五重塔を左手に見る形で、正面に堂々とした山門があります。その前面はやや広い場所となっていますが、この付近が南門と呼ばれた辺りで、歴史的には正門として利用されていました。
通り沿いの門跡には三つの礎石が残されていますが、他は全て無くなっており、付近を歩けば貴重な歴史を感じることが出来るでしょう。
中央を歩き、山門方向に進みましょう。
備中国分寺の創建は天平13年(741年)にまで遡り、聖武天皇の詔により建立された日本中の国分寺の一つとなります。その美しさは数ある国分寺の中でも際立っており、吉備路の絶景として全国に知られているのです。
山門から左に進み、国の重要文化財である五重塔方向に進んでみましょう。もちろん山門を通り左折してからでも行けるのですが、白塀の美しさの中で、秋を十分に感じられるのは門の外からとなります。
この岡山県で唯一の五重塔は、弘化年間(1844年-1847年)に完成しています。奈良時代には七重塔であったものが火災で焼失し、1821年(文政4年)に再建が始まったのです。
見事にそびえ立つ高さ34.32メートルの迫力と紅葉の世界。じっくりと楽しみましょう。
備中国分寺の右側には散策路が整備されており、自由に歩くことが出来ます。方角としては、国の史跡となっている備中国分尼寺跡へ。標識がありますので迷うことはありません。
歩いて行く途中では、こうもり塚古墳、松井の井戸等の見どころがあり足を止めて見るのも楽しいのでは。そして周囲の景観からは、吉備路の良さが伝わってくることでしょう。
秋の静かな散策路を歩いていると、周辺から聞こえてくるのは鳥の声。穏やかな日射しの中で、自分なりの時間を過ごしてみて下さい。
備中国分尼寺跡の前には、小さな池があります。近くには築地土塀跡があり、過去には多くの人がいたのだという痕跡を感じることが出来ます。
残念ながら付近に歴史的な建物等はあまり無く、南北朝時代の戦火で焼失した後の礎石・遺構が静かに残されている程度。それでもその静けさが、秋の穏やかさにちょうど良いとも言えるのでは。
備中国分寺に戻る道ですが、来た道とは違う道を歩くことが出来ます。複数の散策路が整備されていますので、自由に歩いてみましょう。
足元に目をやると、そこにも美しい彩りが。
秋だからこそ見事な吉備路。岡山観光で吉備路散策を外しては、あまりにもったいないと言えるのです。
備中国分寺の山門近くから見上げる五重塔と違って、遠景を楽しむのも素敵な時間。周囲には田んぼがあることから、秋の黄金色を見つけることが出来るのです。
こちらの写真の場所は、吉備路もてなしの館付近。近くには無料駐車場があり、レンタカーでの観光でも便利です。
柿と五重塔は、日本人の心に響く美しさかも知れません。ぜひ、吉備路を散策し、秋の1日を思い出深いものにして下さい。
なお、備中国分寺は春の菜の花の時期もとても美しいものがあり、ライトアップも行われます。季節を変えて、観光をするのも楽しい旅となるでしょう。そして観光名所の岡山城では国分寺同様に春、夏、秋とライトアップが行われますので、訪ねてみてはいかがでしょうか。
更に、岡山といえば桃太郎!関連する有名な神社が二つあり、「吉備津神社」と「吉備津彦神社」は足を運んでおきたい見どころ多数のパワースポットなのです。
これらの詳細は、下記の関連MEMOに記載していますので、観光の参考として下さい。
住所:岡山県総社市上林1046
電話:0866-94-3155
アクセス:JR伯備線総社駅から車で約15分
2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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