写真:乾口 達司
地図を見る櫟野寺(らくやじ)は滋賀県甲賀市にある寺院。かつて境内に櫟の巨木が生えていたことにちなんで「いちいの観音」とも呼ばれています。創建は延暦11年(792)。比叡山延暦寺の根本中堂を創建するのに必要な材木を求めて伝教大師・最澄が当地を訪れた際、霊夢にしたがって櫟の大木に彫刻し、安置したのが、現在の櫟野寺の御本尊と伝えられています。
写真にもあるように、2018年はそんな御本尊・十一面観音菩薩坐像の33年に一度の大開帳の年に当たります。近年は毎年決められた時期に公開されていますが、正式な開帳に相当する33年に一度の大開帳は、普段の公開とは違って、近郷近在に住まう人たちが総出で大開帳をサポートします。そういった様子も含めて拝観することをおすすめします。この機会にぜひ櫟野寺にご参拝ください。
※大開帳の期間は2018年10月6日 (土)から2018年12月9日(日)です。
写真:乾口 達司
地図を見る写真は御本尊が安置されている本堂。華やかな幕もかけられ、大開帳を祝っています。
写真:乾口 達司
地図を見る本堂前にはご覧のような回向柱(結縁柱)が打ち立てられています。柱からは五色の綱が本堂へと伸びています。綱は御本尊の指に結びつけられており、綱を握ることで御本尊に触れるのと同じ御利益があるとされます。御本尊と縁を結ぶため、ぜひ綱を握り締めてください。
写真:乾口 達司
地図を見る御本尊・十一面観音菩薩坐像は本堂の背面にあり、本堂と接続するように設けられているご覧の収蔵庫に安置されています。その像高は312センチメートル。台座に鎮座する坐像で、十一面観音菩薩の坐像としては日本最大です。造立は平安時代後期。長らく秘仏としてあつかわれて来ただけあり、金箔や彩色も残っています。その堂々たる姿には圧倒されますよ。
収蔵庫には、ほかにも御本尊に匹敵する巨像である薬師如来坐像や平安時代に彫られた数多くの仏像が居並んでいます。まさしく仏像の宝庫!撮影厳禁のため、そのお姿を掲載することは出来ません。御本尊をはじめ、収蔵庫にどういった仏像がおさめられているのか、ご自身の目でお確かめください。
写真:乾口 達司
地図を見る本堂にもあがらせていただけます。こちらからも御本尊のお顔を拝することが出来ますよ。
写真:乾口 達司
地図を見るつい見落としてしまいがちなのが、仁王門に安置された一対の木造金剛力士立像。鎌倉時代から室町時代にかけて作られたと思われるものですが、こちらも圧倒的な迫力です。
写真:乾口 達司
地図を見る納経所には、御本尊のお姿を写した写真集やパンフレットも販売されています。記念にお求めになってはいかがでしょうか。
写真:乾口 達司
地図を見る納経所では、御朱印をいただくことも出来ます。ただし、連日、大変な人で賑わうため、書いていただくのに時間がかかる場合もあります。時間に余裕を持ってお願いしましょう。
写真:乾口 達司
地図を見る大開帳は地元に暮らす人たちにとっても大きなイベント。境内には仮設のテントなどが建てられ、ご当地グルメが販売されたり、いろいろなイベントが催されたりします。写真をご覧になると、大いに賑わっているのがおわかりいただけるでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見る日によっては餅つき大会や餅まきが催されています。餅は地元の甲賀もち工房で作られたもの。こういったさまざまなイベントが日替わり、週替わりでとりおこなわれるため、事前にお寺まで問い合わせてみるのも良いでしょう。
いかがでしたか?33年に一度の大きな行事ゆえに参拝する価値あり。この機会に33年に一度の櫟野寺・御本尊大開帳にご参拝ください。
場所:滋賀県甲賀市甲賀町櫟野1377
期間:2018年10月6日(土)〜2018年12月9日(日)
拝観料:大人800円
アクセス:JR甲賀駅より徒歩約30分
2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/9更新)
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