2018年2月10日に運行を開始した「臺南雙層巴士」は、2階建てのオープントップバスです。高さは4メートルあり、現在台湾で最も高いバスとなっています。2階には室内席もあるので、暑い日や雨の日でも快適!
2階は43 席あって、そのうち10 席は屋内席。残りの33 席は室屋外席となっており1階には9 席あります。
乗り場は台南駅を出て、ロータリーの右側、北門路を越えるとすぐ、交番の隣です。乗車券は4時間300元と一日券500元の二つに分かれていますが、2018年12月末までキャンペーン中で300元で一日券にグレードアップされます。つまり300元で一日乗り放題です。1〜2時間毎に運行しているので、同じ路線に何回か乗ってもいいですし、一日で三つの路線に全部乗ることもできます。
路線は西環線、東環線と夜間運行の西環星光線3つです。西環線は観光スポット7箇所を回る人気のコースで、東環線は少し遠方にある観光スポット4箇所を回ります。夜間運行の西環星光線は夜市や夜にぎやかなスポットを回るコースで18:30〜21:00の間に5本運航されています。
チケット売り場に置かれている案内の紙をもらうと、左下に時刻表が記載されています。ヘッドホンマークがある時間にはガイドさんが乗車して中国語で説明をしてくれます。日本語はリクエストすると音声ガイドの機械を貸してもらえるか、車内で音声ガイドを流してもらえます。「我需要日文的導覽」と紙に書いて見せてください。
2階の屋外席に出るドアの前には帽子が用意されています。走行中は危険なので立ち上がらないようにしましょう。傘をさしたり自撮り棒を使うのも禁止です。
それでは、人気の観光スポットをたくさん通る「西環線」に乗ってみましょう!西環線に乗ってまず最初に到着するのがロータリー。台南はロータリー交差点が多いことでも有名です。「湯徳章記念公園」または「民生緑園」と呼ばれる円形スペースのこの場所は7本の道路につながっています。この一角にあるのが台湾文学館。こちらは昔の台南州庁府だった建物で、すでに102年の歴史があります。台湾文学館には、日本時代の貴重な新聞なども保存されています。
次に見えてくるのが「林百貨」です。1932年12月にオープンした南台湾初の百貨店で、当時は五階建てビルとも呼ばれていました。。台北初の百貨店、菊元百貨店より二日遅くオープンしました。当時は台湾で初めてエレベーター、手動式シャッター、避雷針、水洗式トイレが設置された百貨店でした。この「林百貨」の右側にあるのが「土地銀行」で、1937 年当時は、日本勧業銀行台南支店でした。この建物もぜひじっくり見てください!銀行の先、道沿いには「鄭成功祖廟」があります。鄭成功の息子鄭経が1663 年に両親を祀るために建てた廟です。
駅から10分ほどで、次に台南の観光で必ず行くと言っても過言ではないスポット「赤崁樓」に到着します。1642 年、オランダ人が安平に熱蘭遮城を建てた後、政治経済の中心として普羅民遮城(赤崁樓)が建てられました。ここは昔、台南の発展の中心であった場所で、この周辺にはたくさんの旧跡があります。「明寧靖王府(大天后宮)」、「祀典武廟」もこのエリアです。「赤崁樓」は、台湾で数少ないオランダ、鄭氏時代の建築様式を備えた建物です。夜も21時まで入場できる数少ないスポットなので、バスを降りて観光してみてください。
「赤崁樓」は、バスのチケットを見せると入場料20%になるスポットの一つです。(このほかの入場料優待スポットはホームページでご確認ください。)
民族路を進んで行くとガイドブックでもおなじみのグルメスポット「永楽市場(国華街)」が見えてきます。 ここは多くの老舗の台南グルメが集まっている場所です。ここを通り越して左に曲がると「神農街」が見えてきます。清の時代から残る旧街道が台南で最もよく保存されている場所です。このエリアには、旧跡、廟があるだけでなく、古い建物を利用したお店やリノベカフェなどもあるので、散策をおススメします。この向かい側には有名な朝市「水仙宮市場」もあります。
しばらくすると、台南市区と安平港をつなぐ「台南運河」が見えてきます。
それから運河沿いに進んで行くと 、目の前に現れる「安平剣獅」。ここからが安平エリアで、「安平剣獅」とは、魔除けで、獅子が口に剣を挟んでいるものです。安平エリアの住宅ではどこでも見られるのでチェックしてみてください。
安平は、漢人によって最初に開発された場所と言われています。オランダ時代には台湾で最も古い市街が建てられた場所です。「台湾」と言う名前もこの「大湾(海岸に大きな湾があるという意味)」という地名からきていると言われています。このエリアには安平古堡と古い街並み、億載金城、東興洋行、安平樹屋、海山館、夕遊出張所、など多くの観光スポットがあります。
ここから更に橋を越えてバスは「安平漁人埠頭」の方角へ進みます。この先、右側には埠頭、左側には「札哈木(ザハム)原住民公園」が見えてきます。 原住民鄒族(ツォウ族)の言葉で台南を「札哈木」と言うことから2001 年に政府が「札哈木原住民公園」と「原住民文化会館」を設置しました。ここは原住民の集会やイベント、展示などに使われています。
ここから更に「億載金城」へと進みます。「億載金城」は「二鯤鯓砲台」と呼ばれている台湾初の西洋式の砲台です。西洋式赤煉瓦建築の四つの隅には菱形の要塞が設置されています。真ん中の凹んでいる場所は軍隊の訓練用の場所で、城外から海水を引き入れて城を守る城堀として機能しています。バスはこの「億載金城」のまわりを一周まわりますが2009 年から安平港に停泊している「DG-925 徳陽艦」なども見られます。
次に到着するのはピラミット型の「台南市政府」と「台南市議会」がある「永華路」です。「永華路」の名前となった「陳永華」は、1634 年生まれの福建泉州人で、たくさんの政治上の功績を残した人物です。この通りには、各国のレストランがあることでも知られています。
西門路は、清代に城壁があった場所で、当時は西門がありましたが、1970 年に道路拡張のために門は成功大学光復校区(勝利路側)に移転してしまいました。現在、西門路と府前路の交差点には「小西門遺跡」と書かれた記念碑が建てられています。
更に進むと右手側に「台南司法博物館」が見えてきます。ここは1914 年に建てられた「台南地方裁判所」です。この先に「武徳殿」と「孔子廟」があります。台南の「孔子廟」は1665年台湾で最も早く建てられた孔子廟です。
「孔子廟」も台南で必ず立ち寄る観光スポットなので、ここで降りてゆっくり観光してみてください!この後、バスは中山路に出て台南駅へ戻ります。
バスは一時間程度で一周するので、早い時間に乗れば、同じ路線に乗って二周、三周することも可能です。また東環線と夜間運行の西環星光線にもぜひ乗ってみてください。西環星光線に乗る場合は、次に到着する時間を計算してそれまで一箇所の夜市で一時間ぐらい過ごすのがおススメ。バスの到着時間は「大臺南公車」のホームページでも調べることができます。二階建てバスの運行本数は少ないですが、チケットを持っていれば、市内バスに無料で乗車できるので、市内バスと組み合わせて楽しんでください!
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(2024/3/18更新)
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