもゆぽっぽの屋根だけは光って見えます。天気に左右されず、いつでもフォトジェニックな佇まいです。
写真:かのえ かな
地図を見る女川温泉ゆぽっぽの屋根は夜には夜の美しさがあります。辺りが暗くなると、館内の光を集めて外に放つのです。まだまだ街灯が少ない女川の町において、ゆぽっぽが放つ光は灯台のようなもの。
曇り空の日も、真っ暗な夜も、女川温泉ゆぽっぽは震災復興のシンボルとして町を照らし続けています。女川温泉ゆぽっぽを訪ねたら、まずはこの外観を楽しんでみてくださいね。
提供元:女川温泉ゆぽっぽ
http://onagawa-yupoppo.com/index.html女川温泉ゆぽっぽの温泉施設は2階にあります。入口で靴を預けたら館内に入り、入浴チケットを買いましょう。タオルやバスタオルも販売しているので、手ぶらで来ても問題ありません。
温泉は、肌をすべすべにしてくれるカルシウム・ナトリウム塩化物泉の低調整アルカリ性温泉で、「美人の湯」として親しまれています。また、塩化物泉の働きで入浴後もポカポカが持続するため、湯冷めしにくいのが特徴です。
辺りを包むのはは、日本画家の千住博氏によって描かれた「霊峰富士」やタイル画。白と青の心安らぐアートや屋根を支えるアーチ状の木材を眺めながら、のんびり温泉に浸かりましょう。
写真:かのえ かな
地図を見る温泉を堪能したら、同じく2階にある休憩所でひと休み。休憩所には、テーブル9席と女川の町並みを眺められるカウンター席があります。無料でお茶と水もいただけるので、入浴後の水分補給も万全です。
観光客も地元の方も、一緒にのんびりとくつろいでいます。
写真:かのえ かな
地図を見る数量限定ですが、足を伸ばして休める寝ころびチェアやマッサージチェアもありますよ。
ちなみに女川温泉ゆぽっぽは、1度チケットを買えばその日は何度でも利用できます。女川を知り尽くす通な旅行客は、朝にひと風呂浴びて、女川観光を楽しんだ後に最後にもう一度、汗を流しに温泉に入ります。
外出後にもう一度温泉に入りたい場合は、受付で外出券を発行してもらってくださいね。お得に温泉を楽しみましょう。
写真:かのえ かな
地図を見る館内1階には、女川に関連するものを扱う物産コーナーがあります。お土産を買いたい人や旅の思い出に何か欲しいという人には、うってつけの場所です。
女川町のゆるキャラを描いた「シーパルちゃんクッキー」に、女川で作られた「潮風とうがらし」のほか、女川を支援するバリスタが作り上げた「ゆぽっぽブルーマウンテンNO1」といったオリジナル商品まで勢ぞろい。
雑貨系では港町らしく、漁網を浮かせる「浮き球」を手のひらサイズにした「ゆめ玉ストラップ」などを販売しています。また、女川町のサッカークラブ「コバルトーレ女川」のグッズもありますよ。
写真:かのえ かな
地図を見る中でも水産加工品は充実!牡蠣の燻製のような贅沢メニューから、鯨カレー&鯨のアヒージョの缶詰といったレア商品までゲットできます。女性に人気の鯖缶も、港町で作られたものはひときわ絶品です。
写真:かのえ かな
地図を見るもうひとつ見逃せないのが、「小さな復興プロジェクト」によるグッズです。小さな復興プロジェクトとは、被災された人たちがものづくりを通して経済的な自立を目指すプロジェクト。これらの商品を買うことが、復興支援につながります。
おすすめのひとつが、女川の学生が考案した「ほや塩」です。女川で採れた新鮮なホヤをフリーズドライ加工して食塩と混ぜています。唐揚げやおにぎりなど、いつも塩を振って食べる食品にパラパラと振りかけたら、旨味が増してより美味しくなりますよ。
写真:かのえ かな
地図を見る物産コーナーの奥にはギャラリーがあります。なだらかなカーブを描く天井は、海の波を表現。また天井とベンチには紙筒が使用されており、独特の温もりがあります。
陽の光がたっぷり入り込む空間で、電車が来るまでの待ち時間を過ごしてみませんか?ギャラリーには、東日本大震災に関する書籍もあります。
写真:かのえ かな
地図を見るギャラリーの入口には、ワシントン・ポストで報じられて世界的にも注目された、石巻日日(ひび)新聞の壁新聞の現物が展示されています。
こちらの壁新聞は、東日本大震災から3日後の3月14日に書かれたものです。「新聞を刷る輪転機が動かないならば‥」と、ペンと紙によって女川町の人々に震災や救助の状況を伝えました。まさに極限状態で書かれた新聞です。
1メートルを超える印刷用紙にマジックペンで書き込まれた壁新聞の全容は、ぜひ現地でご覧ください。
写真:かのえ かな
地図を見る温泉との別れが名残惜しい人は、女川温泉ゆぽっぽの入口にある足湯へ行きましょう。こちらは入湯料無料です。駅の目の前にあるので、電車が来る直前までくつろげるのが嬉しいですね。ただしタオルは用意されていないので、ハンドタオルを持参しましょう。
写真:かのえ かな
地図を見る施設の外に設置されている階段で3階まで昇れば、展望デッキに行けます。女川温泉ゆぽっぽの展望デッキからは、シーパルピア女川とその奥に広がる女川湾が見えますよ。
提供元:女川温泉ゆぽっぽ
http://onagawa-yupoppo.com/index.html女川温泉ゆぽっぽの展望デッキは、全国のテレビ番組で紹介されるほど見事な初日の出が見られることでも有名です。それもそのはず、女川温泉ゆぽっぽは、初日の出が正面に来る位置を計算して建設されました。
町全体を盛土でかさ上げし、民家はゆぽっぽよりも内陸に建てることで、あえて防波堤は作らない‥。そうすることで開けた海の景色が広がり、その先に大きな太陽が昇るのです。
初日の出に限らず、毎日の夕焼け空や青空を眺めるのにもおすすめの場所です。反対側からは、石巻線を走る電車を見ることもできます。潮風を浴びながら、女川の絶景を堪能してくださいね。
見事な建築から温泉、ショッピングまで幅広く楽しめる女川温泉ゆぽっぽ。仙台からは約60分でアクセスできます。ローカル線に乗って、ふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
住所:宮城県牡鹿郡女川町女川浜大原1-10
電話番号:0225-50-2683
営業時間:9:00〜21:00(最終入館20:30)
定休日:第3水曜日(第3水曜日が祝日の場合、翌日に休館)
入浴料:大人(中学生以上)500円 、小人(小学生)300円、 幼児(小学生未満)無料
※毎月26日と2月6日は「風呂の日」で半額
アクセス:仙台駅からJR仙石東北ラインで約60分、車は三陸自動車道経由で約75分
駐車場:65台収容(施設裏手、女川駅と共有駐車場)
2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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