写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る女満別空港から世界遺産・知床方面へ車で1時間半(中標津空港からは1時間)のところに、知床ヴィラホテルフリーズはあります。ここは、昭和50年代に全戸離農して無人の地となっていた場所。そこにオーナーご一家が理想郷を求めて1999年に移住され、4年という長い時間をかけて自宅とコテージを造り、2003年7月に遂に開業されたそうです。
到着して車から降りると、なんという清々しさ!同じ北海道でも、空気のおいしさが空港とは段違いです。絵本に出てくるようなかわいらしい案内板の奥に、三角屋根のコテージが6棟。すべてが美しいこの場所で、自分たち専用のコテージが使えるのだと思うと、その贅沢さに心が浮き立ってきます。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る落ち着いた佇まいのレセプション棟でチェックインを済ませると、いよいよコテージへ。ゆっくりとくつろげるリビングや三角屋根を生かしたロフトのベッドルームなど、内装は女子が子どものころに憧れたインテリアそのもの!
コテージはグループ向けのタイプAとカップル向けのタイプBが3棟ずつあり、家族連れにはミニキッチン付でリビングが広いタイプAがおすすめ。お願いしなくてもベビーソープやおむつバケツを用意してくださる心遣いも、歓迎されていることが感じられて嬉しいかぎりです。
但し、ここはあくまでも別荘風の「ホテル」。ホームページにも書かれていますが、キッチンでの本格的な自炊はNGです。調理は簡単な離乳食程度にとどめておきましょう。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る全てのコテージには、なんとオープンデッキが2ヶ所もついています。表は斜里岳を望める広いバーベキュー用デッキ、裏は森が眺められて川のせせらぎも聞こえる休憩用の小スペースです。コーヒーを淹れてオシャレな椅子に座れば、女子力が3割くらいアップするはず。
森に面した側には露天風呂もついていて、アロマオイルも無料サービス。日が暮れる前に、森林浴しながら入浴という究極の贅沢もできます。露天風呂には、かわいいリスが遊びに来ることも・・・。「マイナスイオーーーーーン!」と叫びたくなりそうです。チェックインしてものの数時間で、リピートを決心すること間違いなし。
ところで、大自然が感じられる手作りのコテージとなると、水回りが心配になる方も多いことでしょう。でも、ここには露天風呂だけなく内風呂もありますし、トイレはウォシュレット付。そのあたりはしっかり文明を取り入れてあるので安心です。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る夕食は、寒くない季節であればデッキでいただくことができます。しゃぶしゃぶかバーベキューの二択なので1泊だと迷うところですが、どちらを選んでもオホーツクの魚介類と脂身までおいしい知床赤豚(サチク赤豚)を楽しめます。バーベキューに前菜を付けたり、しゃぶしゃぶに毛蟹リゾットを付けることもできるので、予算とお腹に余裕があればそちらのプランも検討してみてください。お酒が欲しくなった方のために、冷蔵庫には知床の地ビールも用意されています(別料金)。
しかも、バーベキューの場合でも炭をおこしたり後片付けをする必要はありません。スタッフの方がデッキを片づけてくださっている間に、室内に戻って運ばれてきたデザートでゆっくりお夜食タイム・・・。理想的なグランピングですね。ここは天国でしょうか?
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る快適なベッドで熟睡して、気持ちよく目覚めるころ・・・。あるいは、少し早起きして朝風呂からあがるころ・・・。コテージに目にもあざやかな朝食が運ばれてきます。北海道の牛乳に、北海道産小麦で焼かれたパンのBLTサンド。保温ポットにはじっくり煮込まれた滋味たっぷりのミネストローネ。一品一品が丁寧に作られていて、心まで満たされるおいしくて優しい朝食です。テラスで、朝の風に吹かれながらいただくのもいいですね。
朝食を終えると、出発の時間が近づいてきたことに気づきます。ぎりぎりまでコテージの滞在を満喫するもよし、森を歩いて朝の散歩を楽しむもよし。リピートするだけじゃなく、次回は必ず連泊で来よう!と、さらに決心が固まるのはこのころです。
突然ですが、ミシュランの「三ツ星」の定義をご存知でしょうか。それは「そのために旅行する価値がある卓越した料理」。それに倣うと、知床ヴィラホテルフリーズはまさに、「そのために旅行する価値がある卓越した宿」と言えるでしょう。
世界遺産・知床にも近く、6室のみの露天風呂付コテージで、至れり尽くせりのグランピングを楽しめる宿。となると、手が届かない値段なのでは?予約が取れないのでは?
と、調べる前から二の足を踏んでしまいそうになりますが、そこはご心配なく。普通の温泉旅館よりもリーズナブルなくらいの価格設定ですし、少し不便な場所にあるせいか直前でも空きがあることもあります。ただ、ゴールデンウイークなどの繁忙期は早々に埋まることもありますのでお早めに。
交通費を考えると少し割高にはなってしまいますが、本物の別荘を購入して維持管理することを思えばお得。航空券と宿泊費だけの出費で「快適すぎる別荘」が手に入るなら安いものかもしれません。
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(2024/10/9更新)
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