御利益は財運と玉の輿?!島根県・熊野大社、スサノオの陽の気が幸せを呼ぶ

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御利益は財運と玉の輿?!島根県・熊野大社、スサノオの陽の気が幸せを呼ぶ

御利益は財運と玉の輿?!島根県・熊野大社、スサノオの陽の気が幸せを呼ぶ

更新日:2019/01/12 10:52

小々石 曲允子のプロフィール写真 小々石 曲允子 レトロ旅ライター、パワスポ・ナビゲーター

熊野というと和歌山の熊野本宮大社などを思い浮かべる方が多いかと思いますが、島根県松江市の熊野大社もまた非常に由緒ある神社です。出雲国一の宮に指定され、実はあの出雲大社と並ぶもしくはそれ以上の歴史と社格を誇る神社として、地元では古来よりの信仰を集めています。
神在国、出雲・松江地域に鎮座する並み居る古社の中でもおすすめしたい熊野大社の参拝時のポイントをご案内します。女性に嬉しい御利益もありますよ。

本当は出雲大社や和歌山の熊野よりも古い信仰の地?

本当は出雲大社や和歌山の熊野よりも古い信仰の地?

写真:小々石 曲允子

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松江市郊外の山間に鎮座する熊野大社。
神社のある八雲の地名は、出雲神話にも登場するこの神社の御祭神・スサノオノミコトが詠んだとされる「八雲立つ〜」の歌に由来しています。

熊野大社の創建年代は不明ですが、その信仰の始まりは神代に遡ると言われています。
出雲大社と共に出雲国一の宮として古より崇敬を集める熊野大社は、霊験あらたかとされる名神大社のうちの一社にも数えられています。

本当は出雲大社や和歌山の熊野よりも古い信仰の地?

写真:小々石 曲允子

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萱葺き屋根の鑽火殿(さんかでん)で毎年秋に行われる「鑽火祭」では、出雲大社の宮司が様々な祭事に使用する神聖な火を起こすための燧臼(ひきりうす)と燧杵(ひきりぎね)を受け取りに熊野大社を訪れる習わしになっており、この行事は遥か神代、出雲大社宮司(出雲国造)の祖先神であるアメノホヒの時代に端を発するとされています。

これらの授受を執り行う儀式「亀太夫神事」では、出雲大社から持参されたお供え用の神餅に対して熊野大社側が苦情を申し立て、やりとりを展開した末にこの餅を受け取り、代わりに燧臼と燧杵を授けるという非常にユニークな神事が執り行われます。
神事にうかがえるこのような二社の関係性からも、熊野大社は出雲大社以上の古い歴史と格式を有していたと推測されているのです。

また、熊野大社は火の発祥の神社として「日本火出初之社(ひのもとひでぞめのやしろ)」とも呼ばれており、鑽火祭はそれを象徴するお祭りとも言えるものです。

本当は出雲大社や和歌山の熊野よりも古い信仰の地?

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もうひとつ、熊野大社と言えば熊野系の総本宮とされる和歌山の熊野本宮大社等との歴史的な経緯も実は興味深く、最初はここ島根から紀州へ分祀され、その信仰が広まったものが和歌山の熊野信仰ではないかという説もあります。
あらゆる面で、歴史の謎と興味を喚起させられる神社が熊野大社なのです。

境内は、翳りのない明るさと温かさに満ちた「陽」の聖域!

境内は、翳りのない明るさと温かさに満ちた「陽」の聖域!

写真:小々石 曲允子

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熊野大社の御祭神は「伊邪那伎日真名子 加夫呂伎熊野大神 櫛御気野命(いざなぎのひまなご かぶろぎくまののおおかみ くしみけぬのみこと)」とあります。
長い御神名ですが、「伊邪那伎日真名子」は「イザナギノミコトが可愛がる御子」、「加夫呂伎熊野大神」が「熊野の神聖なる祖神」、さらに「櫛御気野命」の「クシ」は「奇し」、「ミケ」は「御食」で「有り難い食物神」という意味から、これはスサノオノミコトの別名であるとされています。

神社に詳しい方ならご存知かと思いますが、スサノオというと神話ではイザナギとイザナミとの間に生まれた御子で、天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟神。
母神であるイザナミがいる根の国(黄泉の国)へ行きたいと泣き叫んだり、暴れて天地に甚大な被害をもたらし高天原を追放されてしまったりという経緯から、その強力な御神威と共に荒ぶる神としてのイメージが強い神様でもあります。

それもあってか、スサノオ系の神社というとどこか潜在的に厳かな(仏教でいう不動明王的な)雰囲気が醸し出されていることが多いのですが、意宇川にかかる八雲橋を渡り、本殿がある熊野大社の境内に足を踏み入れた途端、そのイメージが覆されます。
翳りのない、明るく温かな気で境内全体が包まれていることを実感できるからです。

境内は、翳りのない明るさと温かさに満ちた「陽」の聖域!

写真:小々石 曲允子

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神社参拝をしていると暗く近寄り難い気をたたえた摂末社、祠を目にすることがよくありますが、熊野大社は境内全体が明るく、隅に鎮座している荒神社や稲荷神社までが陽当たりの良さもあってか、燦々と明るい気で満たされていることに驚かされます。

実際、熊野大社をどこにも陰の部分がない陽の気が大変強いスポットと評される風水師の方もおられますよ。

境内は、翳りのない明るさと温かさに満ちた「陽」の聖域!

写真:小々石 曲允子

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スサノオ大神がお祀りされている本殿の両隣には、スサノオの母・イザナミノミコトがお祀りされている伊邪那美神社と、最愛の妻である櫛稲田姫(クシナダヒメ)がお祀りされている稲田神社があります。
スサノオが母と妻という最愛の二人の女神に囲まれてようやく穏やかな安息の時を過ごしているかのようなイメージが湧いてきて、それがこの神社の男性的ながらも温かみのある気に繋がっているのではないかという勝手な想像も膨らみます。

出雲大社に比肩するほどの格の高い神社であるにも関わらず、不思議と郷社や村社にお参りした時のような安らぎや土着性が感じられるのも特徴的ですので、そういったこちらの神社ならではの「気」や空気感を存分に味わうのが秘訣ですよ。

金運・玉の輿運の御利益も?! おすすめは「長寿箸」と「縁結びの櫛」

金運・玉の輿運の御利益も?! おすすめは「長寿箸」と「縁結びの櫛」

写真:小々石 曲允子

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熊野大社は殖産興業・招福縁結・厄除(祓い)の御神徳により永く信仰されてきました。
さらにここ10数年の間で、スケールの大きな金運(財運)や玉の輿運に御利益があるとして、風水やパワースポット好きの女性の間でも少しずつ名を知られるようになりました。

陽の気が溢れる境内全域が御利益をいただけるパワースポットとも言われていますので、ぜひ素直で清々しい心持ちで、ゆっくりとお参りして廻りましょう!
ただし暗い気持ちでお参りするのは、この神社の気には合わずNGだそうですのでご注意下さいね。

金運・玉の輿運の御利益も?! おすすめは「長寿箸」と「縁結びの櫛」

写真:小々石 曲允子

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では、熊野大社にお参りした際に戴いて帰っていただきたいおすすめの授与品・お守りをご紹介しましょう。

まずは「長寿箸」。
御神名の中の「櫛御気野命」には、「有り難い食物神」という意味が込められていると先にもご紹介しましたが、人々が食べるのに困らず豊かに暮らしていけるようになるための導きを下さるという御神威がこの名に表されています。長寿箸となっていますが、財運を願う方にもおすすめかも知れませんね。

もうひとつは「縁結びの櫛」。
スサノオは人々を苦しめていた八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治したことでも知られていますが、その際に櫛稲田姫の姿形を櫛に変えて髪に挿して闘ったという伝説があり、それに因んだお守りです。丸くて可愛らしいデザインは、良縁や玉の輿運に恵まれたい女性の方におすすめです。

金運・玉の輿運の御利益も?! おすすめは「長寿箸」と「縁結びの櫛」

写真:小々石 曲允子

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熊野大社の元宮「上の宮跡」へ

熊野大社の元宮「上の宮跡」へ

写真:小々石 曲允子

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最後に、熊野大社から意宇川沿いに10分ほど歩いたところにある熊野大社の元宮の地「上の宮跡」についてもご案内しておきましょう。

熊野大社の元宮「上の宮跡」へ

写真:小々石 曲允子

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熊野大神は原初は、天狗山(熊野山)の頂上に祀られていました。
この山には今でも古代の磐座がありますが、別に遥拝所が設けられ、その遥拝所があったのが現在の上の宮跡地の背後にある御笠山の頂上付近でした。

中世になると、熊野大社は「上の宮」「下の宮」の二社祭祀の形態をとり、現在の熊野大社がある場所はその時代に「下の宮」があった場所、現在の「上の宮跡地」がある場所が文字通り「上の宮」があった場所ということです。

熊野大社の元宮「上の宮跡」へ

写真:小々石 曲允子

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上の宮には元々、伊邪那美神社の他、事解男神社、速玉神社などが祀られていて、現在は跡地であることを示す碑と御神木が残されています。
ここから少し上に登ると「明見水」という御神水が岩から滴り落ちてくる場所があり、さらにそこから山道を登っていくと遥拝所があった場所に辿り着きますが、急坂もありますので、もし山を登られる際は足元には十分気をつけて。
よりプリミティブな熊野信仰の名残、その一端を垣間見ていただければと思います。

さて、出雲国一の宮・熊野大社をご案内させていただきましたが、いかがでしたか?
おすすめは、独特の陽の気が顕著に体感できるお天気の良い日の午前中に参拝すること。火の発祥の神社でもありますので。
スサノオ大神の魂の故郷とも言える神域で、幸せになるための明るく温かで力強いパワーをたくさん戴いて帰って下さいね!

熊野大社の基本情報

住所:島根県松江市八雲町熊野2451
アクセス:(バス利用の場合)JR松江駅より一畑バスに乗車、「八雲町」下車。八雲町でコミュニティバスに乗り換え、「熊野大社」下車
※松江駅からの所要時間は、乗り換え時間も含め約45〜55分
(車利用の場合)JR松江駅より国道432号線を約40分

2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/08/26 訪問

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